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公開番号
2024097099
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-18
出願番号
2021079370
出願日
2021-05-07
発明の名称
MMP7阻害作用を有するペプチドコンジュゲート
出願人
大正製薬株式会社
代理人
主分類
C07K
5/10 20060101AFI20240710BHJP(有機化学)
要約
【課題】MMP7を阻害する作用を有する化合物の提供。
【解決手段】下式で示される化合物。環Aは、芳香環又はヘテロ芳香環を示し、R
A
は水素原子、カルバモイル、シアノ、ニトロ、ハロゲン原子、C
1-6
アルキル、ハロC
1-6
アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、C
1-6
アルコキシ、ハロC
1-6
アルコキシ、モノC
1-6
アルキルアミノ、又はジC
1-
6
アルキルアミノを示し、ZBGは、カルボキシ、テトラゾリル、式-CO-NH-OHで表される基、C
1-
6
アルコキシカルボニル、ハロC
1-
6
アルコキシカルボニル、C
2
-
6
アルケニルオキシカルボニル、C
1-
6
アルキルアミノカルボニル、ハロC
1-
6
アルキルアミノカルボニル、C
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル等を示し、R
Z
BG
は、水素原子又はメチルを示し、R
N1
は、水素原子又はC
1-
2
アルキルを示す。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式[ I ]
JPEG
2024097099000736.jpg
27
150
(上記式[ I ]中、
環Aは、芳香環又はヘテロ芳香環を示し、
R
A1
、R
A2
、及びR
A3
は、独立して、
水素原子、
カルバモイル、シアノ、ニトロ、
ハロゲン原子、
C
1-6
アルキル、ハロC
1-6
アルキル、
アリール、ヘテロアリール(該アリール及びヘテロアリールは、1個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ(該アリールカルボニルアミノのアリール及びヘテロアリールカルボニルアミノのヘテロアリールは、カルバモイル及びハロゲン原子からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
C
1-6
アルコキシ、ハロC
1-6
アルコキシ、
モノC
1-6
アルキルアミノ、又はジC
1-6
アルキルアミノ
を示し、
ZBGは、
カルボキシ、
テトラゾリル、
式-CO-NH-OHで表される基、
C
1-6
アルコキシカルボニル、ハロC
1-6
アルコキシカルボニル、C
2-6
アルケニルオキシカルボニル、
C
1-6
アルキルアミノカルボニル(該C
1-6
アルキルアミノカルボニルのC
1-6
アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、ハロC
1-6
アルキルアミノカルボニル、
C
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル、又はハロC
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル
を示し、
R
ZBG
は、水素原子又はメチルを示し、
R
N1
は、水素原子又はC
1-2
アルキルを示し、
ここで、
R
N1
は、隣接する式-N-C-L
1
-で表される構造と一緒になって下記式[ II - 1 ]
JPEG
2024097099000737.jpg
30
150
(上記式[ II - 1 ]中、
続きを表示(約 9,700 文字)
【請求項2】
前記式[ I ]において、
環Aが、ベンゼン、ピリジン、又はジヒドロベンゾフランであり、
R
A1
、R
A2
、及びR
A3
が、独立して、
水素原子、
カルバモイル、シアノ、ニトロ、
ハロゲン原子、
C
1-6
アルキル、ハロC
1-6
アルキル、
フェニル、ピリジル(該フェニル及びピリジルは、1個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
フェニルカルボニルアミノ、ピリジルカルボニルアミノ(該フェニルカルボニルアミノのフェニル及びピリジルカルボニルアミノのピリジルは、カルバモイル及びハロゲン原子からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
C
1-6
アルコキシ、ハロC
1-6
アルコキシ、
モノC
1-6
アルキルアミノ、又はジC
1-6
アルキルアミノ
であり、
ZBGが、
カルボキシ、
テトラゾリル、
式-CO-NH-OHで表される基、
C
1-6
アルコキシカルボニル、ハロC
1-6
アルコキシカルボニル、C
2-6
アルケニルオキシカルボニル、
C
1-6
アルキルアミノカルボニル(該C
1-6
アルキルアミノカルボニルのC
1-6
アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、ハロC
1-6
アルキルアミノカルボニル、
C
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル、又はハロC
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル
であり、
R
ZBG
が、水素原子又はメチルであり、
R
N1
が、水素原子又はC
1-2
アルキルであり、
ここで、R
N1
は、隣接する式-N-C-L
1
-で表される構造と一緒になって下記式[ II - 1 ]
JPEG
2024097099000769.jpg
30
150
(上記式[ II - 1 ]中、
環B
11
は、ピロリジン又はピペリジンであり、
【請求項3】
前記式[ I ]において、
環Aが、ベンゼン、ピリジン、又はジヒドロベンゾフランであり、
R
A1
、R
A2
、及びR
A3
が、独立して、
水素原子、
カルバモイル、シアノ、ニトロ、
ハロゲン原子、
C
1-6
アルキル、ハロC
1-6
アルキル、
フェニル(該フェニルは、1個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
フェニルカルボニルアミノ(該フェニルカルボニルアミノのフェニルは、カルバモイル及びハロゲン原子からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
C
1-6
アルコキシ、ハロC
1-6
アルコキシ、又は
ジC
1-6
アルキルアミノ
であり、
ZBGが、
カルボキシ、
式-CO-NH-OHで表される基、
C
1-6
アルコキシカルボニル、C
2-6
アルケニルオキシカルボニル、
C
1-6
アルキルアミノカルボニル(該C
1-6
アルキルアミノカルボニルのC
1-6
アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、ハロC
1-6
アルキルアミノカルボニル、又は
C
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル
であり、
R
ZBG
が、水素原子又はメチルであり、
R
N1
が、水素原子又はC
1-2
アルキルであり、
ここで、R
N1
は、隣接する式-N-C-L
1
-で表される構造と一緒になって下記式[ II - 1 ]
JPEG
2024097099000801.jpg
30
150
(上記式[ II - 1 ]中、
環B
11
は、ピロリジンであり、
R
N2
は、水素原子又はC
1-3
アルキルであり、
AA
r1
【請求項4】
前記式[ I ]において、
L
1
が、前述の( i - 1 )~( i - 4 )で表される構造であって、
式-Y
2
-Y
3
-Y
4
-Z で表される構造が、
( i - 1 ) 式-AA
2
-AA
3
-AA
4
-Z
C
で表される構造、若しくは
( i - 2 ) 式-AA
2
-AA
3
-W
4
-Z
N’
で表される構造
であるか、又は
L
1
が、前述の( ii - 1 )~( ii - 2 )で表される構造であって、
式-Y
2
-Y
3
-Y
4
-Z で表される構造が、
( ii - 1 ) 式-AA
r2
-AA
r3
-AA
r4
-Z
N
で表される構造、若しくは
( ii - 2 ) 式-AA
r2
-AA
r3
-V
4
-Z
C’
で表される構造
である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項5】
前記式[ I ]において、
AA
1
、AA
2
、AA
3
、AA
4
、AA
5
、AA
6
、及びAA
7
は、独立して、
( i ) 式-NR
NAAa
-C(R
AAa
)(R
AAb
)-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカー、
( ii ) 式-NR
NAAa
-L
AAa
-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカー、又は
後述の( iii ) 式[ III - 4 ]で表されるアミノカルボン酸リンカー
であり、
上記( i ) 式-NR
NAAa
-C(R
AAa
)(R
AAb
)-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカーにおいて、
R
AAa
は、
水素原子、
メチル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソペンチル、tert-アミル、プロパルギル、トリフルオロエチル、
シクロプロピル(該シクロプロピルは、1個のトリフルオロメチルで置換されてもよい。)、シクロブチル(該シクロブチルは、1個のトリフルオロメチルで置換されている。)、シクロヘキシル、
フェニル、
シクロプロピルで置換されているメチル、シクロヘキシルで置換されているメチル、
ピペリジニルで置換されているメチル、
