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公開番号2024063019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2024018271,2021516498
出願日2024-02-09,2019-09-24
発明の名称GIP受容体アゴニストペプチド化合物及びその使用
出願人武田薬品工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 14/00 20060101AFI20240501BHJP(有機化学)
要約【課題】GIP受容体に対して活性化作用を有するGIP受容体アゴニストペプチド化合物、ならびに糖尿病、肥満、嘔吐、または、糖尿病、肥満、もしくは嘔吐に関連症状もしくは状態の治療及び/または予防のための医薬としてのGIP受容体アゴニストペプチドの使用を提供する。
【解決手段】式(III):
P1-Tyr-A2-Glu-Gly-Thr-A6-A7-A8-A9-A10-A11-A12-A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A21-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A31-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A41-P2(配列番号6)で表される、GIP受容体アゴニストペプチド、またはその塩が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I):


-A1-A2-A3-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10-A11-A1
2-A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A21-A2
2-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A31-A3
2-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A41-P

(配列番号4)によって表されるGIP受容体アゴニストペプチド、またはその塩であっ
て、
式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3

-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表すか、または
存在せず、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A1は、Tyr、3,5-Dix Tyr、D-Tyr、3,5 ジ-Br-Tyr、P
he、αメチル-Phe、モノ-ハロ-Phe、ビス-ハロ-Phe、-Tyr、-D-
続きを表示(約 6,000 文字)【請求項2】
式(II):


-Tyr-A2-Glu-Gly-Thr-A6-A7-A8-A9-A10-A1
1-A12-A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A2
1-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A3
1-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A4
1-P

(配列番号5)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニストペプチド
、またはその塩であって、式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3
、または
-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表し、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A2は、AibまたはD-Alaを表し、
A6は、Iva、Phe、またはValを表し、
A7は、Ile、Lys、またはValを表し、
A8はSerを表し、
【請求項3】
式(III):


-Tyr-A2-Glu-Gly-Thr-A6-A7-A8-A9-A10-A1
1-A12-A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A2
1-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A3
1-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A4
1-P

(配列番号6)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニストペプチド
、またはその塩であって、式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3
、または
-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表し、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A2は、AibまたはD-Alaを表し、
A6は、Iva、Phe、またはValを表し、
A7は、Ile、Lys、またはValを表し、
A8はSerを表し、
【請求項4】
式(IV):


-A1-A2-Glu-Gly-Thr-A6-A7-A8-A9-A10-A11
-A12-A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A21
-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A31
-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A41
-P

(配列番号7)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニストペプチド、
またはその塩であって、式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3
、または
-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表し、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A1はTyrを表し、
A2は、AibまたはD-Alaを表し、
A6は、Iva、Phe、またはValを表し、
A7は、Ile、Lys、またはValを表し、
【請求項5】
式(I)中のA1-A2-Glu-Gly-Thr-A6-A7-A8-A9-A10
-A11-A12-A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20
-A21-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29が、Ty
r-Aib-Glu-Gly-Thr-Phe-Ile-Ser-Asp-Tyr-Se
r-Ile-Ala-Leu-Asp-Arg-Aib-His-Gln-Aib-As
n-Phe-Val-Asn-Trp-Iva-Leu-Ala-Gln(配列番号8)
である、式(V)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニストペプチド、また
はその塩であって、前記GIP受容体アゴニストペプチドが、PCT/JP2018/0
13540に開示されている配列番号4~569のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を
有するペプチドではないという条件である、前記GIP受容体アゴニストペプチドまたは
その塩。
【請求項6】
式(VI):


-Tyr-Aib-Glu-Gly-Thr-Phe-Ile-Ser-Asp-T
yr-Ser-Ile-Ala-Leu-Asp-Arg-Aib-His-Gln-A
ib-Asn-Phe-Val-Asn-Trp-Iva-Leu-Ala-Gln-A
30-A31-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A
40-A41-P

(配列番号9)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニス
トペプチド、またはその塩であって、
式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3
、または
-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表し、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A30はArgを表し、
A31は、Pro、Gly、またはLys(R)を表し、
A32は、Ser、Gly、またはLys(R)を表し、
【請求項7】
式(VII):


-Tyr-Aib-Glu-Gly-Thr-Phe-Ile-Ser-Asp-T
yr-Ser-Ile-Ala-Leu-Asp-Arg-Aib-His-Gln-A
ib-Asn-Phe-Val-Asn-Trp-Iva-Leu-Ala-Gln-A
30-A31-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-P

(配列番号10)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニストペプチド、ま
たはその塩であって、式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3
、または
-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表し、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A30はArgを表し、
A31は、Pro、Gly、またはLys(R)を表し、
A32は、Ser、Gly、またはLys(R)を表し、
A33は、Ser、Gly、またはLys(R)を表し、
【請求項8】
式(VIII):


