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公開番号2024045045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2023150211
出願日2023-09-15
発明の名称フルオレン化合物およびその製造方法
出願人大阪ガスケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C07C 67/347 20060101AFI20240326BHJP(有機化学)
要約【課題】特定のフルオレン化合物を、高い反応転化率で簡便にまたは効率よく製造する方法、およびこの製造方法により得られたフルオレン化合物を提供する。
【解決手段】9,9位が未置換の9H-フルオレン類と、アクリル酸メチルに代表される不飽和化合物とを、少なくともケトン類を含む反応溶媒中で反応させる反応工程を経て、下記式(3)で表されるフルオレン化合物を製造する。
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[式中、R1は置換基、kは0~8の整数、R2a 2 d、R3a 3 dは独立してHまたは置換基、R4a 4bは独立して-ORh(式中、RhはHもしくは炭化水素基)、グリシジルオキシ基、2-メチルグリシジルオキシ基またはハロゲン原子を示す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)
TIFF
2024045045000013.tif
22
153
(式中、R

は置換基を示し、kは0~8の整数を示す。)
で表される9,9位が未置換の9H-フルオレン類と、下記式(2a)および(2b)
TIFF
2024045045000014.tif
26
153
[式中、R
2a
、R
2b
、R
2c
およびR
2d
は独立して水素原子または置換基を示し、

3a
およびR
3b
は独立して水素原子または置換基を示し、

4a
およびR
4b
は独立してヒドロキシル基、基[-OR

](式中、R

は炭化水素基を示す)、グリシジルオキシ基、2-メチルグリシジルオキシ基またはハロゲン原子を示す。]
で表される化合物とを、少なくともケトン類を含む反応溶媒中で反応させる反応工程を含む、下記式(3)
TIFF
2024045045000015.tif
46
153
(式中、R

、k、R
2a
、R
2b
、R
2c
、R
2d
、R
3a
、R
3b
、R
4a
およびR
4b
は、それぞれ前記に同じ。)
で表されるフルオレン化合物の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ケトン類が、ジアルキルケトンである請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
前記反応溶媒が、さらに、炭化水素類を含む請求項1または2記載の製造方法。
【請求項4】
前記式(1)、(2a)、(2b)および(3)において、


がハロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、アシル基、ニトロ基、シアノ基または置換アミノ基であり、kが0~4の整数であり、

2a
およびR
2b
が独立して水素原子、炭化水素基、カルボキシル基またはアルコキシカルボニル基であり、R
2c
およびR
2d
が独立して水素原子または炭化水素基であり、

3a
およびR
3b
が独立して水素原子、炭化水素基、カルボキシアルキル基またはアルコキシカルボニルアルキル基であり、

4a
およびR
4b
が独立してヒドロキシル基、基[-OR

](式中、R

は炭化水素基を示す)、グリシジルオキシ基または2-メチルグリシジルオキシ基である請求項1または2記載の製造方法。
【請求項5】
前記反応工程における反応温度が、-20℃~100℃である請求項1または2記載の製造方法。
【請求項6】
前記式(1)で表される9H-フルオレン類の反応転化率が、95%以上である請求項1または2記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1記載の式(3)で表されるフルオレン化合物であって、窒素雰囲気下、280℃で2時間保持したとき、色相(APHA)が150以下であるフルオレン化合物。
【請求項8】
HPLCにおける純度が99.8面積%以上である請求項7記載のフルオレン化合物。
【請求項9】
請求項1記載の式(1)で表される9H-フルオレン類の含有量が、HPLCにおいて、0.03面積%以下である請求項7または8記載のフルオレン化合物。
【請求項10】
請求項1記載の式(3)で表され、R
4a
およびR
4b
が基[-OR

](式中、R

は炭化水素基を示す)であるフルオレン化合物であって、
前記式(3)において、R
4a
およびR
4b
の一方がヒドロキシル基、他方が前記基[-OR

]である化合物の含有量が、HPLCにおいて、0.1面積%以下であるフルオレン化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フルオレン化合物の製造方法およびこの方法で得られた化合物に関する。
続きを表示(約 960 文字)【背景技術】
【0002】
フルオレン骨格を有する化合物は、高い屈折率などの光学的特性や耐熱性などの熱的特性などに優れており、樹脂原料や、添加剤などとして有効に利用されている。
【0003】
特開2002-179611号公報(特許文献1)には、フルオレンに不飽和カルボン酸化合物を強塩基触媒の存在下で反応させて、フルオレン骨格を有するカルボン酸化合物を製造する方法について開示されている。
【0004】
特開2005-89422号公報(特許文献2)には、所定のフルオレン類とカルボン酸エステルとを強塩基触媒下で反応させて、フルオレンジカルボン酸エステルを製造する方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-179611号公報
特開2005-89422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の実施例6には、フルオレンとアクリル酸メチルとを、強塩基触媒の存在下、ジオキサン中で反応させて、下記式で表される3’,3’-(9-フルオレニリデン)ジプロピオン酸ジメチルを合成したことが記載されている。
【0007】
TIFF
2024045045000001.tif
56
153
【0008】
また、特許文献2の実施例1には、フルオレンとアクリル酸t-ブチルとを、強塩基触媒の存在下、1,4-ジオキサン中で反応させて、9,9-ビス(プロピオン酸t-ブチル)フルオレンを合成したことが記載されている。
【0009】
しかし、より容易にまたは効率よくフルオレン化合物を調製する方法が求められている。
【0010】
また、これらのフルオレン化合物は、使用環境または保存状態などによっては、熱安定性の点で十分でない場合があり、特に高温環境下などの過酷な条件下では着色し易くなるため、利用用途が制限されるおそれがある。そのため、より一層高い熱安定性または高温環境下における保存安定性が求められている。
(【0011】以降は省略されています)

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