TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024030174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132781
出願日2022-08-23
発明の名称化合物および金属抽出剤
出願人国立大学法人秋田大学,住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C07C 323/64 20060101AFI20240229BHJP(有機化学)
要約【課題】金属抽出能に優れた化合物、およびこの化合物を含む金属抽出剤を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024030174000043.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">12</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">134</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(1)中、Arは、アリーレン基であり、R1は、式(2)で表される1価の基であり、R2は、式(3)で表される1価の基である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024030174000044.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">19</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">134</com:WidthMeasure> </com:Image>
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024030174000045.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">19</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">134</com:WidthMeasure> </com:Image>
式(2)および式(3)中、R3およびR4は、水素原子または分岐していてもよいアルキル基であり、mおよびnは1以上の整数であり、*は、Arとの結合位置を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される化合物。
TIFF
2024030174000032.tif
12
134
(前記式(1)中、Arは、アリーレン基であり、R

は、下記式(2)で表される1価の基であり、R

は、下記式(3)で表される1価の基である。
TIFF
2024030174000033.tif
19
134
前記式(2)中、R

は、水素原子または分岐していてもよいアルキル基であり、mは1以上の整数であり、*は、Arとの結合位置を表す。
TIFF
2024030174000034.tif
19
134
前記式(3)中、R

は、水素原子または分岐していてもよいアルキル基であり、nは1以上の整数であり、*は、Arとの結合位置を表す。)
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記式(1)で表される化合物が下記式(4)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2024030174000035.tif
34
134
(前記式(4)中、R

~R
10
のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り4つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、前記残り4つのうちの隣接する2つがベンゼン環または複素環を形成してもよい。)
【請求項3】
前記式(4)で表される化合物は、R

が前記式(2)で表される1価の基であり、R

が前記式(3)で表される1価の基であり、R

~R

、R

およびR

~R
10
が水素原子であり、mおよびnが2である化合物を除く、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記式(1)で表される化合物が下記式(4)~(7)のいずれかで表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2024030174000036.tif
34
134
TIFF
2024030174000037.tif
34
134
TIFF
2024030174000038.tif
37
134
TIFF
2024030174000039.tif
37
134
(前記式(4)中、R

~R
10
のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り4つは、水素原子である。前記式(5)中、R

~R

のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り2つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、R
11
は、CH

、NH、O、SまたはPHであり、R
12
~R
13
は、それぞれ独立して、CHまたはNである。前記式(6)中、R

~R

のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り2つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、R
14
およびR
16
は、それぞれ独立して、CHまたはNであり、R
15
は、NH、OまたはSである。前記式(7)中、R

~R

のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り2つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、R
17
~R
20
は、それぞれ独立して、CHまたはNである。)
【請求項5】
前記式(1)で表される化合物が下記式(1-1)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2024030174000040.tif
37
134
【請求項6】
前記式(1)で表される化合物が下記式(1-2)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2024030174000041.tif
56
134
【請求項7】
前記式(1)で表される化合物が下記式(1-3)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2024030174000042.tif
37
134
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物を含む金属抽出剤。
【請求項9】
前記金属抽出剤は、Pd、Au、Pt、Ru、Ag、Cu、Rh、NiおよびCoからなる群より選択される1種以上の金属を抽出する抽出剤である、請求項8に記載の金属抽出剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化合物および金属抽出剤に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
パラジウムや白金などの金属は、自動車排ガス触媒に使用されている。近年では、排ガス規制の強化が世界的に広がり、こうした有用な金属の需要が高まっていることから、金属資源の安定確保は難しくなっている。このような金属は、高価であり、資源として貴重であることから、使用後に回収してリユースすることが行われている。
【0003】
白金族金属の分離工程における精製には、電解析出法、イオン交換法、沈殿法、溶媒抽出法などが提案されているが、経済性や操作性に優れている理由から、溶媒抽出法が広く採用されている。そして、溶媒抽出法に使用される様々な金属抽出剤が開発されている。例えば、パラジウムおよび白金の金属抽出剤としてジアルキルスルフィドやトリブチルホスフェイトが用いられており(例えば、特許文献1~2)、前者ではアンモニア水溶液による逆抽出、後者では水による逆抽出が行われる。
【0004】
しかしながら、上記の方法では、ジアルキルスルフィドと酸性水溶液とが長時間接触するため、ジアルキルスルフィドのスルフィド部位が酸化され、パラジウムの抽出能力が低下してしまい、再利用性に乏しい。さらには、ジアルキルスルフィドはパラジウムの抽出速度が遅い。また、トリブチルホスフェイトを使用する場合、白金に対する選択性が低いという問題がある。こうした状況から、金属抽出剤に有用な化合物が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-130744号公報
特開2005-146326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、金属抽出能に優れた化合物、およびこの化合物を含む金属抽出剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1] 下記式(1)で表される化合物。
TIFF
2024030174000001.tif
11
134
(前記式(1)中、Arは、アリーレン基であり、R

