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公開番号
2024119354
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026190
出願日
2023-02-22
発明の名称
アルミナセメント組成物および不定形耐火物
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
7/32 20060101AFI20240827BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】アルミナセメントの使用時のH
2
Sの発生を低減する技術を提供する。
【解決手段】アルミナセメントと、硫黄を含有する硫黄化合物と、を含むアルミナセメント組成物であって、硫黄化合物としてCaSを含むとともに、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
からなる群から選択される1または2以上の成分を含み、アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するCaSの含有量の割合が、10質量%以上65質量%以下である、アルミナセメント組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミナセメントと、
硫黄を含有する硫黄化合物と、
を含むアルミナセメント組成物であって、
前記硫黄化合物としてCaSを含むとともに、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
からなる群から選択される1または2以上の成分を含み、
当該アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するCaSの含有量の割合が、10質量%以上65質量%以下である、アルミナセメント組成物。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記成分としてCaSO
4
を含み、
当該アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するCaSO
4
の含有量の割合が、0質量%超90質量%以下である、請求項1に記載のアルミナセメント組成物。
【請求項3】
前記成分としてAl
2
(SO
4
)
3
・8H
2
Oを含み、
当該アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するAl
2
(SO
4
)
3
・8H
2
Oの含有量の割合が、0質量%超50質量%以下である、請求項1または2に記載のアルミナセメント組成物。
【請求項4】
当該アルミナセメント組成物全体に対する前記硫黄の含有率が、0.0001質量%以上0.030質量%以下である、請求項1または2に記載のアルミナセメント組成物。
【請求項5】
前記アルミナセメントが、鉱物組成としてCaO・Al
2
O
3
、CaO・2Al
2
O
3
、Al
2
O
3
および非晶質を含む、請求項1または2に記載のアルミナセメント組成物。
【請求項6】
請求項1または2に記載のアルミナセメント組成物と、
耐火骨材と、
を有する不定形耐火物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミナセメント組成物および不定形耐火物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
アルミナセメント組成物に関する技術として、特許文献1(特開2004-123430号公報)に記載のものがある。同文献には、アルミナセメントと特定量のメチルハイドロジェンポリシロキサンシリコーンオイルとを必須成分として含む、貯蔵安定性に優れたアルミナセメント系組成物について記載されている(請求項1)。また、同文献には、アルミナセメント系組成物中に促進剤として硫酸アルミニウムを配合したことが記載されている(段落0012、表1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-123430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルミナセメント組成物について本発明者らが検討したところ、使用時のH
2
Sの発生を低減する点で改善の余地があることが明らかになった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、以下のアルミナセメント組成物および不定形耐火物が提供される。
[1] アルミナセメントと、
硫黄を含有する硫黄化合物と、
を含むアルミナセメント組成物であって、
前記硫黄化合物としてCaSを含むとともに、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
からなる群から選択される1または2以上の成分を含み、
当該アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するCaSの含有量の割合が、10質量%以上65質量%以下である、アルミナセメント組成物。
[2] 前記成分としてCaSO
4
を含み、
当該アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するCaSO
4
の含有量の割合が、0質量%超90質量%以下である、[1]に記載のアルミナセメント組成物。
[3] 前記成分としてAl
2
(SO
4
)
3
・8H
2
Oを含み、
当該アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するAl
2
(SO
4
)
3
・8H
2
Oの含有量の割合が、0質量%超50質量%以下である、[1]または[2]に記載のアルミナセメント組成物。
[4] 当該アルミナセメント組成物全体に対する前記硫黄の含有率が、0.0001質量%以上0.030質量%以下である、[1]乃至[3]いずれか一つに記載のアルミナセメント組成物。
[5] 前記アルミナセメントが、鉱物組成としてCaO・Al
2
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、アルミナセメントの使用時のH
2
Sの発生を低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本実施形態において、組成物は、各成分をいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて含むことができる。
本明細書において、数値範囲を示す「~」は、以上、以下を表し、両端の数値をいずれも含む。
【0008】
(アルミナセメント組成物)
本実施形態において、アルミナセメント組成物は、アルミナセメントと、硫黄を含有する硫黄化合物と、を含む。アルミナセメント組成物は、上記硫黄化合物としてCaSを含むとともに、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
からなる群から選択される1または2以上の成分を含む。そして、アルミナセメント組成物中のCaS、Al
2
(SO
4
)
3
・8H
2
O、CaSO
4
およびAl
2
S
3
の含有量の合計に対するCaSの含有量の割合が、10質量%以上65質量%以下である。
【0009】
本実施形態においては、アルミナセメント組成物がアルミナセメントと硫黄化合物を含み、硫黄化合物の種類および量について上述の構成を有するため、使用時のH
2
Sの発生の低減効果に優れている。このため、本実施形態におけるアルミナセメント組成物は、その使用環境の選択の自由度や、作業時の条件の選択の自由度に優れている。
以下、アルミナセメント組成物中の成分について説明する。
【0010】
アルミナセメントは、具体的には、CaO源およびAl
2
O
3
源ならびに適宜他の原料(たとえばSiO
2
源)を所定の成分割合になるように配合し、溶融または焼成した後急冷してクリンカー得、これを粉砕して得られる。
CaO源として、たとえば石灰石および生石灰の少なくとも一方が挙げられる。また、Al
2
O
3
源として、たとえば精製アルミナ、ボーキサイトおよびアルミ残灰からなる群から選択される少なくとも一種が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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