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公開番号
2024118027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024189
出願日
2023-02-20
発明の名称
アングル圧密成形体
出願人
後藤木材株式会社
代理人
弁理士法人Vesta国際特許事務所
主分類
B27M
3/00 20060101AFI20240823BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約
【課題】木材を圧密成形加工し、また、木材同士を接合して木材強度を高めること。
【解決手段】アングル圧密成形体CW10は、第1加工前木材NW11及び第2加工前木材NW12を断面略L字状に組み、かつ、第1加工前木材NW11及び第2加工前木材NW12が交差する入隅部に第3加工前木材NW13を配設した加工前アングル体NW10の凸面22A及び凹面21Aに対して加えた外力及び加熱により第1加工前木材NW11、第2加工前木材NW12、及び第3加工前木材N13が圧密成形され、かつ、第1加工前木材NW11、第2加工前木材NW12、及び第3加工前木材NW13が一体に接合されて断面略L字状に一体に成形された圧密化木材CW11,圧密化木材CW12,及び圧密化木材CW13からなるものである。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1木材及び第2木材を断面L字状に組んだアングル体の凸面及び凹面に対して加えた外力及び加熱により前記第1木材及び前記第2木材が圧密成形され、かつ、前記第1木材及び前記第2木材が一体に接合されて断面L字状に一体に成形されたことを特徴とするアングル圧密成形体。
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【請求項2】
第1木材及び第2木材を断面L字状に組み、かつ、前記第1木材及び前記第2木材が交差する入隅部に第3木材を配設したアングル体の凸面及び凹面に対して加えた外力及び加熱により前記第1木材、前記第2木材、及び前記第3木材が圧密成形され、かつ、前記第1木材、前記第2木材、及び前記第3木材が一体に接合されて断面L字状に一体に成形されたことを特徴とするアングル圧密成形体。
【請求項3】
第1木材及び第2木材を断面L字状に組んだアングル体の凸面及び凹面に対して加えた外力及び加熱により前記第1木材及び前記第2木材が圧密成形され、かつ、前記第1木材及び前記第2木材が接合されて一体化された圧密木材本体部と、
前記第1木材及び前記第2木材が交差する入隅部に配設した第3木材が前記外力及び加熱により圧密成形され、かつ、前記圧密木材本体部の入隅部に接合されて一体化された圧密木材隅肉部と
を具備し、
前記圧密木材本体部及び前記圧密木材隅肉部が一体化して断面L字状に成形されていることを特徴とするアングル圧密成形体。
【請求項4】
2つの木材を断面L字状に組んだアングル体を複数積層した積層アングル体の凸面及び凹面に加えた外力及び加熱により前記木材が圧密成形され、かつ、前記木材同士が一体に接合されて断面L字状に一体に成形されたことを特徴とするアングル圧密成形体。
【請求項5】
2つの木材を断面L字状に組んだアングル体を複数積層し、かつ、積層された前記アングル体の前記木材同士が交差する入隅部に別の木材を配設した積層アングル体の凸面及び凹面に加えた外力及び加熱により前記木材が圧密成形され、かつ、前記木材同士が一体に接合されて断面L字状に一体に成形されたことを特徴とするアングル圧密成形体。
【請求項6】
2つの木材を断面L字状に組んだアングル体を複数積層した積層アングル体の凸面及び凹面に対して加えた外力及び加熱により前記木材が圧密成形され、かつ、前記木材同士が接合されて一体化された圧密木材本体部と、
前記積層アングル体の前記木材同士が交差する入隅部に配設した別の木材が前記外力及び加熱により圧密成形され、かつ、前記圧密木材本体部の入隅部に接合されて一体化された圧密木材隅肉部と
を具備し、
前記圧密木材本体部及び前記圧密木材隅肉部が一体化して断面L字状に成形されていることを特徴とするアングル圧密成形体。
【請求項7】
前記アングル圧密成形体は、その気乾比重が0.5以上、1.3以下の範囲内である請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のアングル圧密成形体。
【請求項8】
前記アングル圧密成形体は、元の木材の気乾比重に対する圧縮率で40%~70%の範囲内の圧縮率であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のアングル圧密成形体。
【請求項9】
前記アングル圧密成形体は、その気乾比重が元の木材の気乾比重の1.2倍以上、4.0倍以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のアングル圧密成形体。
【請求項10】
