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公開番号2024120151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-04
出願番号2023209863
出願日2023-12-13
発明の名称船舶に連結された1対の伸長アーム
出願人個人
代理人弁理士法人東海特許事務所
主分類B63B 1/38 20060101AFI20240828BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船舶の抗力抵抗を低減することによって船舶の速度および燃費を向上させる、船首構造を提供する。
【解決手段】左舷側および右舷側を有する船首(100)と、1対の伸長アーム(101,102)であって、船首(100)の左舷側に動作可能に連結された左舷側伸長アーム(101)、および船首(100)の右舷側に動作可能に連結された右舷側延長アーム(102)を備える、1対の伸長アーム(101,102)と、を備え、1対の伸長アーム(101,102)は、台形ゾーンを構成し、船舶に向かう到来波を左舷側と、右舷側と、台形プール(103)内に向かう中央波と、の3つの方向に分岐させることで船舶への波抵抗の衝撃を軽減する。台形プール(103)は、船首(100)および1対の伸長アーム(101,102)と中央波との衝突によって気泡の生成を設備する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
船舶(10)の船首部分に連結された1対の伸長アーム(101,102)であって、
前記1対の延長アーム(101,102)は、
前記船首(100)の左舷側に動作可能に連結された左舷側伸長アーム(101)と、
前記船首(100)の右舷側に動作可能に連結された右舷側延長アーム(102)と、
を備え、
前記1対の伸長アーム(101,102)は、台形プール(103)を構成して前記船舶(10)に向かう到来波を分岐させることで前記船舶(10)への波抵抗の衝撃を軽減する、1対の伸長アーム(101,102)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記1対の伸長アーム(101,102)の各々が近位端および遠位端を有し、
前記左舷側伸長アーム(101)の前記遠位端が前記右舷側延在アーム(102)の前記遠位端に向けられて前記台形プール(103)を形成する、請求項1に記載の1対の伸長アーム(101,102)。
【請求項3】
前記1対の伸長アーム(101,102)は、前記船舶(10)に向かう到来波を、
前記船舶(10)の前記左舷側に向かう左舷側波と、
前記船舶(10)の前記右舷側に向かう右舷側波と、
前記1対の伸長アーム(101,102)の遠位端の間の隙間(G)を通って前記台形プール(103)内に向かう中央波と、
の3つの部分に分岐させるように構成されている、請求項2に記載の1対の延長アーム(101,102)。
【請求項4】
前記1対の伸長アーム(101,102)は、当該1対の伸長アーム(101,102)の長さに沿って伸長しまたは引き込まれ得る、請求項1に記載の1対の伸長アーム(101,102)。
【請求項5】
船舶(10)であって、
左舷側および右舷側を有する船首(100)と、
1対の伸長アーム(101,102)であって、
前記船首(100)の前記左舷側に動作可能に連結された左舷側伸長アーム(101)、および
前記船首(100)の前記右舷側に動作可能に連結された右舷側延長アーム(102)、
を備える、1対の伸長アーム(101,102)と、
を備え、
前記1対の伸長アーム(101,102)は、台形プール(103)を構成して前記船舶(10)に向かう到来波を分岐させることで前記船舶(10)への波抵抗の衝撃を軽減する、船舶(10)。
【請求項6】
前記船首(100)は、湾曲した底を有する単一凹み付球状船首または垂直船首、またはスライド形船首から選択される、請求項5に記載の船舶(10)。
【請求項7】
前記船首(100)は底に30°~90°の範囲の傾斜角(α)を有する、請求項6に記載の船舶(10)。
【請求項8】
前記1対の伸長アーム(101,102)は、当該1対の伸長アーム(101,102)の長さに沿って伸長しまたは引き込まれて前記船舶(10)の舵として機能し得る、請求項5に記載の船舶(10)。
【請求項9】
