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公開番号2024121950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029210
出願日2023-02-28
発明の名称液体吐出ヘッドおよび液体吐出ヘッドの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240902BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】絶縁保護材は効率的にリード部を封止する液体吐出ヘッドの提供。
【解決手段】筐体と、液体を吐出するためのエネルギー発生素子を有し、筐体の第一面に設置される素子基板と、筐体の第一面よりも液体吐出方向に突出した位置の第二面に設置され、素子基板を囲む中継配線部と、素子基板および中継配線部を電気的に接続するリード部と、液体吐出方向から平面視して、筐体および素子基板の側面の間に設けられた注入部と、筐体および素子基板の間に囲まれ、注入部と連接し、かつリード部と隣接する接続部と、注入部、接続部およびリード部を封止する絶縁保護材とを有し、接続部における筐体と素子基板との水平方向における距離は、第一面および第二面の間の部分よりも第二面と隣接する部分で小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
液体を吐出するためのエネルギー発生素子を有し、前記筐体の第一面に設置される素子基板と、
前記筐体の前記第一面よりも液体吐出方向に突出した位置の第二面に設置され、前記素子基板を囲む中継配線部と、
前記素子基板および前記中継配線部を電気的に接続するリード部と、
液体吐出方向から平面視して、前記筐体および前記素子基板の側面の間に設けられた注入部と、
前記筐体および前記素子基板の間に囲まれ、前記注入部と連接し、かつ前記リード部と隣接する接続部と、
前記注入部、前記接続部および前記リード部を封止する絶縁保護材と
を有し、
前記接続部における前記筐体と前記素子基板との水平方向における距離は、前記第一面および前記第二面の間の部分よりも前記第二面と隣接する部分で小さい、液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記素子基板は前記リード部と電気連結する電気接続部分を有し、前記絶縁保護材は前記電気接続部分を封止する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記筐体は前記接続部において、前記第一面および前記第二面と連接する第1の斜面を有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記筐体は前記接続部において、前記第一面および前記第二面と連接する第1の側面を有し、前記第1の側面は前記素子基板から離間する方向に水平方向に凹む凹部を有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記第1の側面は夾角を有する、請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記第1の側面は曲面である、請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記素子基板は、前記接続部において前記筐体と対向する第2の斜面を有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
筐体と、
液体を吐出するためのエネルギー発生素子を有し、前記筐体の第一面に設置される素子基板と、
前記筐体の前記第一面よりも液体吐出方向に突出した位置の第二面に設置され、前記素子基板を囲む中継配線部と、
前記素子基板および前記中継配線部を電気的に接続するリード部と、
液体吐出方向から平面視して、前記筐体および前記素子基板の側面の間に設けられた注入部と、
前記筐体および前記素子基板の間に囲まれ、前記注入部と連接し、かつ前記リード部と隣接する接続部と、
前記注入部、前記接続部および前記リード部を封止する絶縁保護材と
を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
前記注入部に絶縁保護材を注入し、前記注入部から前記接続部を通じて前記絶縁保護材を前記リード部に塗布する工程と、
を含み、
前記接続部における前記筐体と前記素子基板との水平方向における距離は、前記第一面および前記第二面の間の部分よりも前記第二面と隣接する部分で小さい、液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項9】
前記素子基板は前記リード部と電気連結する電気接続部分を有し、前記絶縁保護材で前記電気接続部分に塗布して封止する工程を有する、請求項8に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体吐出ヘッドおよび液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
被記録媒体への記録等のために液体を吐出する液体記録装置の液体吐出ヘッドは、通常、液体を吐出するための素子基板と液体を供給するための筐体とを有し、液体吐出ヘッドに電気信号を送ることで、素子基板を稼働させ、被記録媒体に液滴を付着させる。
【0003】
液体記録装置から液体吐出ヘッドの中継配線部を介して、素子基板に電気信号を送るため、素子基板と中継配線部の間にはリード部が設けられ、中継配線部はリード部を介して素子基板と電気連結する。
【0004】
リード部には液体による腐食や外部から作用する力による断線から保護するため、特許文献1には、絶縁保護材を用いてリード部を保護する方法が開示されている。特許文献1では、リード部を保護するために、絶縁保護材を素子基板の横から塗布してリード部に流し込み、絶縁保護材を加熱硬化させることでリード部を保護する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-000569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年の液体吐出ヘッドは、記録速度の高速化や高精度化に伴い、液体吐出ヘッドの大型化が顕著である。すなわち、筐体およびリード部の大型化になり、絶縁保護材がリード部まで流し込む流路が長くなる。さらに、大型化されたリード部を保護するために絶縁保護材の塗布量を増やし、筐体の絶縁保護材を塗布する部分の容積も広がるため、保護材が筐体にリード部まで流し込み時間も長くなる。また、絶縁保護材を素子基板の横から塗布し、リード部まで流し込んでリード部を完全に埋めることが困難になっている。
【0007】
本開示の目的は、リード部を保護するための絶縁保護材を効率よく、且つリード部に確実に流し込むための技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、筐体と、液体を吐出するためのエネルギー発生素子を有し、筐体の第一面に設置される素子基板と、筐体の第一面よりも液体吐出方向に突出した位置の第二面に設置され、素子基板を囲む中継配線部と、素子基板および中継配線部を電気的に接続するリード部と、液体吐出方向から平面視して、筐体および素子基板の側面の間に設けられた注入部と、筐体および素子基板の間に囲まれ、注入部と連接し、かつリード部と隣接する接続部と、注入部、接続部およびリード部を封止する絶縁保護材とを有し、接続部における筐体と素子基板との水平方向における距離は、第一面および第二面の間の部分よりも第二面と隣接する部分で小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示によると、リード部を保護するための絶縁保護材を効率よく、且つリード部に確実に流し込むための技術を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)は液体吐出ヘッドを示す概念図である。(b)は図1(a)に示す液体吐出ヘッドのIb部分を示す拡大図である。
図1(b)に示す液体吐出ヘッドのII部分を示す拡大図である。
図2におけるIII-III線断面図である。
(a)は図3におけるIVa-IVa線断面図である。(b)は図3におけるIVb-IVb線断面図である。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドのII部分を示す図2におけるV-V線断面図である。
もう一つの実施形態に係る液体吐出ヘッドのII部分を示す図2におけるV-V線断面図である。
液体吐出ヘッドの接続部を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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