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公開番号2024081502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022195173
出願日2022-12-06
発明の名称テルピリジン化合物の製造方法
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人
主分類C07D 213/22 20060101AFI20240611BHJP(有機化学)
要約【課題】反応効率に優れ、製造コストを低減できるテルピリジン化合物の製造方法の提供。
【解決手段】第1の原料化合物であるピリジン誘導体と、第2の原料化合物であるベンズアルデヒド誘導体とを、アンモニアの低級アルコール溶液の存在下で反応させることによって、下記式で表されるテルピリジン化合物を合成する反応工程を含むことを特徴とする。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1):
JPEG
2024081502000034.jpg
31
30
(式(1)中、R

は、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、または1以上の炭素数1~6のアルキル基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、またはカルボキシル基を示し、nは0~4の整数である。但し、nが0の場合、ピリジン環の水素原子は置換されていないことを示す。


は、炭素数1~6のアルキル基である。)
で表される第1の原料化合物と、
下記式(2):
JPEG
2024081502000035.jpg
33
30
(式(2)中、R

は、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、または1以上の炭素数1~6のアルキル基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、またはカルボキシル基を示し、mは0~5の整数である。但し、mが0の場合、ベンゼン環の水素原子は置換されていないことを示す。)
で表される第2の原料化合物とを、アンモニアの低級アルコール溶液の存在下で反応させることによって、
下記式(3):
JPEG
2024081502000036.jpg
47
60
(式(3)中、R

およびnは、式(1)と同様であり、R

およびmは、式(2)と同様である。)
で表されるテルピリジン化合物を合成する反応工程を含む、テルピリジン化合物の製造方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記低級アルコールが、メタノール、エタノール、およびイソプロパノールからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項3】
前記アンモニアの低級アルコール溶液の水分含有量が、2000ppm以下である、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項4】
前記反応系内の水分含有量が、2000ppm以下である、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項5】
前記反応が、-30℃以上100℃以下の温度下で行われる、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項6】
前記第1の原料化合物を、下記式(4):
JPEG
2024081502000037.jpg
26
24
(式(4)中、R

およびnは、式(1)と同様である。)
で表される化合物を、ジアルキルアセトアミドおよび有機リチウム化合物の存在下で、反応させることによって得る工程を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項7】
前記有機リチウム化合物が、ブチルリチウムである、請求項6に記載のテルピリジン化合物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テルピリジン化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
テルピリジン化合物は、例えば、蛍光体や金属錯体の配位子等の様々な原料に幅広く使用されている化学物質である。
【0003】
例えば、非特許文献1では、クレーンケ ピリジン合成法を用いたテルピリジン化合物の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Chem.Commun.,2019,55,2023-2026
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、非特許文献1に記載のテルピリジン化合物の製造方法は、アンモニア水溶液を用いた高含水条件下で反応を行っているが、反応時間が長いため、製造コストが高くなり、実用化には改善の余地があった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、反応効率に優れ、製造コストを低減できるテルピリジン化合物の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、反応工程を工夫することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1] 下記式(1):
JPEG
2024081502000002.jpg
31
30
(式(1)中、R

は、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、または1以上の炭素数1~6のアルキル基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、またはカルボキシル基を示し、nは0~4の整数である。但し、nが0の場合、ピリジン環の水素原子は置換されていないことを示す。


は、炭素数1~6のアルキル基である。)
で表される第1の原料化合物と、
下記式(2):
JPEG
2024081502000003.jpg
33
30
(式(2)中、R

は、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、または1以上の炭素数1~6のアルキル基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、またはカルボキシル基を示し、mは0~5の整数である。但し、mが0の場合、ベンゼン環の水素原子は置換されていないことを示す。)
で表される第2の原料化合物とを、アンモニアの低級アルコール溶液の存在下で反応させることによって、
下記式(3):
JPEG
2024081502000004.jpg
47
60
(式(3)中、R

およびnは、式(1)と同様であり、R

およびmは、式(2)と同様である。)
で表されるテルピリジン化合物を合成する反応工程を含む、テルピリジン化合物の製造方法。
[2] 前記低級アルコールが、メタノール、エタノール、およびイソプロパノールからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
[3] 前記アンモニアの低級アルコール溶液の水分含有量が、2000ppm以下である、[1]または[2]に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
[4] 前記反応系内の水分含有量が、2000ppm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のテルピリジン化合物の製造方法。
[5] 前記反応が、-30℃以上100℃以下の温度下で行われる、[1]~[4]のいずれかに記載のテルピリジン化合物の製造方法。
[6] 前記第1の原料化合物を、下記式(4):
JPEG
2024081502000005.jpg
26
24
(式(4)中、R

およびnは、式(1)と同様である。)
で表される化合物を、ジアルキルアセトアミドおよび有機リチウム化合物の存在下で、反応させることによって得る工程を含む、[1]~[5]のいずれかに記載のテルピリジン化合物の製造方法。
[7] 前記有機リチウム化合物が、ブチルリチウムである、[6]に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、反応効率に優れ、製造コストを低減できるテルピリジン化合物の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1で合成したテルピリジン化合物の
13
C-NMRスペクトルである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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