前記1対の伸長アーム(101,102)の各々が近位端および遠位端を有し、前記左舷側伸長アーム(101)の前記遠位端が前記右舷側伸長アーム(102)の前記遠位端に向けられて前記台形プール(103)を形成する、請求項5に記載の船舶(10)。
【請求項10】
前記1対の延長アーム(101,102)は、前記船舶(10)に向かう到来波を、
前記船舶の前記左舷側に向かう左舷側波(10)と、
前記船舶の前記右舷側に向かう右舷側波(10)と、
前記1対の伸長アーム(101,102)の遠位端の間の隙間(G)を通って前記台形プール(103)内に向かう中央波と、
の3つの部分に分岐させるように構成されている、請求項9に記載の船舶(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、総じて、船のような船舶の船首構造に関する。より具体的には、本発明は、船舶の船首構造に連結された1対の伸長アームを有する装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
船、ヨット、ボート等のような船舶は、海洋、運河、河川、その他の深海域を含むがこれらに限定されない様々な水域を航行し、貨物や乗客を運ぶ。このような船舶はまた、防衛、研究、または漁業のための専門的な任務も支援する。加えて、船舶は、探検、貿易、戦争、移住、植民地化、そして科学を支援する。船舶輸送は、世界の商取引の大部分を担っている。
【0003】
船舶は通常、空気に比べて大きな抗力抵抗を与える媒体中を航行する。抗力抵抗とは、船舶の進路から水を押しのけるために必要なエネルギーを指す。この抗力抵抗によって、水波が創出される。抗力抵抗は、船舶の速度を低下させるだけでなく、船舶の燃料消費を増大させる。従って船舶は、抗力抵抗の要素を低く保つように設計する必要がある。
【0004】
抗力抵抗は、前端における水と船舶との相互作用を制御することによって、制御できる。最初に水と接触する船舶の前端部分を、船首という。
【0005】
船首がとがっていない船舶は、通過するために水を素早く押しのける必要があり、この高い加速は大きなエネルギーを必要とする。より鋭角の船首は、より緩やかに進路から水を押しのけ、必要なエネルギー量が低減されることは、当技術分野において既に知られている。
【0006】
一般に球状船首として知られている別のタイプの船首が、抗力抵抗を低減するために大型の船でよく使用されている。球が船首前方の圧力分布を変化させることにより、船舶によって生じる波が変わる。船首波との破壊的な干渉の性質上、これが有効な船舶速度の範囲は限られる。球状船首は、特定の速度範囲における特定の船舶の抗力抵抗を低減するために設計する必要がある。1つの船舶形状および1つの速度範囲で機能する球は、異なる船舶形状または異なる速度範囲では悪影響を与える可能性がある。従って、船舶に想定される運転速度および運転条件についての知識と適切な設計が、球状船首を設計する際には必要である。
【0007】
一般に直線形状船首として知られている別のタイプの船首では、より良い燃費が得られる。
【0008】
空気潤滑システムは、気泡を使用して船舶と水との間の抗力抵抗を低減する別の方法である。送風機または専用のシステムを使用して気泡を生成し、船の表面下を連続的に通過させる。気泡出口は、船舶の底に沿った様々な位置に船舶の中心線の両側に対称的に作成される。船舶表面の気泡分布によって船舶に作用する抗力抵抗が低減され、省エネ効果が創出される。船舶設計が適切であれば、空気潤滑システムによって船舶の燃料消費量が大幅に改善するとともにCO

排出が最大10~15%低減されることが期待される。
【0009】
空気潤滑システムに関して開発されている現在の技術のほとんどは、船舶と水との間に気泡の層を形成するために、送風機または専用のシステムを使用して一定の流量の空気を供給する必要がある。現在の技術では、船底から飛び出しているフィンまたは船舶の底にしか気泡を生成できない。従って、気泡のサイズや密度を制御することは非常に困難である。
【0010】
悪天候の間、船舶は荒れた海況に直面しなければならない。荒れた海況では、波の高さが2.5メートルから14メートル超の範囲に達することがある。荒れた海況は、船舶に横揺れ、縦揺れサージング、上下運動、偏揺れおよび揺動を引き起こし、これによって船舶が損傷する可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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