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公開番号2024046519
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151953
出願日2022-09-22
発明の名称水性絵具組成物
出願人株式会社サクラクレパス
代理人個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20240327BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】保存安定性が高く、かつ、伸びの良い水性絵具組成物を提供すること。
【解決手段】粉体と、造膜性樹脂と、増粘性樹脂と、水と、を含有する。前記水性絵具組成物において、前記造膜性樹脂の質量に対する前記粉体の質量の割合が4.0以上である。前記水性絵具組成物は、剪断応力τ=120Paである場合の貯蔵弾性率G’が1以上である。前記水性絵具組成物は、前記水性絵具組成物を、前記水性絵具組成物に対して20質量%の水を添加して希釈した時の粘度が300~700mPa・sである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粉体と、
造膜性樹脂と、
増粘性樹脂と、
水と、を含有する水性絵具組成物であって、
前記造膜性樹脂の質量に対する前記粉体の質量の割合が4.0以上であり、
剪断応力τ=120Paである場合の貯蔵弾性率G’が1以上であり、
前記水性絵具組成物を、前記水性絵具組成物に対して20質量%の水を添加して希釈した時の粘度が300mPa・s以上700mPa・s以下である、
水性絵具組成物。
続きを表示(約 93 文字)【請求項2】
前記粉体が、着色顔料および体質顔料を含み、前記水性絵具組成物における前記粉体の含有割合が35~50質量%である、
請求項1に記載の水性絵具組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性絵具組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
水性絵具組成物として、水と、着色成分を含む顔料と、アクリル樹脂と、水溶性樹脂と、界面活性剤とを含有するペースト状の組成物が知られている。例えば特許文献1には、水彩絵具組成物として、水と、顔料と、水溶性樹脂であるカルボキシメチルセルロースと、アクリル系樹脂エマルジョンと、界面活性剤とを含み、特定の貯蔵弾性率を有するものが開示されている。このような水性絵具組成物は、顔料等の固体成分が水や水溶性樹脂等を含む液相中に分散されてなるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-131557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水性絵具組成物はチューブに収容された形態で市場に流通し、使用時にチューブから絞り出されることが多い。長期保存後にチューブから絵具を絞り出すと、初めに透明な液相のみが出てくる現象(メジウム分離)が生じることがある。メジウム分離は、保存中に水性絵具組成物の固体成分と液相との分離が生じるために起こる現象だと考えられている。水性絵具組成物は、メジウム分離が生じ難く、保存安定性が高いことが好ましい。また、水性絵具組成物は、伸びが良く、描画面上で滑らかに塗り広げられることが好ましい。
【0005】
そこで、本発明は、保存安定性が高く、かつ、伸びの良い水性絵具組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る水性絵具組成物は、粉体と、造膜性樹脂と、増粘性樹脂と、水と、を含有する。前記水性絵具組成物において、前記造膜性樹脂の質量に対する前記粉体の質量は、4.0以上である。前記水性絵具組成物は、剪断応力τ=120Paである場合の貯蔵弾性率G’が1以上である。前記水性絵具組成物は、前記水性絵具組成物を、前記水性絵具組成物に対して20質量%の水を添加して希釈した時の粘度が300mPa・s以上700mPa・s以下である。
【0007】
従来、水性絵具組成物の保存安定性が検討されていたが、さらに高い保存安定性を有するものが望まれていた。そこで、保存安定性を向上させるために、組成物中の固体成分と液相との分離を抑制する方策が検討され、組成物の粘度を高くすることによって固体成分と液相との分離が抑制されると考えられた。しかしながら、組成物の粘度が高いと、絵具を使用する時、描画面における絵具の伸びが悪くなり、使用感に劣る傾向があるとの知見が得られた。そこで、組成物の粘度が一定程度以上であって良好な保存安定性を有しながら、描画時には絵具の伸びが良い水性絵具組成物がさらに検討された。そして、水性絵具組成物における造膜性樹脂の質量に対する粉体の質量の割合が4.0以上であり、剪断応力τ=120Paである場合の貯蔵弾性率G’が1以上、かつ、20質量%の水を添加して希釈した時の粘度が300mPa・s以上700mPa・s以下である水性絵具組成物によれば、良好な保存安定性と、描画面上での伸びがよく、滑らかに塗り広げることができる良好な使用感とが両立されることが見出された。
【0008】
本開示にかかる水性絵具組成物は、前記粉体が、着色顔料および体質顔料を含み、前記水性絵具組成物における前記粉体の含有割合が35質量%以上50質量%以下であってよい。この範囲であれば、良好な保存安定性と、伸びの良さをより確実に得ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水性絵具組成物によれば、保存安定性が高く、描画面上で滑らかに塗り広げられる水性絵具組成物を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示にかかる水性絵具組成物の実施の形態を説明する。本開示にかかる水性絵具組成物は、粉体と、造膜性樹脂と、増粘性樹脂と、水と、を含有する。本開示にかかる水性絵具組成物は、造膜性樹脂の質量に対する粉体の質量の割合が4.0以上であることを特徴とする。まず、本開示にかかる水性絵具組成物を構成する成分の詳細を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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