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公開番号2024118636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025023
出願日2023-02-21
発明の名称ノズル
出願人株式会社いけうち
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類B05B 7/08 20060101AFI20240826BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ノズルの先端に異物が付着することを抑えることができるノズルを提供する。
【解決手段】基端側から先端側に延びる軸方向と径方向とを有し、先端側から気液混合流体を噴出するノズル1であって、ノズル1の先端部は、先端に液体噴出口4を有する中心流路3と、中心流路3の周りに形成され、先端に第1気体噴出口7を有する第1外周流路6と、第1外周流路6の周りに形成され、先端に第2気体噴出口10を有する第2外周流路9とを有し、ノズル先端側から見て、液体噴出口4は第1気体噴出口7よりも径方向の内方に位置し、第1気体噴出口7は第2気体噴出口10よりも径方向の内方に位置し、第2外周流路9は、ノズル先端に向かって径方向の内方に傾斜した先端傾斜部11を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基端側から先端側に延びる軸方向と径方向とを有し、先端側から気液混合流体を噴出するノズルであって、
前記ノズルの先端部は、先端に液体噴出口を有する中心流路と、前記中心流路の周りに形成され、先端に第1気体噴出口を有する第1外周流路と、前記第1外周流路の周りに形成され、先端に第2気体噴出口を有する第2外周流路とを有し、
ノズル先端側から見て、前記液体噴出口は前記第1気体噴出口よりも径方向の内方に位置し、前記第1気体噴出口は前記第2気体噴出口よりも径方向の内方に位置し、
前記第2外周流路は、ノズル先端に向かって径方向の内方に傾斜した先端傾斜部を有することを特徴とするノズル。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第2気体噴出口の径方向の外方側の外縁は、前記第1気体噴出口の径方向の外方側の外縁よりもノズル先端側に位置する請求項1に記載のノズル。
【請求項3】
前記液体噴出口の外縁は、前記第2気体噴出口の径方向の外方側の外縁よりもノズル先端側に位置しない請求項2に記載のノズル。
【請求項4】
前記第1外周流路は、前記第1気体噴出口から基端側に延びる先端直進部を有し、前記先端直進部において、前記第1外周流路の径方向の外方側の表面が前記軸方向に略平行に延びるように形成されている請求項1に記載のノズル。
【請求項5】
前記軸方向に沿った断面において、前記先端傾斜部の流路幅は前記先端直進部の流路幅よりも広い請求項4に記載のノズル。
【請求項6】
前記第1外周流路は、ノズル先端側から見て一部が閉塞されている請求項1に記載のノズル。
【請求項7】
前記ノズルは先端側の面に窪み部を有し、前記窪み部に前記第2気体噴出口が形成されている請求項1に記載のノズル。
【請求項8】
前記第1気体噴出口における気体の圧力は、前記第2気体噴出口における気体の圧力よりも高い請求項1に記載のノズル。
【請求項9】
前記第2外周流路の上流側はオリフィスを介して前記第1外周流路に連通しており、
前記第1外周流路に供給された気体が、前記第1外周流路を通って前記第1気体噴出口から噴出されるとともに、前記オリフィスを通って前記第2外周流路に供給され、前記第2外周流路を通って前記第2気体噴出口から噴出される請求項1に記載のノズル。
【請求項10】
前記第2外周流路は、前記先端傾斜部と前記オリフィスの間に、前記先端傾斜部よりも流路幅が狭い、前記軸方向を中心とする環状の絞り部を有する請求項9に記載のノズル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はノズルに関するものであり、詳細には二流体ノズルに関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液体と気体を混合して噴霧する二流体ノズルが様々知られている(例えば、特許文献1~6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-093773号公報
特開2008-018400号公報
特開2006-167601号公報
特開2004-237206号公報
特開2001-149822号公報
特開2000-107651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二流体ノズルは、ノズルの先端から気液混合流体が噴霧されるが、ノズルを継続して使用していくと、ノズルの先端に埃や粉塵等の異物が付着し目詰まりを起こす場合がある。この場合、ノズルの頻繁なメンテナンスが必要になったり、ノズルの先端から液だれが起こったり、ノズルからの液体の噴霧を所望通り行うことが難しくなったりする。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルの先端に異物が付着することを抑えることができるノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決することができた本発明のノズルは下記の通りである。
[1] 基端側から先端側に延びる軸方向と径方向とを有し、先端側から気液混合流体を噴出するノズルであって、
