TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024084059
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-24
出願番号
2022198226
出願日
2022-12-12
発明の名称
リン脂質
出願人
日本精化株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C07F
9/09 20060101AFI20240617BHJP(有機化学)
要約
【課題】チャージリバーシブル性を有し、体液のpH(通常は、中性域)において正電荷を有さず、低細胞毒性を示すリン脂質を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表されるリン脂質。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024084059000022.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">34</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">129</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、mは9~25の自然数を示し、nは9~14の自然数を示し、X
1
、X
2
は、同一又は異なって、H又はOHを示す。R
1
は下記一般式(i)等を示す。)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024084059000023.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">129</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一般式(1):
TIFF
2024084059000018.tif
34
131
(式中、mは9~25の自然数を示し、nは9~14の自然数を示し、X
1
、X
2
は、同一又は異なって、H又はOHを示す。R
1
は下記一般式(i)又は(ii)を示す。)
TIFF
2024084059000019.tif
30
131
(式中、pは1又は2を示し、qは1又は2を示し、rは1~4の整数を示し、*は結合手を示す。)
TIFF
2024084059000020.tif
25
131
(式中、sは1~3の整数を示す。R
2
は水素原子又は炭化水素基を示し、*は結合手を示す。)
で表されるリン脂質。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記mは11~21の自然数を示し、前記nは10~12の自然数を示す、請求項1に記載のリン脂質。
【請求項3】
下記一般式(2)
TIFF
2024084059000021.tif
34
152
(式中、R
1
は前記と同様である。)
で表される、請求項1に記載のリン脂質。
【請求項4】
請求項1に記載のリン脂質(リン脂質A)を含有する、脂質粒子。
【請求項5】
薬物を内包する、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項6】
前記薬物がポリヌクレオチドである、請求項5に記載の脂質粒子。
【請求項7】
ステロールを含有する、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項8】
更に、前記リン脂質A以外のリン脂質(リン脂質B)を含有する、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項9】
請求項1に記載のリン脂質を含有する、アルコール溶液。
【請求項10】
前記アルコール溶液中のアルコールがエタノールである、請求項9に記載のアルコール溶液。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン脂質等に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、small interfering RNA(siRNA)を含有する医薬品やmessenger RNA(mRNA)を含有する遺伝子ワクチンの開発が行われている。外部から投与したRNAが生体内で本来の活性を示すには極めて高度なデリバリーシステムを必要とする。これは、RNAが速やかに酵素分解を受けることや細胞膜をほとんど通過しないことなどに起因する。そのため、RNAを含有する医薬品やワクチンの実用化には、必然的にデリバリーシステムの開発が伴う。
【0003】
RNA等の薬物のデリバリーシステムとしては、薬物を脂質粒子に封入した状態で投与することが知られている。ただ、負電荷を有する核酸を投与する場合、通常は、静電的相互作用を起こすべく正電荷を有する脂質が用いられるので、細胞毒性の懸念があった(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
日本国特開2016-023147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者はチャージリバーシブル性を有するリン脂質が、siRNA封入性及び生理的pHでの安全性を有することに着目した。また、当該チャージリバーシブル性を有するリン脂質が体液のpH(通常は、中性域)において正電荷を有さない脂質粒子である場合に、細胞毒性を低減できることにも着目した。
【0006】
本発明は、チャージリバーシブル性を有し、体液のpH(通常は、中性域)において正電荷を有さず、低細胞毒性を示すリン脂質を提供することを目的とする。好ましくは、本発明は、さらに、薬物をより効率的に内封でき、且つ/或いは薬物のより効率的な送達に適したサイズを有する脂質粒子、及び該脂質粒子を形成するための脂質を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は鋭意研究を進めた結果、特定の構造であるリン脂質であれば上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記のリン脂質等に関する。
1.一般式(1):
TIFF
2024084059000001.tif
34
138
(式中、mは9~25の自然数を示し、nは9~14の自然数を示し、X
1
、X
2
は、同一又は異なって、H又はOHを示す。R
1
は下記一般式(i)又は(ii)を示す。)
TIFF
2024084059000002.tif
30
138
(式中、pは1又は2を示し、qは1又は2を示し、rは1~4の整数を示し、*は結合手を示す。)
TIFF
2024084059000003.tif
25
138
(式中、sは1~3の整数を示す。R
2
は水素原子又は炭化水素基を示し、*は結合手を示す。)
で表されるリン脂質。
2.前記mは11~21の自然数を示し、前記nは10~12の自然数を示す、項1に記載のリン脂質。
3.下記一般式(2)
TIFF
2024084059000004.tif
33
151
(式中、R
1
は前記と同様である。)
で表される、項1に記載のリン脂質。
4.項1~3のいずれかに記載のリン脂質(リン脂質A)を含有する、脂質粒子。
5.薬物を内包する、項4に記載の脂質粒子。
6.前記薬物がポリヌクレオチドである、項5に記載の脂質粒子。
7.ステロールを含有する、項4~6のいずれかに記載の脂質粒子。
8.更に、前記リン脂質A以外のリン脂質(リン脂質B)を含有する、項4~7のいずれかに記載の脂質粒子。
9.項1~3のいずれかに記載のリン脂質を含有する、アルコール溶液。
10.前記アルコール溶液中のアルコールがエタノールである、項9に記載のアルコール溶液。
11.項9に記載のアルコール溶液と酸性水溶液とを混合する工程を含む、脂質粒子の製造方法。
12.項4~8のいずれかに記載の脂質粒子を含有する、医薬。
【発明の効果】
【0009】
本発明のリン脂質は、チャージリバーシブル性を有し、体液のpH(通常は、中性域)において正電荷を有さず、低細胞毒性を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
試験例1-2で測定したζ-Potentialの測定結果を示す。凡例に、脂質1として使用したリン脂質を示す。横軸に測定時のpHを示す。
試験例2-2のLDH assayの結果を示す。
試験例2-2のWST-8assayの結果を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精化株式会社
ホスホコリン誘導体の製造方法
2か月前
日本精化株式会社
レシチン含有毛髪コンディショニング組成物
5日前
小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
6日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
3か月前
三菱ケミカル株式会社
化合物
3か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
1か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン吸着剤の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
日本精化株式会社
ホスホコリン誘導体の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
26日前
田岡化学工業株式会社
多環芳香族化合物の製造方法
12日前
東ソー株式会社
組換えFc結合性タンパク質抽出試薬
3か月前
学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
1か月前
小野薬品工業株式会社
イミダゾール化合物の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
14日前
株式会社合同資源
α-ヨード置換カルボン酸
3か月前
三菱ケミカル株式会社
アセトキシアリル化合物の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
含フッ素化合物
3か月前
ヤマナカヒューテック株式会社
反応生成物の製造方法
2か月前
ユニチカ株式会社
アミド基含有構造を有するビスマレイミド
3か月前
個人
希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
5日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
3か月前
日油株式会社
オルガノアシロキシシラン組成物
3か月前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
2か月前
日本化学工業株式会社
ホスホニウム塩の連続的製造方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アセタール化合物の製造方法
3か月前
住友精化株式会社
アミノシルセスキオキサン
3か月前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス結合性タンパク質の精製方法
19日前
グリーンケミカルズ株式会社
4-ヒドロキシ安息香酸組成物
7日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
12日前
日本曹達株式会社
1-アルケニルエーテル化合物の製造方法
3か月前
東亞合成株式会社
ペプチドフラグメント及びその利用
1か月前
三菱ケミカル株式会社
ポリシロキサン及びその製造方法
2か月前
国立大学法人富山大学
抗がん作用を有する化合物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る