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公開番号2024031888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2023134537
出願日2023-08-22
発明の名称硬化剤、及び水性被覆材
出願人ベック株式会社
代理人
主分類C09D 163/00 20060101AFI20240229BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
乾燥性に優れ、種々の基材及び塗膜に対して、優れた密着性を示す水性エポキシ樹脂用の硬化剤を提供する。
【解決手段】
水性エポキシ樹脂用の硬化剤であって、アミノ基含有樹脂(A)、加水分解性基を有するシラン化合物(B)、および、加水分解反応促進剤(C)を混合してなり、硬化剤全量中にアルコール成分(D)を5~80質量%含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水性エポキシ樹脂用の硬化剤であって、
アミノ基含有樹脂(A)、加水分解性基を有するシラン化合物(B)、および、加水分解反応促進剤(C)を混合してなり、
硬化剤全量中にアルコール成分(D)を5~80質量%含むことを特徴とする硬化剤。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
上記アミノ基含有樹脂(A)と上記加水分解性基を有するシラン化合物(B)を質量比(A):(B)=5:95~50:50で含むことを特徴とする請求項1に記載の硬化剤。
【請求項3】
上記加水分解性基を有するシラン化合物(B)は、アミノ基含有シランカップリング剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の硬化剤。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに記載の硬化剤と、水性エポキシ樹脂を含む主剤とからなる2液型の水性被覆材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な硬化剤、及び水性被覆材に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の内外装壁面・床面等への塗装においては、基材との密着性を考慮し、種々の下塗材が選定して用いられている。このような下塗材は、従来、溶剤系のものが主であったが、最近では、環境、安全等を考慮し、水系の下塗材が採用されつつある。例えば、特許文献1には、エポキシ樹脂エマルションを含む主剤とアミン樹脂を含む硬化剤からなる下塗り塗料用二液反応硬化型水性塗料組成物が記載されている。
【0003】
ところが、水系の下塗材は、溶剤系の下塗材と比べ、乾燥性、密着性に劣る場合がある。特に、近年、外装壁面に用いられる外装用建材においては、高耐候性や耐汚染性等の機能性を有する種々の塗膜が設けられている。このような塗膜の改修においては、水系の下塗材では十分な密着性が得られにくい場合がある。さらに、エポキシ樹脂系下塗材においては、乾燥性やアミンブラッシング等による密着性の低下や、塗膜の耐水性が不十分となる場合があり、このような問題は溶剤系と比べて水系において顕著な傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-53028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、乾燥性に優れ、種々の基材、及び塗膜に対して、十分な密着性を確保し、かつ塗膜の耐水性を高めることができる水性被覆材に好適な硬化剤、及び水性被覆材を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、このような問題に対し鋭意検討した結果、水性エポキシ樹脂用の硬化剤であって、アミノ基含有樹脂(A)、加水分解性基を有するシラン化合物(B)、および、加水分解反応促進剤(C)を混合してなり、さらにアルコール成分(D)を特定比率で含む硬化剤を見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、下記の特徴を有するものである。
1.水性エポキシ樹脂用の硬化剤であって、
アミノ基含有樹脂(A)、加水分解性基を有するシラン化合物(B)、および、加水分解反応促進剤(C)を混合してなり、
硬化剤全量中にアルコール成分(D)を5~80質量%含むことを特徴とする硬化剤。
2.上記アミノ基含有樹脂(A)と上記加水分解性基を有するシラン化合物(B)を質量比(A):(B)=5:95~50:50で含むことを特徴とする1.に記載の硬化剤。
3.上記加水分解性基を有するシラン化合物(B)は、アミノ基含有シランカップリング剤を含むことを特徴とする1.に記載の硬化剤。
4.1.~3.のいずれかに記載の硬化剤と、水性エポキシ樹脂を含む主剤とからなる2液型の水性被覆材。
【発明の効果】
【0008】
本発明の硬化剤は、水性エポキシ樹脂を含む樹脂組成物(主剤)に混合することにより、乾燥性に優れ、種々の基材、及び塗膜に対して、十分な密着性を確保し、かつ塗膜の耐水性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(硬化剤)
本発明の硬化剤は、水性エポキシ樹脂を含む樹脂組成物(以下、単に「主剤」ともいう)に混合するものであり、アミノ基含有樹脂(A)、加水分解性基を有するシラン化合物(B)、および、加水分解反応促進剤(C)を混合してなり、硬化剤全量中にアルコール成分(D)を5~80質量%含むことを特徴とするものである。
【0010】
本発明のアミノ基含有樹脂(A)(以下、単に「(A)成分」ともいう)は、水性エポキシ樹脂と反応し被膜を形成するものである。このような(A)成分としては、例えば、1分子中にアミノ基を2個以上含有するポリアミン樹脂が使用でき、例えば、脂肪族ポリアミン、脂環式ポリアミン、芳香族ポリアミン、複素環状アミン及びこれらポリアミン樹脂のアミノ基を変性してなる変性ポリアミン樹脂等が挙げられる。なお、上記ポリアミン樹脂の変性には、公知の方法が利用でき、例えば、アミノ基のアミド化、アミノ基とカルボニル化合物のマンニッヒ反応、アミノ基とエポキシ基の付加反応、アミノ基とスチレンとの付加反応等が挙げられる。また、(B)成分としては、脂肪族ポリアミド、脂環式ポリアミド、芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミドアミン、脂環式ポリアミドアミン、芳香族ポリアミドアミン等も使用できる。これらは、1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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