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公開番号2024055687
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162808
出願日2022-10-07
発明の名称エポキシ樹脂接着剤組成物およびその硬化物
出願人株式会社スリーボンド
代理人
主分類C09J 163/00 20060101AFI20240411BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
本発明は、85℃×85%RHという高温高湿環境試験後の接着力が優れるエポキシ樹脂接着剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
下記の(A)~(D)成分を含むエポキシ樹脂接着剤組成物。
(A)成分:エポキシ樹脂
(B)成分:エポキシ樹脂と反応する硬化剤
(C)成分:アルカリ金属水酸化物
(D)成分:水
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の(A)~(D)成分を含むエポキシ樹脂接着剤組成物。
(A)成分:エポキシ樹脂
(B)成分:エポキシ樹脂と反応する硬化剤
(C)成分:アルカリ金属水酸化物
(D)成分:水
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記(C)成分が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、請求項1に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項3】
更に、(E)成分としてシランカップリング剤を含む、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項4】
前記(B)成分100質量部に対して、前記(C)成分が0.001~40質量部である、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項5】
前記(A)成分がビスフェノール型エポキシ樹脂を含む、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項6】
前記(B)成分が、アミン価が200~700KOHmg/gであるポリアミン化合物を含む、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項7】
両性金属からなる被着体に用いられる、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項8】
両性金属がアルミニウムまたは亜鉛である、請求項7に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
【請求項9】
下記のA剤、B剤を含む2液エポキシ樹脂接着剤組成物。
A剤:(A)エポキシ樹脂を含む組成物
B剤:下記(B)~(D)成分を含む組成物
(B)成分:エポキシ樹脂と反応する硬化剤
(C)成分:アルカリ金属水酸化物
(D)成分:水
【請求項10】
更に、A剤またはB剤に(E)成分としてシランカップリング剤を含む、請求項9に記載の2液エポキシ樹脂接着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂接着剤組成物およびその硬化物に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、エポキシ樹脂接着剤組成物は、接着力、高強度、耐熱性、電気特性、耐薬品性に優れることから、電気部品等の組み立てなどにおいて多用されてきた。しかし、一般的にエポキシ樹脂接着剤組成物は、分子内にエーテル結合等を有することから耐湿性が劣ることが知られている。耐湿性を向上させる方法として、引用文献1には、エポキシ系樹脂と、四フッ化エチレン重合体の粉末と、カップリング剤とを含むエポキシ樹脂接着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平01-275686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のエポキシ樹脂接着剤組成物は、85℃×85%RHという高温高湿環境試験後の接着力が劣り、信頼性が不十分であった。
【0005】
本発明は、上記の状況に鑑みてされたものであり、85℃×85%RHという高温高湿環境試験後の接着力が優れるエポキシ樹脂接着剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨を次に説明する。
[1]下記の(A)~(D)成分を含むエポキシ樹脂接着剤組成物。
(A)成分:エポキシ樹脂
(B)成分:エポキシ樹脂と反応する硬化剤
(C)成分:アルカリ金属水酸化物
(D)成分:水
[2]前記(C)成分が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、[1]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[3]更に、(E)成分としてシランカップリング剤を含む、[1]又は[2]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[4]前記(B)成分100質量部に対して、前記(C)成分が0.2~20質量部である、[1]又は[2]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[5]前記(A)成分がビスフェノール型エポキシ樹脂を含む、[1]又は[2]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[6]前記(B)成分が、アミン価が200~700KOHmg/gであるポリアミン化合物を含む、[1]又は[2]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[7]両性金属からなる被着体に用いられる、[1]又は[2]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[8]下記のA剤、B剤を含む2液エポキシ樹脂接着剤組成物。
A剤:(A)エポキシ樹脂を含む組成物
B剤:下記(B)~(D)成分を含む組成物
(B)成分:エポキシ樹脂と反応する硬化剤
(C)成分:アルカリ金属水酸化物
(D)成分:水
[9][1]の記載のエポキシ樹脂接着剤組成物または[8]に記載の2液エポキシ樹脂接着剤組成物のいずれかを硬化させて得られる硬化物。
[8]両性金属がアルミニウムまたは亜鉛である、[7]に記載のエポキシ樹脂接着剤組成物。
[9]下記のA剤、B剤を含む2液エポキシ樹脂接着剤組成物。
A剤:(A)エポキシ樹脂を含む組成物
B剤:下記(B)~(D)成分を含む組成物
(B)成分:エポキシ樹脂と反応する硬化剤
(C)成分:アルカリ金属水酸化物
(D)成分:水
[10] 更に、A剤またはB剤に(E)成分としてシランカップリング剤を含む、[9]に記載の2液エポキシ樹脂接着剤組成物。
[11] [1]の記載のエポキシ樹脂接着剤組成物または[9]に記載の2液エポキシ樹脂接着剤組成物のいずれかを硬化させて得られる硬化物。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、85℃×85%RHという高温高湿環境試験後の接着力が優れるエポキシ樹脂接着剤組成物を提供するものである。また、本発明は、両性金属に対する接着力、貯蔵安定性が優れるエポキシ樹脂接着剤組成物を提供するものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に発明の詳細を説明する。なお、本明細書において、「X~Y」は、その前後に記載される数値(XおよびY)を下限値および上限値として含む意味で使用し、「X以上Y以下」を意味する。本明細書において両性金属とは、アルミニウム、亜鉛、スズ、鉛を意味し、両性金属の酸化物は意図していないものとする。
<(A)成分>
本発明に用いられる(A)成分はエポキシ樹脂であれば特に制限されない。(A)成分としては、エポキシ基を2以上有する多官能エポキシ樹脂、エポキシ基を1つのみ有する単官能エポキシ化合物等があげられ、中でも、多官能エポキシ樹脂が好ましい。また、前記(A)成分は、液状、固体でもよいが、作業性の観点では液状が好ましい、接着力の観点では液状が好ましい。
【0009】
前記多官能エポキシ樹脂としては、特に制限されないが、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノール型エポキシ樹脂、1,2-ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,3-ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、2,3-ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,5-ペンタンジオールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,4-シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテルなどのアルキレングリコール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂;N,N-ジグリシジル-4-グリシジルオキシアニリン、4,4’-メチレンビス(N,N-ジグリシジルアニリン)、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラグリシジル-m-キシリレンジアミン等のグリシジルアミン化合物;グリシジル基を4つ有するナフタレン型エポキシ樹脂などが挙げられる。これらの中でも、両性金属に対する接着力が優れるという観点からビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。また、これらは単独あるいは混合で使用してもよい。
【0010】
前記多官能エポキシ樹脂の市販品としては、特に限定されないが、例えばjER828、1001、801、806、807、152、604、630、871、YX8000、YX8034、YX4000(三菱ケミカル株式会社製);エピクロン830、850、830LVP、850CRP、835LV、HP4032D、703、720、726、820(DIC株式会社製);EP4100、EP4000、EP4080,EP4085、EP4088、EPU6、EPU7N、EPR4023、EPR1309、EP4920(株式会社ADEKA製)、TEPIC(日産化学工業株式会社製);KF-101、KF-1001、KF-105、X-22-163B、X-22-9002(信越化学工業株式会社製);デナコールEX411、314、201、212、252(ナガセケムテックス株式会社製);DER-331、332、334、431、542(ダウケミカル社製);YH-434、YH-434L(日鉄ケミカル&マテリアル株式会社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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