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公開番号2024119503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026442
出願日2023-02-22
発明の名称記録装置、記録方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240827BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】シリアル型の記録装置で双方向記録を行う場合において、記録モードによらず線品位を向上した画像の記録を行う。
【解決手段】記録装置は、第1記録モードにおいて、記録手段が第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が第2方向に記録走査したときに、インク滴が前記記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第1の距離とし、第2記録モードにおいて、前記記録手段が前記第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が前記第2方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第2の距離とした場合に、前記第1の距離が前記第2の距離よりも短くなるように、前記記録手段の吐出タイミングを制御する。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出するための複数のノズルが配列された記録手段を、前記複数のノズルの配列方向に交差する第1方向と該第1方向と反対の第2方向に往復走査することによって記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
記録媒体上の所定領域への画像の記録を、前記記録手段の前記第1方向または前記第2方向の1回の記録走査によって完成させる第1記録モードと、前記所定領域への画像の記録を、前記記録手段の前記第1方向および前記第2方向の両方の記録走査を含む複数回の記録走査によって完成させる第2記録モードと、を含む複数の記録モードの中から、1つの記録モードを設定する設定手段と、
前記記録手段が前記第1方向に走査したときのインクの吐出タイミングと、前記記録手段が前記第2方向に走査したときの吐出タイミングとを制御する制御手段と、
を有し、
前記第1記録モードにおいて、前記記録手段が前記第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が前記第2方向に記録走査したときに、インク滴が前記記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第1の距離とし、
前記第2記録モードにおいて、前記記録手段が前記第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が前記第2方向に記録走査したときに、インク滴が前記記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第2の距離とした場合に、
前記制御手段は、前記第1の距離が前記第2の距離よりも短くなるように、前記記録手段の吐出タイミングを制御することを特徴とする、記録装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記複数のノズルのそれぞれからは、一度の吐出動作によって、前記インク滴としての主滴と、当該主滴よりも小さい副滴と、が吐出される請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
粒状性の低下を重視する画像を記録する場合、前記設定手段は第3記録モードを設定し、
前記第3記録モードにおいて、前記記録手段が前記第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が前記第2方向に記録走査したときに、インク滴が前記記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第3の距離とした場合に、
前記制御手段は、前記第3の距離が前記第1の距離よりも短くなるように、前記記録手段の吐出タイミングを制御する請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記第3記録モードにおいて、前記制御手段は、前記第1方向に走査したときの前記インク滴の着弾位置と、前記第2方向に走査したときの前記インク滴の着弾位置とを前記走査の方向において一致させるように、前記記録手段の吐出タイミングを制御する請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記記録手段が前記第1方向に走査したときの吐出タイミングに対する、前記第2方向に走査したときの吐出タイミングを調整するためのレジ調整値を記憶する記憶手段を有し、
前記設定手段が前記第3記録モードを設定した場合、前記制御手段は、前記記憶手段が記憶するレジ調整値を用いて記録手段の吐出タイミングを調整し、
前記設定手段が前記第1記録モードまたは前記第2記録モードを設定した場合、前記制御手段は、前記レジ調整値を補正することによって得られたレジ調整値を用いて記録手段の吐出タイミングを調整する請求項3または4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1記録モードおよび前記第2記録モードのそれぞれについて用意されたテーブルに記憶された補正値を用いて前記レジ調整値を補正する請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記テーブルは、前記記録手段から吐出されるインク色、前記記録手段の走査速度、前記記録手段の前記ノズルが形成された面から記録媒体までの距離の条件うち、少なくとも1つの記録条件に応じた補正値を保持する請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記インク色は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを含む請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記複数のノズルのそれぞれからは、一度の吐出動作によって、前記インク滴としての主滴と、当該主滴よりも小さい副滴と、が吐出され、