フェニル(該フェニルは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ(該メトキシは、1個のフェニルで置換されてもよい。)、アリルオキシ、及びフェニルオキシからなる群から同一に又は異なって選ばれる1~3個の基で置換されてもよい。)で置換されているメチル、フェニルで置換されているエチル、
チアゾリルで置換されているメチル、イミダゾリルで置換されているメチル、トリアゾリル(該トリアゾリルは、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ベンジル、フェニル、ピリジル、メチルカルボニル、及びエトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されているメチル、ピリジル(該ピリジルは、アミノ、カルバモイル、スルファモイル、フッ素原子、塩素原子、メチル、及びメトキシからなる群から同一に又は異なって選ばれる1~2個の基で置換されてもよい。)で置換されているメチル、
ヒドロキシで置換されているメチル、ヒドロキシで置換されているエチル、ヒドロキシで置換されているイソプロピル、
スルファニルで置換されているn-プロピル、メチルスルファニルで置換されているエチル、メチルスルホニルで置換されているエチル、
アミノで置換されているメチル、アミノで置換されているエチル、アミノで置換されているn-プロピル、アミノで置換されているイソプロピル、アミノで置換されているn-ブチル、メチルアミノ(該メチルアミノのメチルは、1個のアゼチジニルで置換されてもよい。)で置換されているメチル、メチルアミノ(該メチルアミノのメチルは、1個のフェニルで置換されてもよい。)で置換されているメチル、メチルアミノ(該メチルアミノのメチルは、1個のアゼチジニルで置換されてもよい。)で置換されているn-ブチル、メチルアミノ(該メチルアミノのメチルは、1個のピロリジニルで置換されてもよい。)で置換されているn-ブチル、イソプロピルアミノで置換されているメチル、ピペリジニルアミノ(該ピペリジニルアミノのピペリジニルは、1個のメチルで置換されてもよい。)で置換されているメチル、メチルカルボニルアミノで置換されているn-ブチル、アリルオキシカルボニルアミノで置換されているメチル、アリルオキシカルボニルアミノで置換されているn-ブチル、ジメチルアミノで置換されているメチル、ジメチルアミノで置換されているn-ブチル、グアニジニルで置換されているn-プロピル、
カルボキシで置換されているメチル、カルボキシで置換されているエチル、カルバモイルで置換されているメチル、カルバモイルで置換されているエチル、又はアリルオキシカルボニルで置換されているエチル
であり、
R
AAb
は、水素原子又はメチルであり、
R
NAAa
は、水素原子又はメチル、アミノで置換されているエチル、フェニルで置換されているエチル、フェニルで置換されているプロピル、又はフェニルで置換されているブチルであり、
上記( ii ) 式-NR
NAAa
-L
AAa
-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカーにおいて、
L
AAa
は、
エタン-1,2-ジイル(該エタン-1,2-ジイルは、1個のメチル(該メチルは、1個のピリジルで置換されてもよい。)で置換されてもよい。)、n-プロパン-1,3-ジイル(該n-プロパン-1,3-ジイルは、カルボキシ、アミノ(該アミノは、1個のメチルカルボニルで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
下記式[ III - 1 ]
JPEG
2024097099000828.jpg
19
150
【請求項6】
前記式[ I ]において、
L
1
が、前述の( i - 1 )~( i - 4 )で表される構造であって、
式-Y
2
-Y
3
-Y
4
-Z で表される構造が、
( i - 1 ) 式-AA
2
-AA
3
-AA
4
-Z
C
で表される構造、又は
( i - 2 ) 式-AA
2
-AA
3
-W
4
-Z
N’
で表される構造
である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項7】
前記式[ I ]において、
環Aが、ベンゼン又はピリジンであり、
R
A1
及びR
A2
が、独立して、
水素原子、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、
メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
フェニルカルボニルアミノ(該フェニルカルボニルアミノのフェニルは、カルバモイル及び塩素原子からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
メトキシ、ジフルオロメトキシ、又は
ジメチルアミノ
であり、
R
A3
が、水素原子であり、
ZBGが、
カルボキシ、
式-CO-NH-OHで表される基、
tert-ブトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、
メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル(該エチルアミノカルボニルのエチルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、又はトリフルオロエチルアミノカルボニル
