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公開番号2025010720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112858
出願日2023-07-10
発明の名称トナーの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 9/08 20060101AFI20250116BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】結着樹脂に対し被分散体をより高度に微分散させることのできるトナーの製造方法。
【解決手段】トナーの製造方法であって、該トナーの製造方法は、結着樹脂及び該結着樹脂に対する被分散体を含有する混合物Aを溶融混練して、混練物を得る溶融混練工程を有し、該混合物Aが、該結着樹脂及び該被分散体の合計100.0質量部に対して、1.0~10.0質量部の水を含有しており、該混合物Aに含まれる該水は、粒子径1000nm以下のウルトラファインバブルを含む気泡を含有し、該混合物Aに含まれる該水が、該ウルトラファインバブルを1.0×104個/mL以上含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トナーの製造方法であって、
該トナーの製造方法は、
結着樹脂及び該結着樹脂に対する被分散体を含有する混合物Aを溶融混練して、混練物を得る溶融混練工程を有し、
該混合物Aが、該結着樹脂及び該被分散体の合計100.0質量部に対して、1.0~10.0質量部の水を含有しており、
該混合物Aに含まれる該水は、粒子径1000nm以下のウルトラファインバブルを含む気泡を含有し、
該混合物Aに含まれる該水が、該ウルトラファインバブルを1.0×10

個/mL以上含有する、ことを特徴とするトナーの製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記混練物を粉砕する工程を有する、請求項1に記載のトナーの製造方法。
【請求項3】
前記被分散体が離型剤を含有する、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項4】
前記被分散体が顔料を含有する、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項5】
前記被分散体が顔料及び離型剤を含有する、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項6】
前記混合物Aが、前記結着樹脂及び前記被分散体の合計100.0質量部に対して、2.0~8.0質量部の前記水を含有する、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項7】
前記気泡の個数平均粒子径が1000nm以下である、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項8】
前記気泡の個数平均粒子径が700nm以下である、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項9】
前記溶融混練工程が、前記結着樹脂の一部と前記顔料の少なくとも一部とを含有する第一混合物を溶融混練して、第一混練物を得る第一溶融混練工程であり、
該第一混合物が、前記混合物Aであり、
前記トナーの製造方法は、該第一溶融混練工程の後に、少なくとも該第一混練物と残りの結着樹脂と含有する第二混合物を溶融混練する第二溶融混練工程を有する、請求項4に記載のトナーの製造方法。
【請求項10】
前記第二混合物が、前記第二混合物における前記結着樹脂及び前記被分散体の合計100.0質量部に対して、1.0~10.0質量部の水を含有しており、
該第二混合物に含まれる該水は、粒子径1000nm以下のウルトラファインバブルを含む気泡を含有し、
該第二混合物に含まれる該水が、該ウルトラファインバブルを1.0×10

個/mL以上含有する、請求項9に記載のトナーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複合機が広く普及し、印刷市場への適用も進んでいる。印刷市場では、幅広いメディア(紙種)に対応しながら、高速、高画質、高い生産性、低ランニングコストが要求されるようになってきている。トナーにおいては、トナー中の着色剤の分散性を向上させることで着色力を向上させ、また、さらなるトナーの小粒径化により高画質化を図ることができる。
【0003】
一般的なトナー粒子の製造方法としては、溶融混練粉砕法が知られている。具体的には、結着樹脂、着色剤、離型剤などのトナー構成材料を溶融混練し、冷却固化した後、混練物を粉砕手段により微細化しトナー粒子を得る手法である。その後、必要に応じて所望の粒径分布に分級したり、流動化剤などの外添剤を添加したりして、トナーを製造する。
【0004】
トナーの着色力を高めるために、例えば、特許文献1~3では、トナーの製造工程の内、溶融混練工程において樹脂、水及び顔料を混練することによって、顔料を分散させ、色再現性/着色力を向上させる技術が提案されている。
一方、トナーの小粒径化の為には、混練物を微粉砕する工程でより細かく微細化する必要があるが、一般に細かく粉砕するほど生産性が低下する懸念があるため、生産量の維持やエネルギー消費を抑制するための高効率な粉砕手段や装置が求められる。トナー混練物を粉砕されやすくすることで、生産装置への投資無しに粉砕効率の向上を図る手段として特許文献4及び5では、トナー混練物中に粉砕助剤を添加することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-352131号公報
特開2003-098739号公報
特開2002-072554号公報
特開2008-191491号公報
特開2015-132645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
着色力を向上させるためには、顔料などの着色剤によるメディアの隠蔽率を上げることが有効であるが、上記特許文献1~3に記載のトナー粒子中の顔料分散性は、高い隠蔽率を得るためには十分とは言えず、改善の余地がある。したがって、結着樹脂に対し、顔料などの被分散体をより高度に微分散させる技術が求められる。
また、特許文献4及び5のように、トナーを小粒径化する手段として、トナー混練物中に無機微粒子などを粉砕助剤として含有させ、微粉砕する手段が知られている。しかしながら、粉砕助剤がトナー中に残存することでトナー性能に影響する可能性があり、既存の処方のトナーにおいて粒径のみを小粒径にしたい場合などには粉砕助剤を用いることはできない。
【0007】
本開示は、結着樹脂に対し被分散体をより高度に微分散させることのできるトナーの製造方法に向けたものである。本開示は、例えば、着色力に優れたトナーの製造方法及び粉
砕助剤などの残留なしにトナー粉砕性を向上することのできるトナーの製造方法に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、トナーの製造方法であって、
該トナーの製造方法は、
結着樹脂及び該結着樹脂に対する被分散体を含有する混合物Aを溶融混練して、混練物を得る溶融混練工程を有し、
該混合物Aが、該結着樹脂及び該被分散体の合計100.0質量部に対して、1.0~10.0質量部の水を含有しており、
該混合物Aに含まれる該水は、粒子径1000nm以下のウルトラファインバブルを含む気泡を含有し、
該混合物Aに含まれる該水が、該ウルトラファインバブルを1.0×10

個/mL以上含有する、トナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、結着樹脂に対し被分散体をより高度に微分散させることのできるトナーの製造方法を提供できる。本開示は、例えば、着色力に優れたトナーの製造方法及び粉砕助剤などの残留なしにトナー粉砕性を向上することのできるトナーの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
機械式粉砕機の概略図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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