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公開番号2024084492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198792
出願日2022-12-13
発明の名称アクロレインおよびアクリル酸の製造方法
出願人株式会社日本触媒
代理人
主分類C07C 45/35 20060101AFI20240618BHJP(有機化学)
要約【課題】触媒層内の温度上昇を抑制し、触媒性能が優れ、高い収率でアクロレインおよびアクリル酸を製造可能なアクロレイン及びアクリル酸の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】触媒存在下、反応ガスと分子状酸素とを接触させる反応工程を含むアクロレイン及びアクリル酸を製造する方法であって、触媒層に導入する該反応ガスに含まれるプロピレン濃度が1~10モル%およびイソプロピルアルコール濃度が0.01~8モル%である、アクロレイン及びアクリル酸の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
触媒存在下、反応ガスと分子状酸素とを接触させる反応工程を含むアクロレイン及びアクリル酸を製造する方法であって、触媒層に導入する該反応ガスに含まれるプロピレン濃度が1~10モル%およびイソプロピルアルコール濃度が0.01~8モル%である、アクロレイン及びアクリル酸の製造方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記反応工程の反応温度が200℃~420℃である、請求項1に記載のアクロレイン及びアクリル酸の製造方法。
【請求項3】
前記反応工程における反応の空時収量が100kg/(m

・h)以上である請求項1又は2に記載のアクロレイン及びアクリル酸の製造方法。
【請求項4】
前記イソプロピルアルコールがバイオマス由来とする、請求項1又は2に記載のアクロレイン及びアクリル酸の製造方法。
【請求項5】
前記プロピレンがバイオマス由来とする、請求項1又は2に記載のアクロレイン及びアクリル酸の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アクロレインおよびアクリル酸の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
管式反応器を用いて、アクロレインおよびアクリル酸を製造する方法に関しては数多くの提案がなされている。特許文献1では触媒が充填された反応管中でプロピレンを分子状酸素により気相接触酸化してアクロレイン及びアクリル酸を製造する方法が開示されている。特許文献2では触媒が充填された反応管中でイソプロピルアルコールを分子状酸素により気相接触酸化してアクロレイン及びアクリル酸を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-155470
特開2015-160807
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の特許文献1のようにプロピレンを分子状酸素により気相接触酸化してアクロレインおよびアクリル酸を製造する方法については、反応時の発熱量が大きいため、触媒層内に異常高温部が発生しやすく、異常高温部での暴走反応や触媒の劣化が起こる懸念がある。
【0005】
前述の特許文献2のようにイソプロピルアルコールを分子状酸素により気相接触酸化してアクロレインおよびアクリル酸を製造する方法については、収率が低い課題がある。
【0006】
上記の通り、アクロレインおよびアクリル酸を製造する方法はいくつか知られているが、高い収率を維持しながら触媒層内の温度を抑制して安定的にアクロレインおよびアクリル酸を製造するには改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に想到した。すなわち本発明は、触媒存在下、反応ガスと分子状酸素とを接触させる反応工程を含むアクロレイン及びアクリル酸を製造する方法であって、触媒層に導入する該反応ガスに含まれるプロピレン濃度が1~10モル%およびイソプロピルアルコール濃度が0.01~8モル%である、アクロレイン及びアクリル酸の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本開示は高いアクロレインおよびアクリル酸の収率を保持しながらかつ、触媒層内の温度上昇を抑制し、触媒性能が優れ、高い収率を維持しながら安定してアクロレインおよびアクリル酸を製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を詳細に説明する。なお、以下において記載する本開示の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本開示の好ましい形態である。なお、本明細書において、範囲を示す「X~Y」は、「X以上Y以下」を意味する。
【0010】
[本開示のアクロレインおよびアクリル酸の製造方法]
<触媒>
本開示の製造方法に用いる触媒には特に制限はなく、プロピレンまたはイソプロピルアルコールを分子状酸素により気相接触酸化してアクロレインおよびアクリル酸を製造できるものであればよいが、アクロレインおよびアクリル酸収率が高いものが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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