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公開番号2024076215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187679
出願日2022-11-24
発明の名称抗体が結合した金コロイドを製造する方法
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類C07K 16/18 20060101AFI20240529BHJP(有機化学)
要約【課題】モルモットに由来する抗体の効率的な金コロイドへの結合方法を提供すること。
【解決手段】 本発明は、配列番号1に示されるアミノ酸配列又はこれに対して80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むFc領域を有する抗体と、金コロイドとの結合体を製造する方法であって、(1)金コロイド溶液のpHをアルカリ性に調整する工程、及び(2)前記工程(1)で得られた金コロイド溶液と、前記抗体とを混合し、該抗体と金コロイドとを結合させる工程、を包含する、抗体結合金コロイドの製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号1に示されるアミノ酸配列又はこれに対して80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むFc領域を有する抗体と、金コロイドとの結合体を製造する方法であって、
(1)金コロイド溶液のpHをアルカリ性に調整する工程、及び
(2)前記工程(1)で得られた金コロイド溶液と、前記抗体とを混合し、該抗体と金コロイドとを結合させる工程、
を包含する、製造方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
モルモット抗体のFc領域を有する抗体と、金コロイドとの結合体を製造する方法であって、
(1)金コロイド溶液のpHをアルカリ性に調整する工程、及び
(2)前記工程(1)で得られた金コロイド溶液と、前記抗体とを混合し、該抗体と金コロイドとを結合させる工程、
を包含する、製造方法。
【請求項3】
工程(1)において、金コロイド溶液のpHを9.0以上、11.5以下に調整する、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
工程(1)において、金コロイド溶液のpHを9.5以上、11.5以下に調整する、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
工程(1)において、金コロイド溶液のpHを10.0以上、11.5以下に調整する、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項6】
工程(1)において、金コロイド溶液のpHを10.0より高く、11.5以下に調整する、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記抗体の等電点(pI)が6.85以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項8】
前記抗体の等電点(pI)が7.35以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項9】
前記抗体の等電点(pI)が8.45以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項10】
前記抗体の等電点(pI)が9.30以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の抗体を結合した金コロイドを製造する方法、及びそれにより得られた抗体結合金コロイドを用いて免疫学的測定法に用いる試薬又はキットを製造する方法等に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
感染症の診断や、疾患マーカーを利用した当該疾患の早期診断などの様々な医療現場で、抗原抗体反応を利用した簡易かつ迅速な免疫測定法として、ニトロセルロースメンブレン等の試験片を用いたイムノクロマト検出法が広く普及している。
【0003】
イムノクロマト検出法では、試料中の細菌やウイルス等の抗原を視覚的に検出するため、抗体が結合した金コロイド結合体が広く利用されている。従来、この金コロイドと抗体との結合体の調製はpH6~9程度の中性から弱アルカリ状態で行われている(非特許文献1)。更に、特許文献1では、免疫測定法に使用する金コロイドと抗体を製造する際に、金コロイド溶液のpHを酸性(pH4.2~6.7)に調整して、金コロイドと抗体の結合体を効率よく作製する方法が記載されている。また、非特許文献2では、抗体とコロイド金の結合に関してpH8.2~9.0で評価したことに加え、抗体とは異なるアビジンとコロイド金の結合に関して、アビジンの等電点が10なのでコロイド金液をpH10.6にしてアビジンと混合することを試みたところ、コンジュゲートが非常に不安定で1時間以内に凝集してしまうという問題があったことを記載している。
【0004】
人体への投与を意図しない免疫学的測定法に用いる抗体(例えば、診断薬用抗体又は研究試薬用抗体)においては、マウス抗体又はウサギ抗体が多く用いられている。また近年、モルモットを免疫動物として診断薬用抗体又は研究試薬用抗体を取得した報告がなされており、モルモット抗体は高い特異性を示す抗体として期待されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4377602号公報
国際公開第2022/092181号公報
【非特許文献】
【0006】
免疫測定法 基礎から先端まで 生物化学的測定研究会 編、講談社発行、2014年12月20日、p.115―118
イムノゴールド法、横田貞記、藤森修 編、ソフトサイエンス社発行、1992年4月20日、p.36-43
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者は、モルモットを免疫動物として取得した抗体を金コロイドに結合させるようにして得た結合体を使用して免疫学的測定法により前記抗体の抗原の検出を行うと、十分な感度が得られない場合があるという知見を得た。そこで、この原因究明を行ったところ、モルモット抗体は、金コロイドとの結合特性がマウス抗体等とは異なり、従来と同じ方法では金コロイドとの安定な結合体が効率よく作製されないという、これまで知られていない課題を見出した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、モルモット抗体を用いて抗体結合金コロイドを作製する際の条件について種々検討を行ったところ、モルモット抗体と反応させる前の金コロイド溶液の液性を従来とは異なるpH範囲、具体的にはpH9.0以上の高いpH条件にすることにより、安定した抗体結合金コロイドを効率よく作製できることを見出し、斯かる知見を基に更に鋭意研究を重ねて本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、代表的には、以下の態様を包含する。
[項1] 配列番号1に示されるアミノ酸配列又はこれに対して80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むFc領域を有する抗体と、金コロイドとの結合体を製造する方法であって、
(1)金コロイド溶液のpHをアルカリ性に調整する工程、及び
(2)前記工程(1)で得られた金コロイド溶液と、前記抗体とを混合し、該抗体と金コロイドとを結合させる工程、
を包含する、製造方法。
[項2] モルモット抗体のFc領域を有する抗体と、金コロイドとの結合体を製造する方法であって、
(1)金コロイド溶液のpHをアルカリ性に調整する工程、及び
(2)前記工程(1)で得られた金コロイド溶液と、前記抗体とを混合し、該抗体と金コロイドとを結合させる工程、
を包含する、製造方法。
[項3] 工程(1)において、金コロイド溶液のpHを9.0以上、11.5以下に調整する、項1又は2に記載の製造方法。
[項4] 工程(1)において、金コロイド溶液のpHを9.5以上、11.5以下に調整する、項1又は2に記載の製造方法。
[項5] 工程(1)において、金コロイド溶液のpHを10.0以上、11.5以下に調整する、項1又は2に記載の製造方法。
[項6] 工程(1)において、金コロイド溶液のpHを10.0より高く、11.5以下に調整する、項1又は2に記載の製造方法。
[項7] 前記抗体の等電点(pI)が6.85以上である、項1又は2に記載の製造方法。
[項8] 前記抗体の等電点(pI)が7.35以上である、項1又は2に記載の製造方法。
[項9] 前記抗体の等電点(pI)が8.45以上である、項1又は2に記載の製造方法。
[項10] 前記抗体の等電点(pI)が9.30以上である、項1又は2に記載の製造方法。
[項11] 工程(2)において、混合後の溶液を2分間以上静置することにより、抗体と金コロイドとを結合させる、項1又は2に記載の製造方法。
[項12] 項1又は2に記載の方法により製造された抗体と金コロイドとの結合体を用いて、免疫学的測定方法に用いる試薬を製造する方法。
[項13] 項1又は2に記載の方法により製造された抗体と金コロイドとの結合体を用いて、免疫学的測定方法に用いるキットを製造する方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、例えば、モルモット抗体及びそれと同等の特性を有する抗体を用いて、安定した抗体結合金コロイドを簡便且つ効率的に作製することができる。このようにして得られた抗体と金コロイドの結合体は、免疫学的測定法において高感度で安定した検出結果を出すことができるので、診断薬、研究試薬などの様々な用途に好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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