であり、
R
ZBG
が、水素原子又はメチルであり、
R
N1
が、水素原子又はメチルであり、
L
1
が、
( i - 1 ) 式-L
11
-C(=O)-AA
1
- で表される構造、
( i - 2 ) 式-L
12
-C(=O)- で表される構造、
( i - 3 ) 式-L
13
-NR
N3
-C(=O)- で表される構造、又は
( i - 4 ) 式-L
14
-C(=O)-NH-NH-C(=O)- で表される構造
であり、
ここで、
上記( i - 1 ) 式-L
11
-C(=O)-AA
1
- で表される構造において、
L
11
は、メタンジイル、エタン-1,2-ジイル、又はn-プロパン-1,3-ジイルであり、
AA
1
は、後述の通りであり、
上記( i - 2 ) 式-L
12
-C(=O)- で表される構造において、
L
12
【請求項8】
前記式[ I ]において、
AA
2
が、
( i ) 式-NR
NAAa
-C(R
AAa
)(R
AAb
)-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカー、又は
( ii ) 式-NR
NAAa
-L
AAa
-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカー
であって、
上記( i ) 式-NR
NAAa
-C(R
AAa
)(R
AAb
)-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカー
において、
R
AAa
は、
水素原子、
メチル、イソプロピル、イソブチル、tert-ブチル、イソペンチル、tert-アミル、プロパルギル、
シクロヘキシル、
シクロプロピルで置換されているメチル、シクロヘキシルで置換されているメチル、
ピペリジニルで置換されているメチル、
フェニル(該フェニルは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ(該メトキシは、1個のフェニルで置換されてもよい。)、アリルオキシ、及びフェニルオキシからなる群から同一に又は異なって選ばれる1~3個の基で置換されてもよい。)で置換されているメチル、フェニルで置換されているエチル、
チアゾリルで置換されているメチル、トリアゾリル(該トリアゾリルは、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、ベンジル、フェニル、ピリジル、メチルカルボニル、及びエトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されているメチル、ピリジル(該ピリジルは、アミノ、カルバモイル、スルファモイル、フッ素原子、塩素原子、メチル、及びメトキシからなる群から同一に又は異なって選ばれる1~2個の基で置換されてもよい。)で置換されているメチル、
ヒドロキシで置換されているメチル、ヒドロキシで置換されているエチル、
メチルスルファニルで置換されているエチル、
アミノで置換されているメチル、アミノで置換されているn-ブチル、アリルオキシカルボニルアミノで置換されているn-ブチル、ジメチルアミノで置換されているメチル、グアニジニルで置換されているn-プロピル、
カルボキシで置換されているメチル、カルバモイルで置換されているメチル、カルバモイルで置換されているエチル、又はアリルオキシカルボニルで置換されているエチル
であり、
R
AAb
は、水素原子であり、
R
NAAa
は、水素原子又はメチルであり、
上記( ii ) 式-NR
NAAa
-L
AAa
-C(=O)- で表されるアミノカルボン酸リンカーにおいて、L
AAa
は、
エタン-1,2-ジイル(該エタン-1,2-ジイルは、1個のメチル(該メチルは、1個のピリジルで置換されてもよい。)で置換されてもよい。)、又は
下記式[ III - 2 ]
JPEG
2024097099000843.jpg
13
150
(上記式[ III - 2 ]中、
環B
32
は、ベンゼンであり、
L
AAa
及びL
AAb
は、同一に、単結合である。)
で表される構造であり、
R
NAAa
【請求項9】
前記式[ I ]において、
Zが、
( i ) 式-R
Z
で表される構造、
( ii ) 式-Y
5
-R
Z
で表される構造、
( iii ) 式-Y
5
-Y
6
-R
Z
で表される構造、又は
( iv ) 式-Y
5
-Y
6
-Y
7
-R
Z
で表される構造
であり、
Y
5
、Y
6
、及びY
7
が、独立して、
( i ) 式-AA
X'
- で表されるアミノカルボン酸リンカー、又は
( ii ) 式-W
X'
- で表されるジアミンリンカー
であり、
ここで、
X'は、5~7の整数であり、
R
Z
は、
( i - 1 ) 式-R
ZC
で表される基、又は
( ii - 1 ) 式-R
ZN
で表される基
であり、
さらに、
L
1
が、前述の( i - 1 )~( i - 4 )で表される構造であって、
式-Y
2
-Y
3
-Y
4
-Z で表される構造が、
