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公開番号
2024120104
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2024104812,2020059235
出願日
2024-06-28,2020-03-29
発明の名称
火災監視システム
出願人
ホーチキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20240827BHJP(信号)
要約
【課題】火災感知器の構造や機能を追加変更することなく、火災感知器に取り付けているカバー部材の取り外し忘れを確実に防止する火災監視システムを提供する。
【解決手段】火災監視システムにおいて、受信機10の感知器管理部48は、施工工事中に、アナログ煙感知器14で検出した煙濃度を受信して、零ではないが零に近い煙濃度の所定の閾値と比較し、煙濃度が所定の閾値未満の場合にカバー部材となる防塵カバー15が取り外されていないと判定し、閾値以上の場合に防塵カバー15が取り外されていると判定し、判定結果を表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
監視領域の検出対象を検出する火災感知器を備えた火災監視システムであって、
前記火災感知器のカバー部材が取り外されたと判定した後に、前記火災感知器が火災を判断するために検出した所定の物理量の検出値が所定の条件を満たしたとき、前記カバー部材が取り外されていない状態であると判定する判定部を備えたことを特徴とする火災監視システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災感知器により火災を監視する火災監視システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、R型(Record-type)の火災監視システムにあっては、受信機に、固有のアドレスが設定された伝送機能を有する火災感知器、例えば煙感知器を接続し、煙感知器で検出した煙濃度等に基づく検出結果を受信機で受信して所定の火災判断条件を充足したときに火災と判断し、音と表示により火災発生場所を示す火災警報を出力している。
【0003】
このような火災監視システムの施工工事では、受信機を施工保守モード(音による火災警報や連動制御を停止するモード)に切り替えた状態で、固有のアドレスが設定された煙感知器や防排煙機器等の端末を受信機に接続する工事を行い、接続の済んだ端末については動作を確認する試験等を行い、最終的に行われる消防検査に向けて工事を進めている。
【0004】
煙感知器の工事は、感知器ベースを監視領域となる例えば部屋の天井面に設置して受信機と接続し、感知器ベースに煙感知器を嵌合して機械的且つ電気的に接続している。煙感知器は、煙流入口から内部の検煙部に流入した煙に検出光を照射し、その散乱光を受光して煙濃度を検出している。また、煙感知器には、工場出荷の際にカバー部材として防塵カバーが装着されており、工事の際には、粉塵の流入を防止するために防塵カバーを取り付けたままとし、最終的な消防検査を行うまでに、取り外すようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-026259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、煙感知器からの防塵カバーの取り外しの確認は、工事関係者が現場に出向いて行う目視作業となり、煙感知器は監視領域となる各階の部屋、廊下、階段等の様々な場所に設置されており、防塵カバーの取り外しの確認に手間と時間がかかり、万一、防塵カバーを取り外していない煙感知器があると、その場所での火災監視機能が失われるという問題がある。
【0007】
このような問題を解決するため、例えば住宅用火災警報器にあっては、特許文献1に示すように、防塵カバーの取り外し状態を検知するカバー体検知スイッチを設け、防塵カバーの取り外し忘れを警報するようにしている。
【0008】
しかし、火災監視システムに設けた多数の煙感知器に、実際の運用には不要なカバー体検知スイッチ等を設けることは、構造が複雑化してコストアップに繋がるといった問題がある。また、住宅用火災警報器においても、同様な問題がある。
【0009】
本発明は、火災感知器の構造や機能を追加変更することなく、火災感知器に取り付けているカバー部材の取り外し忘れを確実に防止可能する火災監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(火災感知器単独の火災監視システム)
本発明は、監視領域の検出対象を検出する火災感知器を備えた火災監視システムであって、火災感知器のカバー部材が取り外されたと判定した後に、火災感知器が火災を判断するために検出した所定の物理量の検出値が所定の条件を満たしたとき、カバー部材が取り外されていない状態であると判定する判定部を備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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