は、下記式(2)で表される1価の基であり、R

は、下記式(3)で表される1価の基である。
TIFF
2024030174000002.tif
19
134
前記式(2)中、R

は、水素原子または分岐していてもよいアルキル基であり、mは1以上の整数であり、*は、Arとの結合位置を表す。
TIFF
2024030174000003.tif
19
134
前記式(3)中、R

は、水素原子または分岐していてもよいアルキル基であり、nは1以上の整数であり、*は、Arとの結合位置を表す。)
[2] 前記式(1)で表される化合物が下記式(4)で表される化合物である、上記[1]に記載の化合物。
TIFF
2024030174000004.tif
35
134
(前記式(4)中、R

~R
10
のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り4つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、前記残り4つのうちの隣接する2つがベンゼン環または複素環を形成してもよい。)
[3] 前記式(4)で表される化合物は、R

が前記式(2)で表される1価の基であり、R

が前記式(3)で表される1価の基であり、R

~R

、R

およびR

~R
10
が水素原子であり、mおよびnが2である化合物を除く、上記[2]に記載の化合物。
[4] 前記式(1)で表される化合物が下記式(4)~(7)のいずれかで表される化合物である、上記[1]に記載の化合物。
TIFF
2024030174000005.tif
35
134
TIFF
2024030174000006.tif
35
134
TIFF
2024030174000007.tif
38
134
TIFF
2024030174000008.tif
38
134
(前記式(4)中、R

~R
10
のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り4つは、水素原子である。前記式(5)中、R

~R

のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り2つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、R
11
は、CH

、NH、O、SまたはPHであり、R
12
~R
13
は、それぞれ独立して、CHまたはNである。前記式(6)中、R

~R

のうち、2つは、前記式(2)で表される1価の基および前記式(3)で表される1価の基であり、残り2つは、それぞれ独立して、OR、NR

、R、ハロゲン原子、COOH、SO

H、COR、NO

もしくはCH

CORまたはこれらの塩であり、Rは、水素原子または分岐していてもよい炭化水素基であり、R
14
およびR
16
は、それぞれ独立して、CHまたはNであり、R
15
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、金属抽出能に優れた化合物、およびこの化合物を含む金属抽出剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に基づき詳細に説明する。
【0010】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、化合物を新たに合成し、この化合物が金属抽出能に優れていることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

国立大学法人秋田大学
接着芯地作業を自動化する装置
1か月前
ヱスビー食品株式会社
クルクミン誘導体の利用
9日前
日本化薬株式会社
記録材料
28日前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
3か月前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
2か月前
株式会社トクヤマ
紫外線照射装置
20日前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
1か月前
日産化学株式会社
ペプチドの製造方法
2か月前
東ソー株式会社
オレフィンの製造方法
1か月前
岩崎電気株式会社
異性体調製装置
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
今日
ENEOS株式会社
リポ多糖を含む組成物
1か月前
天津大学
エタノールの脱水によるエチレン製造方法
2か月前
住友化学株式会社
化合物及び金属錯体
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アンヒドロ糖アルコールの製造方法
2か月前
築野食品工業株式会社
イノシトール脂肪酸エステル
15日前
イーセップ株式会社
バイオマス処理システム
1日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
2か月前
ENEOS株式会社
スチルベン化合物の製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
旭化成株式会社
ジアミンの製造方法
15日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
15日前
太陽化学株式会社
ポリグリセリン脂肪酸エステル
8日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
8日前
学校法人上智学院
メロデスモシンまたはその塩の製造方法
2か月前
美洛生物科技股ふん有限公司
カチオン性脂質及びその使用
2日前
大阪瓦斯株式会社
液状組成物およびその安定化方法
2か月前
公益財団法人野口研究所
非天然型糖鎖を有するO結合型糖ペプチド
2か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
今日
浙江越甲薬業有限公司
安息香酸エステルの誘導体
1か月前
地方独立行政法人青森県産業技術センター
プロテオグリカンの精製法
2か月前
住友化学株式会社
化合物及びその製造方法
2か月前
TDK株式会社
含フッ素化合物および造影剤
今日
上野製薬株式会社
2,5-フランジカルボン酸の製造方法
2か月前
株式会社イノアックコーポレーション
精製ポリオールの製造方法
2か月前
続きを見る