前記アングル圧密成形体は、その入隅部が出隅部よりもRが大きい曲面状を成していることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のアングル圧密成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、杉材、檜材等の軟質な木材を加熱圧縮処理により断面略L字状に圧密成形したアングル圧密成形体に関するものであって、特に、裂け目、割れ、亀裂、クラックが入ることなく木材強度が高められたアングル圧密成形体に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、木材、とりわけ、杉、檜、唐松といった国産材が改めて注目されている。木材は様々な木目を有し、自然に形成された木肌によって多様な意匠性、殊に、穏やかさや、やすらぎを感じさせる意匠性を表現できるうえ、長期の使用によって生じる色合いの変化が独特の風合いを醸しだすことがある。このため、金属や合成樹脂からなる製品にはない、味わい深い製品を生み出すことのできる素材として改めてその有効活用の検討が試みられている。特に、最近では輸入材が供給の不安定さから価格高騰となっている一方、我が国で植林されている杉や檜等の針葉樹は適宜計画伐採や間伐等で比較的安定に入手し易いことから、それら国産材の積極的な活用が望まれている。
【0003】
ところが、杉や檜等の針葉樹の材木は、広葉樹の材木と比較して軟質であり機械的強度が低いことから、そのままでは建築材料、家具材料等として使用することは困難である。
そこで、杉材や檜材のように低密度で強度や硬度が不足しているものにあっては、例えば、本発明者が先に特許を取得している特許文献1及び特許文献2等で開示したように、加熱圧縮処理して高密度化することによる強度特性の改良を行うことで、平板状の床材、腰板、テーブル、天板等として実用化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6944225号公報
特許6450489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、建築材料、家具材料には、例えば、アングル(山形鋼、L字鋼)のように、従来、金属や合成樹脂からなる製品が存在するが、アングルを木材で製作しようとすると、1枚の無垢材から削り出して加工する必要があり、精密な削り出しの加工が難しく、多大なコストと加工時間が生じるうえ、機械的強度にも不安がある。
【0006】
そこで、本発明は、木材を圧密成形加工し、また、木材同士を接合して木材強度を高めたアングル圧密成形体の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1のアングル圧密成形体は、第1木材及び第2木材を断面L字状に組んでなるアングル体の凸面及び凹面に対して加えた外力及び加熱により前記木材が圧密成形され、かつ、前記木材が一体に接合されて断面L字状に一体化されたものである。
【0008】
上記第1木材及び第2木材を断面L字状に組んでなるアングル体の凸面及び凹面に対して加えた外力及び加熱により前記木材が圧密成形され、かつ、前記木材が一体に接合されたとは、一般的には、製材された板材等からなる第1木材及び第2木材の2つの木材がその年輪の繊維方向を同一として互いの木口面でL字状を形成するように配設され、即ち、互いに直角に配設され、また、第1木材及び第2木材の間に接着剤が塗布され、それらの木口面に対して垂直な面側で構成される凸面及び凹面に対して加熱プレスする1対の凹凸金型が当てられ加熱プレス処理されたことにより、第1木材及び第2木材の木口面の面積が小さくなるように圧縮され、またこのとき同時に、接着剤が塗布された木材同士が一体に接合されたことを意味する。そして、上記圧密成形とは、木材の加熱圧縮により木材組織の細胞が圧縮変形されて緻密化され、その変形が固定された塑性加工されたものであることを意味し、元の木材より高比重とされたものである。なお、木口面とは、木材の年輪の繊維方向に対して交差する方向に切断された材面、即ち、木材の木目の長さ方向に対して垂直または斜めに切断された材面のことである。
【0009】
ここでいうアングルとは、山形鋼またはL字鋼のようにローマ字のLの形状を成すものを意味し、等辺アングル(等辺山形鋼)、不等辺アングル(不等辺山形鋼)、不等辺厚アングル(不等厚辺山形鋼)を含むものである。
また、上記凸面及び凹面とは、第1木材及び第2木材の2つの木材を互いに直角に配設して断面L字状に組んだアングル体の断面L字状の内側の面、即ち、入隅側がある面を凹面、その反対面(裏面)の外側の面、即ち、出隅側がある面を凸面としたものであり、プレスされる1対の面である。
【0010】
なお、上記木材の樹種は、特に問われず、針葉樹または広葉樹の何れでもよい。例えば、杉、檜、松(カラマツ、トドマツ、エゾマツ、アカマツ等)、サワラ、ウォールナット(胡桃)、イエローポプラ、イタリアポプラ、モミノキ、ツガ、トウヒ、イチイ、アスナロ、桐、ヒバ、カバ、イタジイ、カリン、ファルカタ、グメリナ、センダン、ユリノキ等が用いられる。特に、杉材、檜材は、我が国で広く分布し、間伐材等を容易に多量に入手できるから、環境保全に貢献できる。また、針葉樹の杉材、檜材は、木材組織の空隙率が高いから、熱伝導が低く、触れたときの温もりを強く感じられるものである。
(【0011】以降は省略されています)
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