-Tyr-Aib-Glu-Gly-Thr-Phe-Ile-Ser-Asp-T
yr-Ser-Ile-Ala-Leu-Asp-Arg-Aib-His-Gln-A
ib-Asn-Phe-Val-Asn-Trp-Iva-Leu-Ala-Gln-A
30-A31-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A
40-P

(配列番号11)で表される、請求項1に記載のGIP受容体アゴニストペプ
チド、またはその塩であって、式中、


は、
-R
A1

-CO-R
A1

-CO-OR
A1

-CO-COR
A1

-SO-R
A1

-SO

-R
A1

-SO

-OR
A1

-CO-NR
A2

A3

-SO

-NR
A2

A3
、または
-C(=NR
A1
)-NR
A2

A3
の式で表される基を表し、

A1
、R
A2
、及びR
A3
は、それぞれ、独立して、水素原子、任意選択で置換された
炭化水素基、または任意選択で置換された複素環式基を表し、


は、-NH

または-OHを表し、
A30はArgを表し、
A31は、Pro、Gly、またはLys(R)を表し、
A32は、Ser、Gly、またはLys(R)を表し、
A33は、Ser、Gly、またはLys(R)を表し、
【請求項9】
ψがLys、Arg、Orn、及びCysから独立して選択される残基であり、前記残
基の側鎖がX-L-で置換されている、または(R)がX-L-で表され、Lが、結合も
しくは二価の置換基を表し、Xが、任意選択で置換された炭化水素基もしくはその塩を表
す、請求項1~8のいずれか1項に記載のGIP受容体アゴニストペプチド。
【請求項10】
ψがX-L-で置換された側鎖を有するLys残基である、請求項1~8のいずれかに
1項に記載のGIP受容体アゴニストペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年9月24日に出願された米国仮出願第62/735,548号の優
先権を主張し、その出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 1,400 文字)【0002】
本開示は、GIP受容体に対する活性化作用を有する新規ペプチド化合物及び医薬とし
てのペプチド化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
このセクションの記述は、本開示に関連する背景情報を提供するのみであり、先行技術
を構成しない場合がある。
【0004】
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌性ポリペ
プチド(GIP)はどちらも、インクレチンと呼ばれるペプチドである。GLP-1とG
IPは、それぞれ小腸のL細胞とK細胞から分泌される。
【0005】
GLP-1はGLP-1受容体を介して作用し、グルコース依存性インスリン分泌促進
性作用と摂食抑制作用を持つことが知られている。一方、GIPはGIP受容体を介して
グルコース依存性インスリン分泌促進性作用を有することが知られているが、GIPが摂
食のみに及ぼす影響は明らかではない。
【0006】
GLP-1受容体/GIP受容体共アゴニストまたはグルカゴン受容体/GLP-1受
容体/GIP受容体トライアゴニスト活性及びそれらの修飾を有するペプチドを探し、天
然グルカゴン、GIP、またはGLP-1の構造に基づいて、これらのペプチドを抗肥満
薬、糖尿病の治療薬、または神経変性障害の治療薬として開発する試みがなされてきた。
しかしながら、嘔吐、ならびに悪心及び嘔吐等の嘔吐に関連する同様の症状を治療する際
に使用するための、本開示のGIP受容体に対して選択的活性化作用を有するペプチド化
合物及び化合物は開示されていない。
【0007】
本明細書に引用される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、それらの全体が参照によ
り本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、GIP受容体活性化作用を有し、糖尿病、肥満の予防/治療剤、及び
/または嘔吐もしくは吐き気が付随する疾患を予防/治療するための制吐剤として有用な
GIP受容体アゴニストペプチド化合物を提供することである。
【0009】
本開示は、上述の問題を解決するための広範な研究を提供し、優れたGIP受容体活性
化作用を有する化合物として、式(I)~(VIII)によって表される配列を含むGI
Pアゴニストペプチド化合物を見出した。さらに、本開示は、GIP受容体を選択的に活
性化し、制吐作用を有し、in vivoでの嘔吐を治療及び/または予防するために使
用されるGIPアゴニスト化合物を提供する。
【0010】
本開示は、上述の問題を解決するための広範な研究を提供し、優れたGIP受容体活性
化作用を有する新規化合物として、式(I)~(VIII)によって表される配列を含む
ペプチド化合物を見出した。さらに、本開示は、これらのGIPアゴニストペプチドがG
IP受容体を選択的に活性化し、制吐作用を有することを示すための実験的支持を提供す
る。
(【0011】以降は省略されています)

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