前記第1記録モードにおいて、前記レジ調整値を補正することによって得られたレジ調整値を用いて、前記第2方向に記録走査したときの前記主滴の着弾位置を第1の位置とし、前記第1方向に記録走査したときの前記主滴の着弾位置および前記副滴の着弾位置をそれぞれ第2の位置および第3の位置とした場合に、
前記制御手段は、前記第1の位置が前記第2の位置と前記第3の位置との間となるように、前記記録手段の吐出タイミングを制御する請求項5に記載の記録装置。
【請求項10】
前記複数のノズルのそれぞれからは、一度の吐出動作によって、前記インク滴としての主滴と、当該主滴よりも小さい副滴と、が吐出され、
前記第2記録モードにおいて、前記レジ調整値を補正することによって得られたレジ調整値を用いて、前記第2方向に記録走査したときの前記主滴および前記副滴の着弾位置を含むドット領域を第1の領域とし、前記第1方向に記録走査したときの前記主滴および前記副滴の着弾位置を含むドット領域を第2の領域とした場合に、
前記制御手段は、前記第1の領域が前記第2の領域と一致するように、前記記録手段の吐出タイミングを制御する請求項5に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、記録ヘッドからの吐出タイミングを制御する技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
用紙などの記録媒体上にドットを形成することで記録を行う記録装置として、インクの吐出口を複数配列してなる記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置(以下、記録装置ともいう)がある。特に、シリアル型の記録装置では、記録ヘッドが吐出口からインクを吐出しながら移動する主走査と、主走査とは交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作とを交互に行うことにより、記録媒体に画像を記録する。
【0003】
このようなシリアル型の記録装置では、それぞれの吐出口列から吐出するインク滴の着弾位置を一致させるために適切な吐出タイミングを求める処理(以下、レジ調整とも呼ぶ)を行うことが好ましい。
【0004】
特許文献1では、記録ヘッドを吐出口の配列方向とは異なる方向に往復走査しながら記録を行う双方向記録においても往方向記録と復方向記録での着弾位置を合わせるレジ調整方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-241148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者らの検討により、特許文献1で開示された方法で着弾位置の調整値を設定した場合であっても、記録モードによっては、高線品位な画像が出力できない場合があることがわかった。
【0007】
そこで本開示は、シリアル型の記録装置で双方向記録を行う場合において、記録モードによらず線品位を向上した画像の記録を行う技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一形態に係る記録装置は、インクを吐出するための複数のノズルが配列された記録手段を、前記複数のノズルの配列方向に交差する第1方向と該第1方向と反対の第2方向に往復走査することによって記録媒体に画像を記録する記録装置であって、記録媒体上の所定領域への画像の記録を、前記記録手段の前記第1方向または前記第2方向の1回の記録走査によって完成させる第1記録モードと、前記所定領域への画像の記録を、前記記録手段の前記第1方向および前記第2方向の両方の記録走査を含む複数回の記録走査によって完成させる第2記録モードと、を含む複数の記録モードの中から、1つの記録モードを設定する設定手段と、前記記録手段が前記第1方向に走査したときのインクの吐出タイミングと、前記記録手段が前記第2方向に走査したときの吐出タイミングとを制御する制御手段と、を有し、前記第1記録モードにおいて、前記記録手段が前記第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が前記第2方向に記録走査したときに、インク滴が前記記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第1の距離とし、前記第2記録モードにおいて、前記記録手段が前記第1方向に記録走査したときに、インク滴が記録媒体に着弾する着弾位置と、前記記録手段が前記第2方向に記録走査したときに、インク滴が前記記録媒体に着弾する着弾位置との、前記走査の方向における距離を第2の距離とした場合に、前記制御手段は、前記第1の距離が前記第2の距離よりも短くなるように、前記記録手段の吐出タイミングを制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、シリアル型の記録装置で双方向記録を行う場合において、記録モードによらず線品位を向上した画像の記録を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
記録システムの構成を示すブロック図である。
記録装置の斜視図である。
記録ヘッドを示す図である。
多目的センサの概略構成を示す図である。
多目的センサの入出力信号を処理する制御回路の説明図である。
多目的センサ-測定面距離による照射領域及び受光領域の変動を説明する図である。
多目的センサ-測定面距離による出力の変動を説明する図である。
距離参照テーブルの説明図である。
レジ調整パターンを説明する図である。
レジ調整パターンから検知される濃度と近似曲線の例を表すグラフである。
記録パス数を説明する図である。
記録ヘッドから吐出された主ドットと副ドットの位置を示す図である。
罫線を記録した場合の主ドットと副ドットの着弾イメージを示す図である。
1パスおよびマルチパス記録時の記録媒体への着弾イメージを示す図である。
レジ調整値をオフセットした場合の着弾イメージを示す図である。
レジ調整値をオフセットした場合の着弾イメージを示す図である。
ハーフトーン画像を記録した場合の主ドットと副ドットの着弾イメージを示す図である。
ハーフトーン画像を記録した場合の主ドットと副ドットの着弾イメージを示す図である。
オフセットテーブルを示す図である。
オフセットテーブル対応表を示す図である。
オフセット量を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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