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公開番号
2025015431
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024089798
出願日
2024-06-03
発明の名称
絶縁難燃性樹脂組成物並びに成形品およびシート
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】難燃性、耐トラッキング性、金型離型性および熱安定性に優れた絶縁難燃性樹脂組成物並びに成形品およびシートを提供する。
【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)難燃剤(B成分)0.5~1.8重量部を含む絶縁難燃性樹脂組成物であって、難燃剤が窒素含有化合物であることを特徴とする絶縁難燃性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)難燃剤(B成分)0.5~1.8重量部を含む絶縁難燃性樹脂組成物であって、難燃剤が窒素含有化合物であることを特徴とする絶縁難燃性樹脂組成物。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
窒素含有化合物がメラミンシアヌレートであることを特徴とする請求項1記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
【請求項3】
A成分100重量部に対して、(C)カーボンブラック(C成分)0.05~1.8重量部を含むことを特徴とする請求項1または2記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
【請求項4】
A成分の粘度平均分子量が17,000~25,500であることを特徴とする請求項1または2記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
【請求項5】
B成分が、マイクロトラック法で測定した粒径が50μm以上である粒子の割合が0.1%未満である窒素含有化合物であることを特徴とする請求項1または2記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1または2記載の絶縁難燃性樹脂組成物を成形してなる成形品またはシート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性、耐トラッキング性、金型離型性および熱安定性に優れた絶縁難燃性樹脂組成物並びに成形品およびシートに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、優れた機械特性を有していることから、自動車周辺部材、電池周辺部材など幅広く利用されている。また、近年CO
2
削減のため電池、電気自動車の開発が活発になっており、安全性の観点から難燃性や高電圧に耐えうる耐トラッキング性に優れる材料への要求は高くなっている。難燃性を向上させる方法として従来から、難燃剤を配合し、樹脂成形品に難燃性を付与することが行われている。例えば、ポリカーボネート樹脂の難燃性を向上させるために、臭素化ビスフェノールAのカーボネート誘導体のオリゴマーあるいはポリマーを多量に配合する方法が用いられている。しかしながら、多量に難燃剤を添加するため、燃焼時に人体に有害なハロゲン化ガスが発生するなど多くの問題があった。そのため、ハロゲンを含むガスが発生しない難燃剤を用いた難燃性樹脂組成物が求められている。
【0003】
特許文献1には、難燃剤として、ポリリン酸アンモニウム、リン含有化合物および窒素含有環状化合物を含む熱可塑性樹脂組成物が開示されている。しかし、難燃剤として多量のポリリン酸アンモニウムおよび窒素含有環状化合物が併用されているものの、難燃性が不十分であるという問題点がある。特許文献2および3には、ポリカーボネート樹脂、難燃剤としての低分子量リン酸エステル化合物および繊維状物質からなる難燃性樹脂組成物が開示されている。しかし、難燃剤として芳香族ジホスフェート等の低分子量リン酸エステル化合物を使用した場合、難燃性を付与するために多量の添加が必要であり、また、チャーの生成も促進されることから導電性が高くなり耐トラッキング性が悪化するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-154322号公報
特開2002-30209号公報
特開2002-226694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記を鑑み、本発明の目的は、難燃性、耐トラッキング性、金型離型性および熱安定性に優れた絶縁難燃性樹脂組成物並びに成形品およびシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、上記課題は、下記構成により解決される。
1.(A)ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)難燃剤(B成分)0.5~1.8重量部を含む絶縁難燃性樹脂組成物であって、難燃剤が窒素含有化合物であることを特徴とする絶縁難燃性樹脂組成物。
2.窒素含有化合物がメラミンシアヌレートであることを特徴とする前項1記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
3.A成分100重量部に対して、(C)カーボンブラック(C成分)0.05~1.8重量部を含むことを特徴とする前項1または2記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
4.A成分の粘度平均分子量が17,000~25,500であることを特徴とする前項1~3のいずれかに記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
5.B成分が、マイクロトラック法で測定した粒径が50μm以上である粒子の割合が0.1%未満である窒素含有化合物であることを特徴とする前項1~4のいずれかに記載の絶縁難燃性樹脂組成物。
6.前項1~5のいずれかに記載の絶縁難燃性樹脂組成物を成形してなる成形品またはシート。
【発明の効果】
【0007】
本発明の絶縁難燃性樹脂組成物は、難燃性、耐トラッキング性、金型離型性および熱安定性に優れることから、電気・電子用途、自動車周辺部品用途、電池周辺部品用途およびその他の各種用途において幅広く有用である。中でも電気・電子用途、自動車用周辺部品用途、電池周辺部品用途として極めて有用な成形品を提供するものであり、本発明の奏する産業上の効果は極めて大きい。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の詳細について更に説明する。
【0009】
<A成分:ポリカーボネート樹脂>
本発明で使用するポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応の方法としては例えば界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
【0010】
ここで使用される二価フェノールの代表的な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’-ジヒドロキシジフェニル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス{(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチル)フェニル}メタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2-ビス{(4-ヒドロキシ-3-メチル)フェニル}プロパン、2,2-ビス{(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチル)フェニル}プロパン、2,2-ビス{(3-イソプロピル-4-ヒドロキシ)フェニル}プロパン、2,2-ビス{(4-ヒドロキシ-3-フェニル)フェニル}プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3-メチルブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3-ジメチルブタン、2,4-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-メチルペンタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-イソプロピルシクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9-ビス{(4-ヒドロキシ-3-メチル)フェニル}フルオレン、α,α’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-o-ジイソプロピルベンゼン、α,α’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-m-ジイソプロピルベンゼン、α,α’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-p-ジイソプロピルベンゼン、1,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-5,7-ジメチルアダマンタン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’-ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルエーテルおよび4,4’-ジヒドロキシジフェニルエステル等が挙げられ、これらは単独または2種以上を混合して使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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