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公開番号2024044021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149321
出願日2022-09-20
発明の名称防食用粘着テープ
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/00 20180101AFI20240326BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】粘着性が良好であるとともに、犠牲防食性のムラが小さい防食用粘着テープを提供する。
【解決手段】本発明は、粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、粘着剤層が、鉄よりも電位が卑な金属を含有し、鉄よりも電位が卑な金属の単位体積当たりの比表面積が0.16m2/cm3以上であり、粘着剤層における鉄よりも電位が卑な金属の含有量が40質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、
前記粘着剤層が、鉄よりも電位が卑な金属を含有し、
鉄よりも電位が卑な前記金属の単位体積当たりの比表面積が0.16m

/cm

以上であり、
前記粘着剤層における鉄よりも電位が卑な前記金属の含有量が40質量%以下である防食用粘着テープ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
鉄よりも電位が卑な前記金属が亜鉛である請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項3】
前記粘着剤層がアクリル系粘着剤により形成されている請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着剤層の厚みが100μm以上である請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項5】
前記粘着剤層が、前記鉄よりも電位が卑な金属以外の導電性材料を含有する請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項6】
前記導電性材料がカーボンナノチューブである請求項5に記載の防食用粘着テープ。
【請求項7】
粘着力が20N/25mm以上である請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項8】
基材をさらに備え、前記基材の少なくとも片面に前記粘着剤層が設けられた請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項9】
前記基材が、鉄よりも電位が卑な金属の金属箔、樹脂フィルム及び不織布から選択される少なくとも1種のシート状材料である請求項8に記載の防食用粘着テープ。
【請求項10】
前記鉄よりも電位が卑な金属の金属箔が亜鉛箔である請求項9に記載の防食用粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防食用粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
鋼材などの鉄又は鉄を含む合金を防食するために、亜鉛を多量に含有した防食塗料が広く用いられている。亜鉛は、鉄よりも電位が卑な金属であり、犠牲防食作用があるため、高い防食性を有することが知られている。しかし、塗料による防食は、塗布後に乾燥工程などが必要であり、作業に時間がかかり、例えば、橋梁などの土木、建築用途で局所的な補修を行う際には、作業効率が低下する。また、塗料による防食は、作業ムラも生じやすい。
【0003】
上記状況を鑑みて、テープに犠牲防食性を付与させ、作業性を向上させる取り組みがなされてきた。例えば、特許文献1では、粘着層に亜鉛粒子を含有させ、押圧時に導電性を付与し、基材の亜鉛板と酸素・水との間に電子の回路を形成することで、犠牲防食性を発現させている。
【0004】
また、粘着物性と犠牲防食性を両立させるために、粘着層に導電性を付与し、亜鉛の添加部数を減らすことを目的として、例えば、特許文献2には、粘着層に抵抗値10

Ω以下の導電性を付与する方法が挙げられている。このような方法の結果、亜鉛粒子の含有量が15重量%以下でも犠牲防食性を発現できることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-242982号公報
特開2019-127606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の防食部材では、亜鉛を60~95重量%含有していることで粘着性が悪くなりやすい。
また、特許文献2の防食部材では、粘着性及び犠牲防食性が良好であるものの、犠牲防食性にムラが生じることがあった。
そこで、本発明は、粘着性が良好であるとともに、犠牲防食性のムラが小さい防食用粘着テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、以下の構成を有することで、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、以下の[1]~[12]を提供する。
[1]粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、前記粘着剤層が、鉄よりも電位が卑な金属を含有し、鉄よりも電位が卑な前記金属の単位体積当たりの比表面積が0.16m

/cm

以上であり、前記粘着剤層における鉄よりも電位が卑な前記金属の含有量が40質量%以下である防食用粘着テープ。
[2]鉄よりも電位が卑な前記金属が亜鉛である上記[1]に記載の防食用粘着テープ。
[3]前記粘着剤層がアクリル系粘着剤により形成されている上記[1]又は[2]に記載の防食用粘着テープ。
[4]前記粘着剤層の厚みが100μm以上である上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の防食用粘着テープ。
[5]前記粘着剤層が、前記鉄よりも電位が卑な金属以外の導電性材料を含有する上記[1]~[4]のいずれか1つに記載の防食用粘着テープ。
[6]前記導電性材料がカーボンナノチューブである上記[5]に記載の防食用粘着テープ。
[7]粘着力が20N/25mm以上である上記[1]~[6]のいずれか1つに記載の防食用粘着テープ。
[8]基材をさらに備え、前記基材の少なくとも片面に前記粘着剤層が設けられた上記[1]~[7]のいずれか1つに記載の防食用粘着テープ。
[9]前記基材が、鉄よりも電位が卑な金属の金属箔、樹脂フィルム及び不織布から選択される少なくとも1種のシート状材料である上記[8]に記載の防食用粘着テープ。
[10]前記鉄よりも電位が卑な金属の金属箔が亜鉛箔である上記[9]に記載の防食用粘着テープ。
[11]前記基材が樹脂フィルム又は不織布であり、前記基材と前記粘着剤層の間に、金属層とを備え、前記金属層が鉄よりも電位が卑な金属の層である上記[8]又は[9]に記載の防食用粘着テープ。
[12]前記金属層が亜鉛の層である上記[11]に記載の防食用粘着テープ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、粘着性が良好であるとともに、犠牲防食性のムラが小さい防食用粘着テープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態の防食用粘着テープの変形例の使用例を示す模式図である。
本発明の防食用粘着テープの他の実施形態を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[防食用粘着テープ]
本発明は、粘着剤層を備える防食用粘着テープであり、粘着剤層は鉄よりも電位が卑な金属を含有し、鉄よりも電位が卑な金属の単位体積当たりの比表面積が0.16m

/cm

以上であり、粘着剤層における鉄よりも電位が卑な金属の含有量が40質量%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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