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公開番号2024013172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-31
出願番号2022125107
出願日2022-07-19
発明の名称室内壁紙用塗料
出願人ハードプロテクト株式会社,個人
代理人
主分類C09D 131/04 20060101AFI20240124BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】撥水性の壁紙に対しても高い密着性を得ることができ、しかも大気中のVOCを効果的に除去することの可能な室内壁紙用塗料を提供する。
【解決手段】本発明の一実施例にかかる室内壁紙用塗料は、大気中のVOCを除去するためのフェノール類と、樹脂(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびアルキルアセタール化ポリビニルアルコールのうち少なくとも1つの樹脂)とがエタノールに溶解された塗料である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
大気中のVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を除去するためのフェノール類と、樹脂(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびアルキルアセタール化ポリビニルアルコールのうち少なくとも1つの樹脂)とがエタノールに溶解された室内壁紙用塗料。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記フェノール類は、ポリフェノールである
請求項1に記載の室内壁紙用塗料。
【請求項3】
前記ポリフェノールは、柿の葉、イタドリまたはヨモギの抽出液から得られたポリフェノールである
請求項2に記載の室内壁紙用塗料。
【請求項4】
シリコン系もしくはフッ素系の界面活性剤が前記エタノールに溶解されている
請求項1に記載の室内壁紙用塗料。
【請求項5】
当該室内壁紙用塗料において、
前記樹脂の含有量が10重量%(=a重量%)以下であり、
前記界面活性剤が1重量%(=b重量%)以下であり、
前記エタノールの含有量が90重量%(=c重量%)以上であり、
前記フェノール類の含有量が(100-a-b-c)重量%となっている
請求項4に記載の室内壁紙用塗料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大気中のVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を除去することの可能な室内壁紙用塗料に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年の住宅の高気密化に伴い、家具や建材から放出されるホルムアルデヒドなどのVOCによるシックハウス症候群が問題になっている。VOCを除去する方法としては、例えば、酸化チタン光触媒が知られている。酸化チタン光触媒は、紫外光の照射により活性酸素を発生させ、VOCを分解することが可能である。近年では、硫黄ドープ酸化チタン、銅担持酸化チタン、ペルオキソチタン系の可視光対応型の光触媒も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-262941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、室内においては、光の無い(無光)状態においてVOCの除去を求められることが多い。さらに、室内に使用される塗料は、壁紙等の上にコーティングされることが多い。しかし、最近では、汚れ防止のため、撥水性の壁紙が用いられることが多く、その一方で、通常の光触媒では、水系塗料が主流となっていることから、光触媒を含む塗料では、壁紙との密着性が低いという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、撥水性の壁紙に対しても高い密着性を得ることができ、しかも大気中のVOCを効果的に除去することの可能な室内壁紙用塗料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例にかかる室内壁紙用塗料は、大気中のVOCを除去するためのフェノール類と、樹脂(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびアルキルアセタール化ポリビニルアルコールのうち少なくとも1つの樹脂)とがエタノールに溶解された塗料である。この塗料に含まれるフェノール類は、例えば、ポリフェノールである。このポリフェノールは、例えば、柿の葉、イタドリまたはヨモギの抽出液から得られたポリフェノールである。この塗料は、さらに、シリコン系もしくはフッ素系の界面活性剤がエタノールに溶解された塗料であってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施例にかかる室内壁紙用塗料では、フェノール類と、上述の樹脂とをエタノールに溶解させることにより塗料が形成されている。これにより、フェノール類によって、大気中のVOCを除去することができ、さらに、上述の樹脂によって、撥水性の壁紙に対して高い密着性を得ることができる。
【0008】
また、本発明において、フェノール類がポリフェノールである場合には、大気中のVOCをより効果的に除去することができる。また、本発明において、ポリフェノールが、柿の葉、イタドリまたはヨモギの抽出液から得られたポリフェノールである場合には、抽出液自体が自然由来のものであることから、人体に対して安全性の高い塗料を提供することができる。また、本発明において、シリコン系もしくはフッ素系の界面活性剤がエタノール(溶媒)に溶解されている場合には、塗料をローラーコーティングで容易に塗布することができる。また、本発明において、VOCがホルムアルデヒドである場合には、大気中のホルムアルデヒドをより効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ホルムアルデヒドとフェノール類の置換反応を表す図である。
柿の葉から抽出されるポリフェノール(柿カテキン)の組成式を表す図である。
イタドリから抽出されるポリフェノール(ネオクロロゲン酸)の組成式を表す図である。
ヨモギから抽出されるポリフェノールの組成式を表す図である。
ホルムアルデヒドの実験結果を表す図である。
図5の実験結果をグラフで表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための実施例について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本発明の一実施例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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