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公開番号2024054979
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161485
出願日2022-10-06
発明の名称インク、印刷方法、及び、印刷物
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類C09D 11/00 20140101AFI20240411BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、良好な抗菌性を有すると共に、安定性及び吐出性に優れ、高品質の印刷物を得ることができるインクを提供することを目的とする。
【解決手段】有機溶剤及び抗菌剤を含有するインクであって、前記抗菌剤が、下記の第1の抗菌剤、及び、下記の第2の抗菌剤を含有することを特徴とするインク。
第1の抗菌剤:水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物
第2の抗菌剤:水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機溶剤及び抗菌剤を含有するインクであって、
前記抗菌剤が、下記の第1の抗菌剤、及び、下記の第2の抗菌剤を含有することを特徴とするインク。
第1の抗菌剤:水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物
第2の抗菌剤:水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記インクが、水を含有し、前記有機溶剤が下記一般式(1)で表されるアミド系溶剤を含有する、請求項1に記載のインク。
TIFF
2024054979000010.tif
32
163
(前記一般式(1)中、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立に、炭素数1以上8以下の炭化水素基を表す。)
【請求項3】
前記第1の抗菌剤及び前記第2の抗菌剤の合計量が、インク全質量に対し、0.01質量%以上1.0質量%以下である、請求項1に記載のインク。
【請求項4】
前記第1の抗菌剤及び前記第2の抗菌剤の合計量が、インク全質量に対し、0.1質量%以上0.5質量%以下である、請求項1に記載のインク。
【請求項5】
基材上にインクを付与する印刷工程、及び、付与された前記インクを加熱する加熱工程を有する印刷方法であって、前記インクとして請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクを用いることを特徴とする印刷方法。
【請求項6】
前記基材がプラスチックである、請求項5に記載の印刷方法。
【請求項7】
基材上に印刷層を有する印刷物であって、前記印刷層は、第1の抗菌剤及び第2の抗菌剤を含有し、前記第1の抗菌剤が水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物であり、前記第2の抗菌剤が水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物であることを特徴とする印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク、印刷方法、及び、印刷物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、インクジェットプリンターは低騒音、低ランニングコストといった利点から急速に普及してきている。
インクジェット記録において、長期に亘って良好な印字記録を行うために、使用するインクに要求される特性は、長期保存安定性及び吐出安定性に優れること、また、印字記録された画像が滲みのない鮮明な画像であり、かつ、その耐水性、耐光性等、すなわち保存安定性に優れることなどが挙げられる。
【0003】
しかし、以上のような要求を満足するため、これまでインクジェット記録に用いられるインクに関して数多くの提案がなされているが、上記諸要求全てを満足するインクはまだ得られていないのが現状である。特にノズルの目詰まりを防止することは重要な課題であるが、その原因として、ノズル先端での水分蒸発によるインクの増粘、又は染料の析出、不溶性無機塩の生成、あるいはかび類、腐敗菌類等の微生物の発生による不溶性固形物の生成などが考えられる。
【0004】
水系のインク中で発生するかび等による問題については、これまでいくつかの提案がなされてきている。
例えば、特許文献1は、インク中に、2,4,6-ヘキサヒドロ-1,3,5-トリヒドロキシエチル-S-トリアジンを含有させることで防かび殺菌効果があるとしている。
また、特許文献2は、インク中に1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンを含有させることでカビ類、腐敗菌類、藻類などの微生物の繁殖を妨げ、不溶性の固形物生成によるノズル先端の目詰まりの発生を防止する効果があるとしている。また、特許文献3によれば、インク中に塩基性物質を含有させ、インクのpHを高くすることで防菌剤を添加しなくても細菌等の繁殖しにくいインクを提供できるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来のインクでは、ユーザーがプリンタを使用する場合の安全性に問題がある。また水溶解性の高い抗菌剤は印刷物としたときに、その水溶性のため、表面の水拭きなどにより画像表面の抗菌性が担保しにくくなる傾向にあり、特に水性インクに関してはインク液、印刷物両方の抗菌性を得ることについて課題がある。
本発明は、良好な抗菌性を有し、インクの保存安定性及び吐出性に優れ、高品質の印刷物を得ることができるインクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決することができる本発明のインクは下記(1)に記載する通りのものである。
(1)有機溶剤及び抗菌剤を含有するインクであって、
前記抗菌剤が、下記の第1の抗菌剤、及び、下記の第2の抗菌剤を含有することを特徴とするインク。
第1の抗菌剤:水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物
第2の抗菌剤:水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、良好な抗菌性を有し、保存安定性及び吐出性に優れ、高品質の印刷物を得ることができるインクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明のインクを用いる記録装置の一例を示す斜視図である。
図2は、本発明のインクを収容するメインタンクの一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の態様は、例えば、以下の通りである。
(1)有機溶剤及び抗菌剤を含有するインクであって、
前記抗菌剤が、下記の第1の抗菌剤、及び、下記の第2の抗菌剤を含有することを特徴とするインク。
第1の抗菌剤:水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物
第2の抗菌剤:水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物
(2)前記インクが、水を含有し、前記有機溶剤が下記一般式(1)で表されるアミド系溶剤を含有する、上記(1)に記載のインク。
TIFF
2024054979000001.tif
32
163
(前記一般式(1)中、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立に、炭素数1以上8以下の炭化水素基を表す。)
(3)前記第1の抗菌剤及び前記第2の抗菌剤の合計量が、インク全質量に対し、0.01質量%以上1.0質量%以下である、上記(1)又は(2)に記載のインク。
(4)前記第1の抗菌剤及び前記第2の抗菌剤の合計量が、インク全質量に対し、0.1質量%以上0.5質量%以下である、上記(1)又は(2)に記載のインク。
(5)基材上にインクを付与する印刷工程、及び、付与された前記インクを加熱する加熱工程を有する印刷方法であって、前記インクとして上記(1)乃至(4)のいずれか一項に記載のインクを用いることを特徴とする印刷方法。
(6)前記基材がプラスチックである、上記(5)に記載の印刷方法。
(7)基材上に印刷層を有する印刷物であって、前記印刷層は、第1の抗菌剤及び第2の抗菌剤を含有し、前記第1の抗菌剤が水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物であり、前記第2の抗菌剤が水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物であることを特徴とする印刷物。
【0010】
<<インク>>
本発明のインクは、有機溶剤及び抗菌剤を含有するインクであって、前記抗菌剤が第1の抗菌剤及び第2の抗菌剤を含有し、前記第1の抗菌剤が水溶解度1g/L未満のイソチアゾリン系化合物であり、前記第2の抗菌剤が水溶解度20g/L以上のイソチアゾリン系化合物である。
なお、本発明における水溶解度は、物質が25℃で水1Lに溶ける質量を測定した値である。
(【0011】以降は省略されています)

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