( i - 1 ) 式-AA
2
-AA
3
-AA
4
-Z
C
で表される構造
であり、
【請求項10】
前記式[ I ]において、
環Aが、ベンゼンであり、
R
A1
及びR
A2
が、独立して、
水素原子、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、又は
フェニルカルボニルアミノ(該フェニルカルボニルアミノのフェニルは、カルバモイル及び塩素原子からなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり、
R
A3
が、水素原子であり、
ZBGが、
カルボキシ又は
式-CO-NH-OHで表される基
であり、
R
ZBG
が、水素原子であり、
R
N1
が、水素原子であり、
L
1
が、
( i - 1 ) 式-L
11
-C(=O)-AA
1
- で表される構造、
( i - 2 ) 式-L
12
-C(=O)- で表される構造、又は
( i - 3 ) 式-L
13
-NR
N3
-C(=O)- で表される構造
であり、
ここで、
上記( i - 1 ) 式-L
11
-C(=O)-AA
1
- で表される構造において、
L
11
は、メタンジイル又はエタン-1,2-ジイルであり、
AA
1
は、後述の通りであり、
上記( i - 2 ) 式-L
12
-C(=O)- で表される構造において、
L
12
は、n-ブタン-1,4-ジイル、n-ペンタン-1,5-ジイル、式-(CH
2
)-N(CH
3
)-(CH
2
)
3
- で表される構造、式-(CH
2
)
2
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ7(以下、適宜に「MMP7」と略記する。)を阻害する作用を有する、ペプチドコンジュゲートに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
マトリックスメタロプロテアーゼは亜鉛を活性中心に持つエンドペプチダーゼであり、24種類の遺伝子が知られている。MMPはコラーゲンやゼラチン等の細胞外マトリックスを分解することから、骨リモデリングや創傷治癒など生理現象のみならず、炎症や癌の進行などの病的過程にも関与している(非特許文献1参照)。
これまでにMMP阻害による抗癌作用に着目し、複数のMMP阻害剤の臨床試験が実施されたが、各種MMPサブタイプに対して非選択的な阻害作用が原因と考えられる骨格筋痛等の副作用や癌転移助長の可能性により断念されている(非特許文献2及び3参照)。
MMP7の活性化は、腫瘍転移及び炎症過程において重要な働きをしていることが報告されている(非特許文献4参照)。MMP7は正常組織では発現が低い一方で、腺腫から癌組織で広く発現が認められ、特に乳癌、食道癌、大腸癌、大腸腺腫、膵癌、肺癌、皮膚癌などの上皮性腫瘍で同定されている。MMP7は他のMMPとは異なり、上皮由来の腫瘍細胞で産生されて、腫瘍細胞自身の浸潤や転移に関わると考えられる(非特許文献5参照)。また、腫瘍細胞の転移は悪性腫瘍の予後に関わる重要な因子であることから、MMP7活性を抑制することは癌制御において有効な治療手段となり得る。一方で、MMP7は非腫瘍性疾患においても病態の形成に関与していることが報告されている。
各種腎障害では、MMP7が尿細管基底膜の構造を変換することによって尿細管の上皮間葉移行等を引き起こして線維化を誘発することや糸球体上皮細胞の構造を変換することによって糸球体ろ過バリア機能を破綻させてアルブミン尿排泄を誘発することが報告されている(非特許文献6参照)。さらに、糖尿病性腎症患者及び慢性腎臓病患者では血液中及び尿中におけるMMP7濃度の上昇が認められている(非特許文献7及び8参照)。また、MMP7遺伝子欠損動物では、片側尿管結紮によって誘導される腎臓の線維化やアンジオテンシンIIによって誘導されるアルブミン尿排泄が抑制されることが報告されている(非特許文献8及び9参照)。このことから、各種腎障害の病態進展を制御するためにMMP7活性を抑制することは有効な治療手段となり得る。
さらに、特発性肺線維症、大動脈瘤、左心室肥大、心筋梗塞、HIV関連神経認知障害、多発性硬化症、デュピュイトラン拘縮、炎症性筋疾患、変形性関節症、子宮内膜症、全身性エリテマトーデス、非アルコール性脂肪性肝炎、肝硬変、大腸炎などの非腫瘍性疾患においてはMMP7との関連が示唆されている(非特許文献10、11、12及び13参照)。
これらのことから、MMP7を阻害する手段を見出すことは、MMP7が関与する疾患の有効な治療法を確立するための実現性の高いアプローチである。
【0003】
さて、MMP7阻害作用を有する低分子化合物として、ヒドロキサム酸やカルボン酸を亜鉛キレーターとして導入した化合物の報告がある(非特許文献14参照)。また、ニトロを亜鉛キレーターとして導入した化合物の報告もある。(非特許文献15参照)。しかし、本願発明化合物であるペプチドコンジュゲートの開示は未だ無い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
非特許文献1:H. J. Ra and W. C. Parks Matrix Biol., 2007, 26(8), 587-596.
