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公開番号2024121169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028121
出願日2023-02-27
発明の名称法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置
出願人株式会社エスイー
代理人個人
主分類E02D 17/20 20060101AFI20240830BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】法面に沿って配列する擁壁パネルを設置完了までの間、法面と擁壁パネル背面との距離等の影響を受けずに擁壁パネルを法面に固定する。
【解決手段】法面8に沿い、法面8の上部から下方に向けて配置される擁壁パネル6を備える法面安定化擁壁において、擁壁パネル6の上部の背面に接合され、擁壁パネル6に一体化する保持部材2と、保持部材2が一体化した擁壁パネル6を擁壁パネル6の下端の下方の地山に形成された支持面9に支持させる支柱3から支持装置1を構成し、保持部材2の背面側に法面8に接触し得る調整プレート4を、保持部材2の背面からの距離の調整と、保持部材2の背面との角度の調整を自在に接続する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
法面に沿い、前記法面の上部から下方に向けて配置される擁壁パネルを備える法面安定化擁壁において、
前記擁壁パネルの上部の背面に接合され、前記擁壁パネルに一体化する保持部材と、この保持部材が一体化した前記擁壁パネルを前記擁壁パネルの下端の下方の地山に形成された支持面に支持させる支柱とを備え、
前記保持部材の背面側に前記法面に接触し得る調整プレートが、前記保持部材の前記背面からの距離の調整と、前記保持部材の前記背面との角度の調整が自在に接続されていることを特徴とする法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記支柱は前記支持面から前記保持部材までに到達する長さを持ち、前記保持部材は、前記支柱に支持、もしくは保持される被支持部を有することを特徴とする請求項1に記載の法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置。
【請求項3】
前記保持部材は、前記擁壁パネルに接合される表面側片と前記調整プレートが接続される背面側片、及び前記表面側片と前記背面側片をつなぐつなぎ片を持ち、前記被支持部は前記つなぎ片の下方に突出した状態で前記つなぎ片、もしくは前記支柱に支持されることを特徴とする請求項2に記載の法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置。
【請求項4】
前記支柱の下端部に前記支柱の高さを調整する昇降装置が着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は法面に沿って配列し、法面安定化の目的を持つ擁壁を構成する擁壁パネルを設置完了までの間、法面と擁壁パネル背面との距離等の影響を受けずに擁壁パネルを法面に固定するために使用される、法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
地山への掘削(切土)により形成された法面を崩落に対して安定化させる目的で、法面に沿って擁壁パネルを高さ方向に配列させて擁壁を構築する場合に、最上段に設置されるべき擁壁パネルの位置が決まっているような場合、擁壁パネルは上段側から下段側へ向かって設置されていくことになる。この場合、法面に最初に設置される最上段の擁壁パネルは切土される前の地山に支持されながら、法面に設置され、支持される。
【0003】
この方法で、ある段の擁壁パネルを法面に設置するときに、その擁壁パネルを上段側の擁壁パネルに支持させることができなければ、擁壁パネルはその下端において地山に支持されることになる。この関係で、設置すべき擁壁パネルの下端が位置する箇所の地山を残し、地山に水平面等の支持面を形成しながら、地山を掘削することが必要になる(特許文献1~特許文献5参照)。
【0004】
これらの方法に対し、下段側の擁壁パネルを上段側の擁壁パネルに支持させながら、擁壁パネルを下向きに設置していくことを可能にする法面安定化擁壁の構築方法を出願人は先に提案している(特許文献6参照)。
【0005】
この方法では法面の上部に、直下に配置される擁壁パネルを支持する能力を持つ墨出しブロックを擁壁パネルに先行して固定し、墨出しブロックに擁壁パネルを係合させることで、擁壁パネルを墨出しブロックに支持させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-34464号公報(請求項1、段落0005~0018、図6~図8)
特開2010-106433号公報(段落0020、図4~図8)
特開2012-246706号公報(請求項1、段落0012~0016、図2~図5)
特開2014-109189号公報(請求項1、段落0002~0006、図1、図2)
特開2015-1084号公報(図1~図5)
特許第6746264号公報(請求項1、段落0009~0036、図1~図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
但し、擁壁パネルに先行して法面に固定される墨出しブロックを法面に固定する際に、法面から墨出しブロックまでの距離と法面の傾斜角度が墨出しブロックの設置箇所毎に相違することがあるため、擁壁パネルの設置に先立ち、法面を整形(整地)することが必要になることもある。
【0008】
本発明は上記背景より、擁壁パネルを法面に設置する場合に、上記した墨出しブロックを使用する場合の法面への整形を不要にするか、簡略化させることを可能にする擁壁パネルの支持装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明の法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持装置は、法面に沿い、前記法面の上部から下方に向けて配置される擁壁パネルを備える法面安定化擁壁において、
前記擁壁パネルの上部の背面に接合され、前記擁壁パネルに一体化する保持部材と、この保持部材が一体化した前記擁壁パネルを前記擁壁パネルの下端の下方の地山に形成された支持面に支持させる支柱とを備え、
前記保持部材の背面側に前記法面に接触し得る調整プレートが、前記保持部材の前記背面からの距離の調整と、前記保持部材の前記背面との角度の調整が自在に接続されていることを構成要件とする。
【0010】
「法面に沿い、法面の上部から下方に向けて配置される擁壁パネル」とは、擁壁パネル6の長さ方向を法面8の上部に沿った長さ方向に向け、擁壁パネル6の幅方向を法面8の高さ方向に向けて擁壁パネル6が法面8に配置されることを言う。「法面の上部」は基本的に図8に示す法面8の最上部の縦断面上、隅角部となった部分を指す。
(【0011】以降は省略されています)

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