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公開番号2024031672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022135364
出願日2022-08-26
発明の名称液状組成物およびその安定化方法
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人,個人
主分類C07C 51/50 20060101AFI20240229BHJP(有機化学)
要約【課題】3-ヒドロキシ酪酸を含んでいても、3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制できる液状組成物を提供する。
【解決手段】3-ヒドロキシ酪酸および水を含む液状組成物において、前記液状組成物のpHを調整し、前記3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制する。この方法では、塩基性化合物を添加して前記3-ヒドロキシ酪酸を部分中和し、pHを高く調整してもよい。pH調整後の液状組成物において、遊離した形態である3-ヒドロキシ酪酸換算で、3-ヒドロキシ酪酸および3-ヒドロキシ酪酸の塩の合計割合を、前記液状組成物中15質量%以上に調整してもよい。また、pH調整後の液状組成物において、3-ヒドロキシ酪酸および3-ヒドロキシ酪酸の塩の合計割合を、遊離した形態である3-ヒドロキシ酪酸換算で、前記液状組成物中15質量%未満に調整してもよい。前記3-ヒドロキシ酪酸はR-3-ヒドロキシ酪酸であってもよい。前記液状組成物のpHを2.2以上に調整してもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
3-ヒドロキシ酪酸および水を含む液状組成物において、前記液状組成物のpHを調整し、前記3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制する方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
塩基性化合物を添加して前記3-ヒドロキシ酪酸を部分中和し、pHを高く調整する請求項1記載の方法。
【請求項3】
pH調整後の液状組成物において、3-ヒドロキシ酪酸および3-ヒドロキシ酪酸の塩の合計割合を、遊離した形態である3-ヒドロキシ酪酸換算で、前記液状組成物中15質量%以上に調整する請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
pH調整後の液状組成物において、3-ヒドロキシ酪酸および3-ヒドロキシ酪酸の塩の合計割合を、遊離した形態である3-ヒドロキシ酪酸換算で、前記液状組成物中15質量%未満に調整する請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記3-ヒドロキシ酪酸がR-3-ヒドロキシ酪酸である請求項1または2記載の方法。
【請求項6】
前記液状組成物のpHを2.2以上に調整する請求項1または2記載の方法。
【請求項7】
3-ヒドロキシ酪酸および水を含む液状組成物に塩基性化合物を添加し、前記3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制する方法。
【請求項8】
3-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸の塩および水を含む液状組成物。
【請求項9】
前記3-ヒドロキシ酪酸の塩の割合が、前記3-ヒドロキシ酪酸100モルに対して0.1~100モルである請求項8記載の液状組成物。
【請求項10】
前記3-ヒドロキシ酪酸および前記3-ヒドロキシ酪酸の塩の合計割合が、遊離した形態である3-ヒドロキシ酪酸換算で、前記液状組成物中15質量%以上である請求項8または9記載の液状組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、3-ヒドロキシ酪酸(以下、単に「3HB」と称する場合がある)を含む液状組成物およびその安定化方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
3HBやその塩は、人の体内に存在する物質であり、糖質に代わる画期的なエネルギー源として期待されている。また、3HBは、単なるエネルギー源という役割だけでなく、認知機能の改善や、長期持続記憶の向上、アルツハイマー病の予防に有効であることも確認されている。さらに、3HBは、食品を摂取することで体内で生成することもでき、例えば、ココナッツオイルなどに含まれる中鎖脂肪酸(MCT)を摂取、代謝することにより血中に取り込まれてエネルギーに変換される。この工程は、解糖系を経由する糖質よりも速やかにエネルギーに変換できる効果を有するとともに、脂肪や糖の吸収を抑制することにより細胞への脂肪や糖の吸収を抑制できる効果を有する。そのため、3HBは、アスリート向けのエネルギー物質、ダイエット・健康食品分野への応用が期待されている。
【0003】
このような3HBは、酸の形態では極めて酸味が強いために多量に摂取することが困難であるためか、普及が進んでいない。さらに、3HBは、酸の形態では、流動性の高い粉末状の固体として調製するのが困難であり、取り扱い性に問題を有していた。3HBは、水溶液の状態から水分を除いても容易には結晶化せず、水分を除去する際に容易に縮合反応によって多量化して二量体などに変化するため、固体として単離するのが難しいことが原因である。そのため、一般的に、3HBは、酸の形態ではなく、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等の中和塩の形態で粉末として提供されている。
【0004】
しかし、3HBの中和塩を多量に摂取すると塩分過多となってしまい、ダイエット・健康食品や医薬品分野では、健康上好ましくない。
【0005】
ダイエット・健康食品分野で3HBを利用した例としては、特開2021-185799号公報(特許文献1)に、3HBおよび/またはその塩と油脂粒子とを含む油脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-185799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の組成物では、ダイエット・健康食品分野では敬遠される傾向にある油脂が必須成分である。また、形態が固体であるため、飲料などの液体としての利用には適していない。さらに、本発明者等が検討したところによると、3HBは、水溶液の状態では、水分の除去により多量化が進行するように、保存中にも多量化が進行し、特に、水溶液の濃度を上げると、容易に進行することが判明した。多量化が進行すると、保存中に水溶液の濃度やpHが経時的に変化して、品質が安定しない問題がある。例えば、清涼飲料水では、pHが賞味期限に影響を与えるため、保存中のpH変化は避ける必要がある。そのため、3HBを遊離の形態で含んでいても、保存中に水溶液中で3HBが多量化するのを抑制できる安定化方法が求められる。
【0008】
従って、本発明の目的は、3-ヒドロキシ酪酸を含んでいても、3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制できる液状組成物およびその安定化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、3-ヒドロキシ酪酸および水を含む液状組成物において、液状組成物のpHを調整することにより、3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制できることを見出し、発明を完成した。さらに、3-ヒドロキシ酪酸の多量化には、pH依存性(塩基濃度依存性)があることに加えて、濃度依存性(3-ヒドロキシ酪酸およびその塩の濃度依存性)もあり、特に、高濃度の3-ヒドロキシ酪酸の水溶液ではpH依存性が大きいことを見出した。
【0010】
すなわち、本発明の態様[1]の方法は、3-ヒドロキシ酪酸および水を含む液状組成物において、前記液状組成物のpHを調整し、前記3-ヒドロキシ酪酸の多量化を抑制する方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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