TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024120397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027161
出願日2023-02-24
発明の名称魚粉の製造方法
出願人株式会社リジェンワークス
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類C12P 1/00 20060101AFI20240829BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】サメ類を原料とした魚粉を効率よく製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明の魚粉の製造方法は、サメ類の肉を粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程を経た部材にコラーゲンが分解されやすくなるようにタンパク質の構造を変化させる第1酵素を添加しつつ加熱撹拌して酵素反応させる予備酵素処理工程と、前記予備酵素処理工程を経た部材にタンパク質を分解する第2酵素を加えて撹拌し、減圧下で酵素反応させる酵素処理工程と、前記酵素処理工程を経た部材を更に加熱する酵素失活工程と、酵素失活工程を経た部材を減圧下で乾燥させる乾燥工程と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
サメ類の肉を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程を経た部材に、コラーゲンが分解されやすくなるようにタンパク質の構造を変化させる第1酵素を添加しつつ加熱撹拌して酵素反応させる予備酵素処理工程と、
前記予備酵素処理工程を経た部材にタンパク質を分解する第2酵素を加えて撹拌し、減圧下で酵素反応させる酵素処理工程と、
前記酵素処理工程を経た部材を更に加熱する酵素失活工程と、
前記酵素失活工程を経た部材を減圧下で乾燥させる乾燥工程と
を備えることを特徴とする魚粉の製造方法。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記第1酵素はチオールプロテアーゼである
ことを特徴とする請求項1に記載の魚粉の製造方法。
【請求項3】
前記予備酵素処理工程において、前記第1酵素に加えて緩衝剤を加える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の魚粉の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はサメ類を原料とした魚粉の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
魚粉すなわち魚類を原料とした粉末は、乾燥物としてあるいは更に粉砕された性状で各種食品の直接的あるいは間接的な材料として利用されている。また魚粉は、畜産業、漁業などにおける飼料としても有用な材料である。
【0003】
近年、魚粉の価格高騰などに対応するために、魚粉を高効率且つ低コストで製造する方法が求められている。
【0004】
例えば特許文献1には、魚粉の生産方法として、真空または減圧条件下にて、魚類の原料を撹拌および切断しながら乾燥する工程を用いてアジ、イワシなどの魚粉を生産する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-170411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、この減圧条件下での魚類の原料の乾燥という技術に着目し、サメ類を原料とした魚粉の製造を試みたところ、サメ類のコラーゲンの多さに起因して、コラーゲン成分が製造装置内に固着等する結果、減圧条件下での魚類の原料の乾燥が達成されず、魚粉の製造が良好にできないという問題に直面した。
【0007】
サメ類は一部の部位を除き、経時等によるアンモニア臭の発生などを理由として、市場での活用は低調であるが、動物性タンパク質の供給源として有用な材料である。
【0008】
発明者らは鋭意検討の結果、コラーゲン部分のタンパク質が分解されやすくなるように、タンパク質の構造を変化させるための所定の酵素処理を行ったうえで、タンパク質を分解する酵素処理を行い、これらの処理を経た部材を減圧条件下で乾燥させることで、良好な魚粉を製造できるとの新規な知見を得た。
【0009】
本発明は上記の新規な知見に基づいてなされたものであり、サメ類を原料とした魚粉を効率よく製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明は、
サメ類の肉を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程を経た部材に、コラーゲンが分解されやすくなるようにタンパク質の構造を変化させる第1酵素を添加しつつ加熱撹拌して酵素反応させる予備酵素処理工程と、
前記予備酵素処理工程を経た部材にタンパク質を分解する第2酵素を加えて撹拌し、減圧下で酵素反応させる酵素処理工程と、
前記酵素処理工程を経た部材を更に加熱する酵素失活工程と、
前記酵素失活工程を経た部材を減圧下で乾燥させる乾燥工程と
を備えることを特徴とする魚粉の製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
菊川深蒸し茶わり
1か月前
東洋紡株式会社
酵素の製造方法
1か月前
東レ株式会社
RNAの検出方法
19日前
池田食研株式会社
納豆菌発酵液
1か月前
東レ株式会社
RNA溶液の製造方法
1か月前
豊田合成株式会社
細胞回収具
1か月前
長谷川香料株式会社
抗菌活性評価方法
1か月前
株式会社日本バイオデータ
品質管理方法
20日前
株式会社 資生堂
融解装置
25日前
個人
アルコール飲料の味覚改良方法
28日前
テルモ株式会社
多段培養容器
2か月前
国立大学法人大阪大学
組成物
2か月前
株式会社島津製作所
溶血試薬
3か月前
株式会社明治
細菌の検出方法
3か月前
株式会社シバタ
微生物培養用の交換装置
3か月前
学校法人麻布獣医学園
ブタ心臓組織標本
3か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
1か月前
本田技研工業株式会社
培養装置
2か月前
株式会社雷神の風
試料採取装置
14日前
メルス ナムローゼ フェンノートシャップ
CLEC12AxCD3二重特異性抗体及び疾患の治療方法
1か月前
株式会社写真化学
菌体観察装置
5日前
株式会社豊田中央研究所
材料評価方法
2か月前
本田技研工業株式会社
培養システム
2か月前
イチビキ株式会社
下痢・軟便の予防・軽減素材
3か月前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
新東工業株式会社
培養装置
1か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
2か月前
横河電機株式会社
観察培養装置
1か月前
株式会社MARS Company
善玉菌増殖方法
1か月前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
27日前
株式会社アテクト
培養シート
1か月前
学校法人近畿大学
柿を用いた酒類の製造方法
1か月前
国立大学法人山梨大学
キメラタンパク質
1か月前
続きを見る