非特許文献2:A. H. Drummond et al. Ann N Y Acad Sci., 1999, 878, 228-235.
非特許文献3:A. D. Baxter et al. Bioorg Med Chem Lett., 2001, 11, 1465-1468.
非特許文献4:B. Wielockx et al. Cytokine Growth Factor Rev., 2004, 15, 111-115.
非特許文献5:C. M. Alexander et al. J Cell Biol., 1996, 135, 1669-1677.
非特許文献6:Z. Liu et al. Biomolecules., 2020, 10, 960.
非特許文献7:C. R. Ban et al. Diabetes Res Clin Pract., 2010, 87, 335-341.
非特許文献8:D. Zhou et al. J Am Soc Nephrol., 2017, 28, 598-611.
非特許文献9:R. J. Tan et al. JCI Insight., 2019, 4, e122399.
非特許文献10:D. Sbardella et al. Mol Aspects Med., 2012, 33, 119-208.
非特許文献11:H. Vira et al. Lupus., 2017, 26, 937-943.
非特許文献12:K. M. Irvine et al. PLoS One., 2016, 11, e0167001.
非特許文献13:R. E. Vandenbroucke et al. Mucosal Immunol., 2014, 7, 579-588.
非特許文献14:ChemMedChem 2011, 6, 769.
非特許文献15:Current Topics in Medicinal Chemistry, 2020, 20, 1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、MMP7を阻害する作用を有する新規化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、下記式[I]で表される化合物(以下、化合物[ I ]と記載することもある。)が、MMP7を阻害する作用を有することを見出した。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
すなわち、本発明の態様は、以下の通りである。
【0009】
(1)本発明のひとつの態様は、
下記式[ I ]
【0010】
JPEG
2024097099000001.jpg
27
150
(上記式[ I ]中、
環Aは、芳香環又はヘテロ芳香環を示し、
R
A1
、R
A2
、及びR
A3
は、独立して、
水素原子、
カルバモイル、シアノ、ニトロ、
ハロゲン原子、
C
1-6
アルキル、ハロC
1-6
アルキル、
アリール、ヘテロアリール(該アリール及びヘテロアリールは、1個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
アリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ(該アリールカルボニルアミノのアリール及びヘテロアリールカルボニルアミノのヘテロアリールは、カルバモイル及びハロゲン原子からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
C
1-6
アルコキシ、ハロC
1-6
アルコキシ、
モノC
1-6
アルキルアミノ、又はジC
1-6
アルキルアミノ
を示し、
ZBGは、
カルボキシ、
テトラゾリル、
式-CO-NH-OHで表される基、
C
1-6
アルコキシカルボニル、ハロC
1-6
アルコキシカルボニル、C
2-6
アルケニルオキシカルボニル、
C
1-6
アルキルアミノカルボニル(該C
1-6
アルキルアミノカルボニルのC
1-6
アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、ハロC
1-6
アルキルアミノカルボニル、
C
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル、又はハロC
1-6
アルキルスルホニルアミノカルボニル
を示し、
R
ZBG
は、水素原子又はメチルを示し、
R
N1
は、水素原子又はC
1-2
アルキルを示し、
ここで、
R
N1
は、隣接する式-N-C-L
1
-で表される構造と一緒になって下記式[ II - 1 ]
(【0011】以降は省略されています)
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