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公開番号2024173127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091335
出願日2023-06-02
発明の名称プレカット加工装置、制御装置、及び、プレカット加工装置用プログラム
出願人宮川工機株式会社
代理人個人
主分類B27B 31/08 20060101AFI20241205BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】 歩留まりを高くしながらも仕分けの設定が容易なプレカット加工装置を提供する。
【解決手段】 プレカット加工装置100の素材設定処理S30は、仕分け情報(仕分け番号)が異なる加工対象部品の中から、切削加工が未設定で長さが長い加工対象部品を、1の素材の加工対象に設定する長尺部品設定手段(S33)と、長尺部品設定手段により設定された加工対象部品を素材から切削加工した場合の残り部分に、仕分け番号が異なる複数の加工対象部品の中から切削加工が未設定で長さが長い別の加工対象部品を、1の素材の加工対象に設定することが可能な別部品設定手段(S36)とを備え、仕分け番号が異なる加工対象部品を1の素材から切削加工する設定が可能であり、仕分け番号が異なる複数の加工対象部品から長さの長い加工部品を優先して加工対象として設定可能に構成される。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
切削加工を行う加工手段と、
その加工手段によって加工された加工部品を載置可能であって、複数の箇所に設けられた部品載置部に加工部品を移送可能な移送手段と、
その移送手段の動作を制御して、予め定められた仕分け条件に基づいて分類される2以上の仕分け情報に対応した複数の前記部品載置部に仕分けされた状態となるように加工部品を移送する制御を行う制御手段とを備えたプレカット加工装置であって、
前記制御手段は、
前記仕分け情報が異なる加工部品であって同一断面寸法の加工部品を少なくとも含む複数の加工対象部品の中から、切削加工が未設定で長さが長い加工対象部品を、1の素材の加工対象に設定する長尺部品設定手段と、
前記長尺部品設定手段により設定された加工対象部品を素材から切削加工した場合の残り部分に対して、前記仕分け情報が異なる複数の加工対象部品の中から切削加工が未設定で長さが長い別の加工対象部品を、前記1の素材の加工対象に設定することが可能な別部品設定手段とを有し、
前記仕分け情報が異なる2以上の加工対象部品を1の素材から切削加工する設定が可能であって、前記仕分け情報が異なる複数の加工対象部品から長さの長い加工部品を優先して加工対象として設定することが可能に構成されていることを特徴とするプレカット加工装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記別部品設定手段は、前記仕分け情報が異なる範囲として所定数により設定される上限範囲内または所定条件により設定される上限範囲内に含まれる複数の加工対象部品の中から切削加工が未設定で長さが長い別の加工対象部品を、前記1の素材の加工対象に設定することが可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のプレカット加工装置。
【請求項3】
前記制御手段は、複数の前記素材に対して、前記仕分け情報が異なる複数の加工対象部品を加工対象として設定する処理が完了した後に、複数の前記素材の加工順を決定する加工順決定手段を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレカット加工装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記素材の加工順により決定される加工部品の加工順序に基づいて、前記仕分け情報に対する前記部品載置部の配置位置を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレカット加工装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のプレカット加工装置の前記制御手段として使用可能な制御装置であって、前記長尺部品設定手段と前記別部品設定手段とを有していることを特徴とする制御装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のプレカット加工装置の前記制御手段に、前記長尺部品設定手段と前記別部品設定手段としての演算処理を実行させることが可能に構成されていることを特徴とするプレカット加工装置用プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレカット加工装置、制御装置、及び、プレカット加工装置用プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、住宅などの建築物に用いられる横架材、柱材、羽柄材や断熱材等の構造材(加工部品)をプレカット加工工場において予め切削加工し、建築現場において必要となる作業を少なくすることで、建築物を効率よく製造することが知られている。プレカット加工工場においては、プレカット加工装置を用いて構造材が製造され、印字装置によって構造材に対して文字や墨線といった各構造材に関する情報の印刷が行われる。
【0003】
また多数の構造材は、建築現場で作業がし易いように利用箇所毎に仕分けするなど、複数個の梱包に仕分けした状態にして建築現場に搬送される。この複数個の梱包に分類する方法として、歩留まりを高くしながら仕分けを可能とする技術が提案されている。例えば、複数の開口部に対して一連の順位を付与し、まず一つの指定された開口部に使用される構造材を1本の素材に割り付ける。そして割り付け後に生じた端材に対して、指定された開口部に割り付け可能な長さの構造材が存在しないときには、次の順位以降の別の開口部の構造材を割り付ける。これにより1つの開口部のプレカットデータの一部に別の開口部のプレカットデータを混在させて構造材を製造する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-036094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、歩留まりを高くしながら仕分けを可能とする技術について、未だ改良の余地がある可能性がある。例えば、複数の開口部に対して一連の順位を付与し、その順位順に素材に対して構造材を割り付ける方法では、開口部に対して付与される順位次第で歩留まりが低くなる場合が生じ得る。すなわち歩留まりが、開口部に付与される一連の順位設定に依存することとなり、設定が煩雑になる可能性があるという問題点があった。
【0006】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、歩留まりを高くしながらも仕分けの設定が容易なプレカット加工装置、制御装置、及び、プレカット加工装置用プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、請求項1に記載のプレカット加工装置は、
切削加工を行う加工手段と、
その加工手段によって加工された加工部品を載置可能であって、複数の箇所に設けられた部品載置部に加工部品を移送可能な移送手段と、
その移送手段の動作を制御して、予め定められた仕分け条件に基づいて分類される2以上の仕分け情報に対応した複数の前記部品載置部に仕分けされた状態となるように加工部品を移送する制御を行う制御手段とを備えたプレカット加工装置であって、
前記制御手段は、
前記仕分け情報が異なる加工部品であって同一断面寸法の加工部品を少なくとも含む複数の加工対象部品の中から、切削加工が未設定で長さが長い加工対象部品を、1の素材の加工対象に設定する長尺部品設定手段と、
前記長尺部品設定手段により設定された加工対象部品を素材から切削加工した場合の残り部分に対して、前記仕分け情報が異なる複数の加工対象部品の中から切削加工が未設定で長さが長い別の加工対象部品を、前記1の素材の加工対象に設定することが可能な別部品設定手段とを有し、
前記仕分け情報が異なる2以上の加工対象部品を1の素材から切削加工する設定が可能であって、前記仕分け情報が異なる複数の加工対象部品から長さの長い加工部品を優先して加工対象として設定することが可能に構成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載のプレカット加工装置は、
前記別部品設定手段は、前記仕分け情報が異なる範囲として所定数により設定される上限範囲内または所定条件により設定される上限範囲内に含まれる複数の加工対象部品の中から切削加工が未設定で長さが長い別の加工対象部品を、前記1の素材の加工対象に設定することが可能に構成されることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載のプレカット加工装置は、請求項1又は2に記載のプレカット加工装置であって、前記制御手段は、複数の前記素材に対して、前記仕分け情報が異なる複数の加工対象部品を加工対象として設定する処理が完了した後に、複数の前記素材の加工順を決定する加工順決定手段を有していることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載のプレカット加工装置は、請求項1又は2に記載のプレカット加工装置であって、前記制御手段は、前記素材の加工順により決定される加工部品の加工順序に基づいて、前記仕分け情報に対する前記部品載置部の配置位置を設定することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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