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公開番号2024021476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124316
出願日2022-08-03
発明の名称塗料組成物
出願人個人
代理人個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20240208BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】遮熱・断熱機能、更には消臭殺菌機能を有する塗料組成物を提供する。
【解決手段】本発明にかかる塗料組成物は、塗料組成物を形成する水性エマルジョンと、遮熱性を有するルチル型酸化チタンと、断熱性を有するアクリル中空ビーズと、消臭、殺菌性を有するタンニンを含む水溶液と、シラスバルーンと、を少なくとも含み、前記水性エマルジョン中にタンニンが含まれると共に、シラスバルーンの内部にもタンニンが内包されることを特徴する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
塗料組成物を形成する水性エマルジョンと、
遮熱性を有するルチル型酸化チタンと、
断熱性を有するアクリル中空ビーズと、
消臭、殺菌性を有するタンニンを含む水溶液と、
シラスバルーンと、
を少なくとも含み、
前記水性エマルジョン中にタンニンが含まれると共に、シラスバルーンの内部にもタンニンが内包されることを特徴する塗料組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
塗料組成物の全重量に対して、
40重量%以上45重量%以下の前記アクリル酸エステル-メタクリル酸エステル-スチレン共重合物の水性エマルジョンと、
18重量%以上20重量%以下の前記ルチル型酸化チタンと、
7重量%以上12重量%以下の前記アクリル中空ビーズと、
6重量%以上10重量%以下の前記シラスバルーンと、
2重量%以上5重量%以下の前記タンニン水溶液と、
を少なくとも含むことを特徴とする請求項1記載の塗料組成物。
【請求項3】
前記シラスバルーンの平均粒径が35μm以上70μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の塗料組成物。
【請求項4】
添加剤として造膜助剤、可塑剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、炭酸カルシウム、調整水、凍結防止剤が含まれることを特徴とする請求項1または請求項2記載の塗料組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は塗料組成物に関し、遮熱・断熱効果のほか、消臭、殺菌効果を有する塗料組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁や内壁に塗布して遮熱性塗膜や断熱性塗膜を形成する塗料として、例えば、特許文献1には、スチレンアクリル酸アルキルエステル共重合物又はアクリル酸ブチルスチレン共重と、白色顔料と、アクリル中空ビーズとを含む断熱性塗膜において、前記アクリル中空ビーズは、前記断熱性塗膜全体に対し60~80容積%の容積を占め、かつ、10~40μmの平均粒子径を備え、前記白色顔料はルチル型二酸化チタンであって、前記スチレンアクリル酸アルキルエステル共重合物又は前記アクリル酸ブチルスチレン共重100重量部に対し、前記ルチル型二酸化チタン74~143重量部を含み、前記ルチル型二酸化チタンは0.1~10μmの平均粒子径を備える断熱性塗膜が示されている。
この特許文献1によれば、前記ルチル型二酸化チタンは日射反射用材として、前記アクリル中空ビーズは断熱材として含有され、塗膜を形成したときに断熱性が得られるとされている。
【0003】
また、特許文献2には、(1)アクリル系合成樹脂(2)着色顔料(3)珪砂(4)真空バルーン(5)塗膜添加剤(6)水を含む上塗り塗料が開示され、更に、この上塗り塗料にシラスバルーンが含まれていると、断熱性を向上できるため、好ましいことが示されている。
【0004】
また、天然物系の消臭剤が配合された塗料として、特許文献3には、柿タンニン又は茶カテキンと、多孔質の無機粉体と、コロイダルシリカが配合された水性系合成樹脂と、を含有する消臭塗料において、前記コロイダルシリカが前記水性系合成樹脂のポリマー間、及び、前記柿タンニン又は茶カテキンの分子と前記ポリマーとの間に入り込むことにより隙間を構成し、前記水性系合成樹脂が前記多孔質の無機粉体の周囲を覆う消臭塗料が示されている。尚、前記多孔質の無機粉体は、珪藻土、ゼオライト、金属酸化物からなる群から選ばれる少なくとも一種である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6746609号公報
特開2020-18983号公報
特開2019-73610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1、2の塗料にあっては、日射反射用材としてルチル型二酸化チタン、断熱材としてアクリル中空ビーズあるいはシラスバルーンが用いられているため、遮熱性や断熱性を得ることができる。
しかしながら、特許文献1、2の塗料にあっては、特許文献3の塗料のように消臭、殺菌効果を得ることができないという課題があった。
【0007】
一方、特許文献3の塗料にあっては、柿タンニン又は茶カテキンと、多孔質の無機粉体と、コロイダルシリカが配合された水性系合成樹脂とを含有する消臭塗料であり、消臭、殺菌効果を得ることができる。
しかしながら、特許文献1、2の塗料のように、遮熱性や断熱性を得ることができず、また塗膜が風雨にされると塗膜表面風化によってタンニン効果が減少するという課題があった。
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するために、遮熱性や断熱性を有し、しかも消臭殺菌効果が長く続く塗料について鋭意研究をした。
その結果、シラスバルーン内部に、タンニン水溶液を含む塗料組成物が取り込まれることにより、塗膜表面風化によるタンニンの消臭殺菌効果の減少が抑制され、タンニンの消臭殺菌効果が長く続くことを知見し、本発明を想到した。
【0009】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、遮熱・断熱機能、更には消臭殺菌機能を有する塗料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するためになされた、本発明にかかる塗料組成物は、塗料組成物を形成する水性エマルジョンと、遮熱性を有するルチル型酸化チタンと、断熱性を有するアクリル中空ビーズと、消臭、殺菌性を有するタンニンを含む水溶液と、シラスバルーンと、を少なくとも含み、前記水性エマルジョン中にタンニンが含まれると共に、シラスバルーンの内部にもタンニンが内包されることを特徴する。
(【0011】以降は省略されています)

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