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公開番号2024033070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136453
出願日2022-08-30
発明の名称異性体調製装置
出願人岩崎電気株式会社
代理人個人,個人
主分類C07B 57/00 20060101AFI20240306BHJP(有機化学)
要約【課題】異性体混合物から所望の異性体を高収率に得ることが可能であり、外部に照射光が漏れることを抑えることが可能な異性体調製装置を提供する。
【解決手段】異性体混合物の一方の異性体を選択的に調製する異性体調製装置であって、光照射部20は、他方の異性体が流通する流路24と、流路24に沿って配置される光源21と、流路24と光源21とを収容可能な筐体と、筐体に収容され、流路24と光源21とを取り囲むように配置された楕円ミラー25と、を含み、流路24は、光源21に対向する位置に配置され、楕円ミラー25の2つの焦点を結ぶ長軸上において、光源25に対する流路24の最遠部が一の焦点に位置するように配置され、光源21は、楕円ミラー25の2つの焦点を結ぶ長軸上において、他の焦点よりも流路に近い位置に配置される異性体調製装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
異性体混合物の一方の異性体を選択的に調製する異性体調製装置であって、
前記異性体混合物を前記一方の異性体と他方の異性体とに分割する分割部と、
前記分割部により分割された他方の異性体に光異性化を誘起する光を照射可能に構成された光照射部と、を有し、
前記分割部は、前記光照射部により光異性化された異性体混合物を前記一方の異性体と前記他方の異性体とに分割し、
前記光照射部は、前記他方の異性体が流通する流路と、前記流路に沿って配置される光源と、前記流路と前記光源とを収容可能な筐体と、前記筐体に収容され、前記流路と前記光源とを取り囲むように配置された楕円ミラーと、を含み、
前記流路は、前記光源に対向する位置に配置され、前記楕円ミラーの2つの焦点を結ぶ長軸上において、前記光源に対する前記流路の最遠部が一の前記焦点に位置するように配置され、
前記光源は、前記楕円ミラーの2つの前記焦点を結ぶ長軸上において、他の前記焦点よりも前記流路に近い位置に配置される異性体調製装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記光源は、前記楕円ミラーの2つの前記焦点を結ぶ長軸上において、前記他の焦点から前記一の焦点の方へ4mm以上8mm以下の範囲内で、前記他の焦点よりも前記流路に近い位置に配置される請求項1に記載の異性体調製装置。
【請求項3】
前記筐体には、スリットが形成され、前記筐体の内部に設けられたヒートシンク及び前記楕円ミラーの内部と外部とを連通する冷却流路が形成される請求項1に記載の異性体調製装置。
【請求項4】
前記流路は円筒形状の管部材により構成され、
前記管部材の外径は、12mm以上20mm以下である請求項1に記載の異性体調製装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異性体調製装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、異性体同士は、それぞれ異なる性質を有することが知られている。例えば、スルホキシド基の硫黄原子を不斉中心としたスルホキシド化合物のエナンチオマーは、プロトンポンプ阻害薬として知られている。これらのスルホキシド化合物は、スルホキシド基の硫黄原子に不斉中心を有し、この不斉中心の立体配置に基づき、S体及びR体のエナンチオマーが存在する。
【0003】
上述したスルホキシド化合物は、エナンチオマー間で薬物動態等が異なることが知られている。例えば、オメプラゾールのS体であるエソメプラゾールは、ラセミ体であるオメプラゾールに比べて、薬物動態及び薬理作用の個体間変動が小さいことが知られている。また、ランソプラゾールのR体であるデクスランソプラゾールは、ラセミ体であるランソプラゾールに比べて、薬物代謝酵素に対する安定性や薬物動態に優れていることが知られている。
【0004】
このような背景から、ラセミ体であるスルホキシド化合物から所望のエナンチオマーを効率的に得る方法が種々提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。
【0005】
しかし、ラセミ体であるスルホキシド化合物は、S体及びR体の等量混合物であるため、特許文献1~3に記載されている方法では、最大でも収率50%でしか所望のエナンチオマーを得ることができず、残りのエナンチオマーが無駄になっていた。
【0006】
一方、光学活性なスルホキシド化合物は、光照射によってラセミ化(光異性化)することが報告されている。しかし、ラセミ化に必要な光を照射する照射光の制御は困難であり、外部に照射光が漏れることによるエネルギーロスや安全上の課題があった。
【0007】
また、楕円形の反射面で取り囲み光を照射する構成が知られている(例えば、特許文献4、5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2009-502906号公報
特表2009-542624号公報
特表平7-509499号公報
特表2015-501271号公報
特開2018-39684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、異性体混合物から所望の異性体を高収率に得ることが可能であり、外部に照射光が漏れることを抑えることが可能な異性体調製装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための具体的な手段には、以下の実施態様が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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