前記ノズルの先端部は、先端に液体噴出口を有する中心流路と、前記中心流路の周りに形成され、先端に第1気体噴出口を有する第1外周流路と、前記第1外周流路の周りに形成され、先端に第2気体噴出口を有する第2外周流路とを有し、
ノズル先端側から見て、前記液体噴出口は前記第1気体噴出口よりも径方向の内方に位置し、前記第1気体噴出口は前記第2気体噴出口よりも径方向の内方に位置し、
前記第2外周流路は、ノズル先端に向かって径方向の内方に傾斜した先端傾斜部を有することを特徴とするノズル。
[2] 前記第2気体噴出口の径方向の外方側の外縁は、前記第1気体噴出口の径方向の外方側の外縁よりもノズル先端側に位置する[1]に記載のノズル。
[3] 前記液体噴出口の外縁は、前記第2気体噴出口の径方向の外方側の外縁よりもノズル先端側に位置しない[1]または[2]に記載のノズル。
[4] 前記第1外周流路は、前記第1気体噴出口から基端側に延びる先端直進部を有し、前記先端直進部において、前記第1外周流路の径方向の外方側の表面が前記軸方向に略平行に延びるように形成されている[1]~[3]のいずれかに記載のノズル。
[5] 前記軸方向に沿った断面において、前記先端傾斜部の流路幅は前記先端直進部の流路幅よりも広い[4]に記載のノズル。
[6] 前記第1外周流路は、ノズル先端側から見て一部が閉塞されている[1]~[5]のいずれかに記載のノズル。
[7] 前記ノズルは先端側の面に窪み部を有し、前記窪み部に前記第2気体噴出口が形成されている[1]~[6]のいずれかに記載のノズル。
[8] 前記第1気体噴出口における気体の圧力は、前記第2気体噴出口における気体の圧力よりも高い[1]~[7]のいずれかに記載のノズル。
[9] 前記第2外周流路の上流側はオリフィスを介して前記第1外周流路に連通しており、前記第1外周流路に供給された気体が、前記第1外周流路を通って前記第1気体噴出口から噴出されるとともに、前記オリフィスを通って前記第2外周流路に供給され、前記第2外周流路を通って前記第2気体噴出口から噴出される[1]~[8]のいずれかに記載のノズル。
[10] 前記第2外周流路は、前記先端傾斜部と前記オリフィスの間に、前記先端傾斜部よりも流路幅が狭い、前記軸方向を中心とする環状の絞り部を有する[9]に記載のノズル。
【発明の効果】
【0006】
本発明のノズルは、中心流路の先端の液体噴出口から液体が噴出し、中心流路の周りに形成された第1外周流路の先端の第1気体噴出口から気体が噴出し、これらが合わさってノズルの先端から気液混合流体が噴出する。ノズルはさらに、第1外周流路の周りに形成された第2外周流路の先端の第2気体噴出口から気体が噴出する。第2外周流路は、ノズル先端に向かって径方向の内方に傾斜した先端傾斜部を有するため、第2気体噴出口から噴出した気体は、径方向の内方に向かってノズルの先端から噴出することとなる。本発明のノズルは、このように第2気体噴出口から気体が噴出するように構成されているため、ノズルの先端に埃や粉塵等の異物を付着するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明のノズルの構成例を表し、ノズルの軸方向断面図を表す。
図1に示したノズルの先端部の拡大断面図を表す。
本発明のノズルの他の構成例を表し、ノズルの軸方向断面図を表す。
図3に示したノズルの先端部の拡大断面図を表す。
図1~図4に示したノズルを先端側から見た正面図を表す。
図4に示したノズルの先端部の変形例の拡大断面図を表す。
図4に示したノズルの先端部の変形例の拡大断面図を表す。
図7に示したノズルを先端側から見た正面図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、気液混合流体を噴出するノズル、すなわち二流体ノズルに関するものである。二流体ノズルは、気液混合流体がノズルの先端から噴霧されるが、ノズルを継続して使用していくと、ノズルの先端に埃や粉塵等の異物が付着し目詰まりを起こす場合がある。本発明のノズルは、ノズルの先端に異物が付着して目詰まりが起こることを抑えるために、ノズル先端のパージ機能を備えるものである。以下、本発明のノズルを図面を参照して説明するが、本発明は図面に示した態様に限定されるものではない。また、各ノズルの構成は任意に置き換えたり組み合わせて実施することができる。
【0009】
図1~図8には、本発明のノズルの構成例を示した。図1は第1実施形態に係るノズルの軸方向断面図を表し、図2は図1に示したノズルの先端部の拡大断面図を表し、図3は第2実施形態に係るノズルの軸方向断面図を表し、図4は図3に示したノズルの先端部の拡大断面図を表し、図5は図1~図4に示したノズルを先端側から見た正面図を表し、図6および図7は図4に示したノズルの先端部の変形例の拡大断面図を表し、図8は図7に示したノズルを先端側から見た正面図を表す。
【0010】
ノズル1は、基端側から先端側に延びる軸方向と、径方向とを有し、先端側から気液混合流体を噴出する。ノズル1において、軸方向とは、ノズル1の基端側から先端側に延びる方向を意味する。図1~図4、図6、図7において、図面の右側が基端側に相当し、図面の左側が先端側に相当する。ノズル1は、液体が流れる中心流路3を有し、液体は中心流路3を基端側から先端側に向かって流れる。ノズル1は、先端側から気液混合流体を噴出する。径方向は、軸方向に対する垂直方向であって、ノズル1の軸方向の垂直断面において、中心流路3の中心(図心)から放射方向に延びる方向を意味する。ノズル1はまた、ノズル1の軸方向の垂直断面において、中心流路3の中心(図心)を取り囲む方向として周方向を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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