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公開番号2024038771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143039
出願日2022-09-08
発明の名称プロテオグリカンの精製法
出願人地方独立行政法人青森県産業技術センター
代理人
主分類C07K 1/30 20060101AFI20240313BHJP(有機化学)
要約【課題】プロテオグリカンの簡易な精製法を提供する。
【解決手段】以下の工程からなる精製法。1)pHが7.5になるよう、かつ終濃度が5mMより高い濃度のリン酸ナトリウム緩衝液をプロテオグリカンが溶解している溶液に加え、混合する工程。2)次に、終濃度が50mM以上になるように塩化カルシウムを上記1)の溶液に加え、混合する工程。3)上記2)で生じた不溶化した固体を集める工程。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記工程による水溶液に溶解しているプロテオグリカンの精製方法。
1)pHが7.5になるよう、かつ終濃度が5mMより高い濃度のリン酸ナトリウム緩衝液をプロテオグリカンが溶解している溶液に加え、混合する工程、
2)次に、終濃度が50mM以上になるように塩化カルシウムを上記1)の溶液に加え、混合する工程、
3)上記2)で生じた不溶化した固体を集める工程。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロテオグリカンの精製法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
プロテオグリカンは、保水性、細胞増殖因子様作用、ヒアルロン酸産生作用、抗アレルギー作用など様々な機能を有することが報告されている。近年、食品や化粧品などにプロテオグリカンが用いられてきており、需要が増加している。プロテオグリカンの製造は、一般に抽出工程、精製工程であるが、精製の効率化が求められている。また、プロテオグリカンは微量で効果を発揮することが明らかになっており、食品や化粧品などに含まれているプロテオグリカンも極微量であることから、これらに含まれるプロテオグリカンの量を分析するにあたって、前処理工程における簡易な精製方法が必要である。精製法とは具体的に、溶液にプロテオグリカンとその他の物質として各種塩、糖やタンパク質、アミノ酸、有機酸などの有機化合物が共存している中から、プロテオグリカン以外の成分をできる限り取り除き、プロテオグリカン単体、または高純度のプロテオグリカンを得ることである。精製にあたっては、プロテオグリカンの損失がないことが条件となる。
【0003】
プロテオグリカンの精製法として、陰イオン交換樹脂を用いる方法が一般的であるが(特許文献1、特許文献2、特許文献3)、塩濃度が高い溶液やプロテオグリカン以外のイオン性の物質が多く混在しているときは、プロテオグリカンの精製が困難である。また、他の精製法として、限外ろ過膜を用いる方法や有機溶剤による分別沈殿法もあるが、他の高分子の化合物が混在しているときは、プロテオグリカンの精製は困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-172296号 公報
特開2020-134435号 公報
特開2021-189178号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記課題に鑑み、本発明は、プロテオグリカンの簡易な精製法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、以下の方法がプロテオグリカンの精製に優れた方法であることを見出した。それは、最初にプロテオグリカンが溶解している溶液に、pHが7.5になるよう、かつ終濃度が5mMより高い濃度のリン酸ナトリウム緩衝液を加え、混合し、次に、このプロテオグリカンとリン酸ナトリウム緩衝液を含む溶液に、終濃度が50mM以上の濃度になるように塩化カルシウムを加え、混合し、次に、生じた不溶化した固体を集める工程、である。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、プロテオグリカンを簡易に精製することが可能である。また、プロテオグリカンの精製にあたって、プロテオグリカンの損失を防ぐ効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
【0009】
本発明のプロテオグリカンは糖タンパク質の一種であるが、本発明でいうプロテオグリカンは、動物や魚類に存在し、タンパク質にコンドロイチン硫酸やケラタン硫酸などのグルコサミノグルカンが共有結合したものであり、分子量数万から数百万の天然高分子化合物である。起源となる生物や抽出・製造条件により、分子量や含まれる糖(ウロン酸、アミノ糖、中性糖など)、タンパク質を構成するアミノ酸の種類や量、比率も異なっているが、本発明でいうプロテオグリカンは、起源となる生物や抽出・製造条件を問わない。本発明でいうリン酸ナトリウム緩衝液は、リン酸二水素ナトリウムもしくはリン酸二水素ナトリウム水和物と、リン酸水素二ナトリウムもしくはリン酸水素二ナトリウム水和物とで調製される緩衝液であり、塩化カルシウムは、塩化カルシウムもしくは塩化カルシウムの水和物である。
【0010】
最初に、プロテオグリカンを含む水溶液を用意する。プロテオグリカンが固体状の場合は、水溶液に溶解する。プロテオグリカンの濃度は1%(w/v)以下が好ましく、0.5%(w/v)以下がさらに好ましい。水に不溶な物質がある場合は、ろ過などにより除いておく。この水溶液にpHが7.5でかつ終濃度が5mMより高い濃度のリン酸ナトリウム緩衝液を加え、混合する。プロテオグリカンの濃度が高いほど、リン酸ナトリウム緩衝液の濃度を高くしたほうがよい。水溶液がpH7.5から乖離しているときはリン酸ナトリウム緩衝液を加える前に、水酸化ナトリウムやリン酸などでpHを7.5に調整することや高濃度の塩が含まれているときなどは、限外ろ過膜や透析膜、有機溶剤などで低分子物質を除去した後に、リン酸ナトリウム緩衝液を加える。
(【0011】以降は省略されています)

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