TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024115517
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2024004301
出願日
2024-01-16
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20240819BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高温環境下での長時間の暴露で変色が少なく熱安定性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれを成形して得られる成形品を提供する。
【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)に対して、(B)下記式〔1〕で表されるトリアリールホスフィン(B成分)を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024115517000009.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">78</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、各置換基は水素原子、炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンであり、同一であっても異なっていてもよい。p、qおよびrはそれぞれ0~3の整数である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)に対して、(B)下記式〔1〕で表されるトリアリールホスフィン(B成分)を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
JPEG
2024115517000008.jpg
55
78
[式中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
、R
0-1
、R
0-2
、R
0-3
は水素原子、炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンであり、同一であっても異なっていてもよい。但し、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンである。p、qおよびrはそれぞれ0~3の整数である。]
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
式〔1〕中、炭化水素基は、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基またはアリール基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
式〔1〕中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは、アルキル基またはアルコキシ基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
式〔1〕中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは、炭素原子数1~4のアルキル基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
B成分のトリアリールホスフィンが、トリ(o-トリル)ホスフィン、トリ(2,4-キシリル)ホスフィンまたはトリ(2,5-キシリル)ホスフィンである請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
A成分100質量部に対し、B成分を0.001~0.1質量部含む請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成される成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品に関する。更に詳しくは特定の構造を有するトリアリールホスフィンを添加することにより熱安定性が改善されたポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、優れた耐熱性、機械特性、耐衝撃性、および寸法安定性等を有しており、OA機器分野、自動車分野、電気・電子部品分野等の用途に広く用いられている。近年、限られた資源を消費する問題や二酸化炭素の排出による環境問題などがクローズアップされ、ポリカーボネート樹脂においても製品の長寿命化が望まれている。しかしポリカーボネート樹脂は高温環境下での長時間の暴露により、ポリカーボネート樹脂が黄変して色相が悪化するという問題がある。
【0003】
例えば、特許文献1にはホスフィン化合物と特定のヒンダードフェノール化合物を併用したポリカーボネート樹脂組成物が、高温環境下におけるポリカーボネート樹脂の変色を抑制することが開示されているが、ホスフィン化合物単独での効果は不十分であることが示されており、また本発明の特定構造のホスフィン化合物の例示もない。特許文献2にはアリールホスフィン化合物と脂環式エポキシ化合物を併用したポリカーボネート樹脂組成物が、高温環境下におけるポリカーボネート樹脂の変色を抑制することが開示されているが、ホスフィン化合物単独での効果は不十分であることが示されており、また本発明の特定構造のホスフィン化合物の例示もない。特許文献3にはホスフィン化合物と金属ホウ化物を併用したポリカーボネート樹脂組成物が、高温環境下におけるポリカーボネート樹脂の変色を抑制することが開示されているが、ホスフィン化合物単独での効果は示されていない。また本発明の特定構造のホスフィン化合物の例示もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-80060号公報
特開2005-112963号公報
特開2007-169503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上述の如くポリカーボネート樹脂組成物が高温環境下の長時間の暴露で変色する課題に対して、変色が少なく熱安定性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれを成形して得られる成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂に特定構造のホスフィン系化合物を配合することにより上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、下記構成(1)~(7)が提供される。
【0007】
(1)(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)に対して、(B)下記式〔1〕で表されるトリアリールホスフィン(B成分)を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【0008】
JPEG
2024115517000001.jpg
55
78
[式中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
、R
0-1
、R
0-2
、R
0-3
は水素原子、炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンであり、同一であっても異なっていてもよい。但し、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは炭化水素基、アルコキシ基またはハロゲンである。p、qおよびrはそれぞれ0~3の整数である。]
【0009】
(2)式〔1〕中、炭化水素基は、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基またはアリール基である前項(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(3)式〔1〕中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは、アルキル基またはアルコキシ基である前項(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(4)式〔1〕中、R
2-1
、R
2-2
、R
2-3
、R
6-1
、R
6-2
、R
6-3
の少なくとも1つは、炭素原子数1~4のアルキル基である前項(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(5)B成分のトリアリールホスフィンが、トリ(o-トリル)ホスフィン、トリ(2,5-キシリル)ホスフィンまたはトリ(2,4-キシリル)ホスフィンである前項(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(6)A成分100質量部に対し、B成分を0.001~0.1質量部含む前項(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(7)前項(1)~(6)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成される成形品。
【発明の効果】
【0010】
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、高温環境下での長時間の暴露で変色が少なく熱安定性に優れることから、該ポリカーボネート樹脂組成物から成形される成形品は、LED照明を始めとする照明分野、OA機器分野、電気電子機器分野、自動車分野、建材分野などの各種工業用途に好適に使用することができ、その工業的価値は非常に高い。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
帝人株式会社
樹脂洗浄用洗浄液
1日前
帝人株式会社
エポキシ樹脂組成物
2日前
帝人株式会社
炭素繊維束及びその製造方法
24日前
帝人株式会社
脱色全芳香族ポリアミド繊維の製造方法
15日前
帝人株式会社
難燃性リサイクル織編物および繊維製品
29日前
帝人株式会社
圧力容器ユニット及び燃料電池システム
2か月前
帝人株式会社
絶縁難燃性樹脂組成物並びに成形品およびシート
1か月前
帝人株式会社
メタ型全芳香族ポリアミド繊維及びその製造方法
1か月前
帝人株式会社
メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびその製造方法
29日前
帝人株式会社
ポリカーボネート樹脂、硬化性樹脂組成物および硬化物
1か月前
帝人株式会社
2,7-ジブロモ-9-フルオレノンおよびその製造方法
1か月前
帝人株式会社
ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
15日前
帝人株式会社
伸縮性難燃布帛および繊維製品
1か月前
国立大学法人愛媛大学
複合材料の検査装置、複合材料の検査方法、複合材料の検査プログラム
1か月前
帝人株式会社
リサイクル方法、及び該方法によって得られた(メタ)アクリル酸エステル系ポリマー又はポリカーボネート樹脂を含む組成物
2か月前
帝人株式会社
支持基材及びポリマー部材を有しかつ無機粒子を有する複合体、その製造方法、並びにこの方法に好適なポリマー粒子
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
押出成形体
1か月前
東ソー株式会社
射出成形体
1か月前
AGC株式会社
組成物
8日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
1か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
1か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
19日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
22日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1日前
AGC株式会社
液状組成物
8日前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
19日前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
15日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る