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公開番号2024030457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133378
出願日2022-08-24
発明の名称農業用フィルム用防曇剤
出願人東邦化学工業株式会社
代理人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20240229BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】農業用防曇性樹脂フィルムに要求される、冬場(低温時)の防曇性(低温濡れ性)、夏場(高温時)の防曇性の持続性(高温持続性)、展張直後の防曇性(初期濡れ性)、耐候性、耐汚れ性及び耐ベタつき性のすべてを満足する防曇剤及びそれを含有する農業用防曇性樹脂フィルムを提供すること。
【解決手段】
(A)ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の化合物、及び
(B)硬化ひまし油
を含有する、農業用フィルム用防曇剤。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の化合物、及び
(B)硬化ひまし油
を含有する、農業用フィルム用防曇剤。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記(A)成分と、(B)成分の質量比が、(A)/(B)=90/10~10/90である、請求項1に記載の農業用フィルム用防曇剤。
【請求項3】
樹脂100質量部に対し、請求項1又は2に記載の農業用フィルム用防曇剤を0.01~5.0質量部含有する樹脂組成物を成形してなる農業用樹脂フィルム。
【請求項4】
(A)ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の化合物、及び
(B)硬化ひまし油
を含有する樹脂組成物を成形してなる農業用樹脂フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用フィルム用防曇剤及びそれを含有する農業用樹脂フィルムに関するものであり、更に詳しくは低温時の防曇性、高温での防曇持続性、耐候性、耐汚れ性、及び耐ベタつき性に優れた農業用フィルム用防曇剤及びそれを含有する農業用樹脂フィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来野菜類を栽培するに当たりポリエチレンやポリ塩化ビニルといった樹脂フィルムを被覆材として使用することによって気温の低い時期でも栽培を可能にする方法が採られている。この場合使用する樹脂フィルムは太陽光線を常時透過させる必要があることから樹脂フィルム表面に水分による曇りの発生を防止するためにあらかじめ防曇剤を練り込む方法が採られている。この防曇剤としては、ポリエチレングリコール、グリセリン、ソルビタン、ソルビトール等の高級脂肪酸エステル、及びこれらの高級脂肪酸エステルにエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドを付加した非イオン界面活性剤が用いられてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、無滴性付与剤としてソルビタン脂肪酸エステルにプロピレンオキサイドを付加させた化合物が提案されている。又、特許文献2には、アルキルジ(ポリオキシアルキレン)アミンのエステル化合物Aと融点35℃以下の化合物Bが防曇剤として用いられている。又、特許文献3にはアルキルジエタノールアミドとソルビタン(又はソルビトール)の脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物からなる防曇剤混合成分が用いられている。特許文献4には、ジグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを混合した防曇性付与剤と帯電防止剤組成物としてアルキルジエタノールアミン、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル等を配合した配合物が防曇剤として用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許3840654号公報
特開平11-263887号公報
特許3868893号公報
特開2006-161012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの従来技術では防曇剤のブリードアウト過多に起因するベタつきや、夏場に防曇性が十分に持続しないといった問題があり、この点を改良しようとすると低温下での防曇性等が損なわれてしまうため、これらの諸性能の全てにおいてバランスのとれた農業用樹脂フィルムは未だに得られていないのが現状である。
【0006】
本発明の目的は農業用防曇性樹脂フィルムに要求される、冬場(低温時)の防曇性(低温濡れ性)、夏場(高温時)の防曇性の持続性(高温持続性)、展張直後の防曇性(初期濡れ性)、耐候性、耐汚れ性及び耐ベタつき性のすべてを満足する防曇性付与剤及びそれを含有する農業用防曇性樹脂フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究した結果、(A)ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の化合物及び(B)硬化ひまし油からなる防曇剤を農業用樹脂フィルムに対して使用したところ、得られた樹脂フィルムは前述の防曇性、防曇持続性、耐候性、耐汚れ性及び耐ベタつき性に優れることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0008】
即ち本発明は、
[1](A)ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の化合物、及び(B)硬化ひまし油を含有する、農業用フィルム用防曇剤であって
[2]前記(A)成分と、(B)成分の質量比が、(A)/(B)=90/10~10/90である、[1]に記載の農業用フィルム用防曇剤。
[3]樹脂100質量部に対し、[1]又は[2]に記載の農業用フィルム用防曇剤を0.01~5.0質量部含有する樹脂組成物を成形してなる配合してなる農業用樹脂フィルム。
[4](A)ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の化合物、及び
(B)硬化ひまし油
を含有する樹脂組成物を成形してなる農業用樹脂フィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係わる防曇剤を使用すると、得られた農業用樹脂フィルムは低温濡れ性、高温持続性、初期濡れ性、耐候性、耐汚れ性及び耐ベタつき性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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