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公開番号
2025040458
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-25
出願番号
2023147279
出願日
2023-09-12
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250317BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐熱性、透明性、耐傷つき性、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供する。
【解決手段】全繰り返し単位に対して下記式(1)で表される繰り返し単位(a)の含有割合が5~95モル%であり、ビスフェノール構造を有する繰り返し単位(b)の含有割合が95~5モル%である共重合ポリカーボネート樹脂1~99重量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂99~1重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
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(式中、環Zはナフタレン環、R
1
及びR
2
は夫々独立して、H、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルケニル、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、ニトロ、アルデヒド、シアノ及びカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
全繰り返し単位に対して下記式(1)で表される繰り返し単位(a)の含有割合が5~95モル%であり、下記式(2)で表される繰り返し単位(b)の含有割合が95~5モル%である共重合ポリカーボネート樹脂1~99重量部(A成分)と、芳香族ポリカーボネート樹脂99~1重量部(B成分)を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
JPEG
2025040458000008.jpg
38
69
(上記式(1)中、環Zはナフタレン環、R
1
およびR
2
は夫々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~18のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~14のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表す。)
JPEG
2025040458000009.jpg
31
67
(上記式(2)において、R
3
およびR
4
は夫々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~18のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~14のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表し、それぞれ複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、eおよびfは夫々1~4の整数であり、Wは単結合もしくは下記式(3)で表される基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基である。)
JPEG
2025040458000010.jpg
41
147
(上記式(3)においてR
5
,R
6
,R
7
,R
8
,R
9
,R
10
,R
11
及びR
12
は夫々独立して水素原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~14のアリール基及び炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を表し、複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、R
13
及びR
14
は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~18のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~14のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を表し、R
15
,R
16
,R
17
及びR
18
は夫々独立して炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基及び炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を表し、複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、cは1~10の整数、dは4~7の整数、h,iは1~3の整数、gは1~100の整数である。)
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
芳香族ポリカーボネート樹脂(B成分)が、ビスフェノールAから誘導された繰り返し単位を含む芳香族ポリカーボネート樹脂である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
ガラス転移温度が単一である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
ガラス転移温度が100~300℃である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
ISO/TS 19278に準拠して測定された押し込み硬さが150~400(N/mm
2
)である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
JIS K5600に準拠して測定された鉛筆硬度がH以上である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
2mm厚の試験片の全光線透過率が85%以上である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
ノッチ付きシャルピー衝撃値が3kJ/m
2
以上である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を射出成形してなる成形品。
【請求項10】
請求項1~8のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を押出成形してなるシートまたはフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性、透明性、耐傷つき性、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、透明樹脂としてはメタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂(以下、PCと称することがある)などが知られており、成形品、フィルムやシートなどの形態で電気電子部品、光学部品、自動車部品、機械部品などの広い分野で用いられている。
【0003】
ポリメチルメタクリレート(以下、PMMAと称することがある)などのメタクリル酸樹脂は、高い透明性と硬い表面硬度(鉛筆硬度H~3H)を持ち、レンズや光ファイバーなどの光学材料として多く用いられている。しかし、ガラス転移温度が100℃程度と低く、耐熱性に劣るために耐熱性を有する分野での用途が制限されている。さらに耐衝撃性が低いという問題がある。
【0004】
ビスフェノールAからなるポリカーボネート樹脂は透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性に優れていることから、エンジニアリングプラスチックとして電気・電子機器の筐体、自動車内装・外装部品、建材、家具、楽器、雑貨類などの幅広い分野で使用されている。さらに、無機ガラスと比較し、比重が低く軽量化が可能であり生産性に優れているため、自動車等の窓用途に使用されている。
さらに、ポリカーボネート樹脂を用いたシートやフィルムは、コーティング処理、積層体、表面修飾等の付加的な二次加工を施すことにより、自動車内装の各種表示装置、保護用部品として広く使用されている。
【0005】
しかしながら、コーティング処理を施していないポリカーボネート樹脂はJIS K5600-5-4に記載の塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第4節:引っかき硬度(鉛筆法)に準拠して測定した鉛筆硬度は2B程度に過ぎず、塗装レス材料として表面に傷が付きやすいことが課題といえる。
【0006】
そこで、表面硬度の高い共重合ポリカーボネート樹脂を用いることが知られている。また、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパンを繰り返し単位とするポリカーボネートやコポリカーボネートとする方法が記載されている。該ポリカーボネート樹脂は表面硬度は向上するが、ポリカーボネート樹脂と比べて耐熱性や耐衝撃性が劣ることが課題である(特許文献1~6)。
【0007】
そこで、本発明はかかる課題を解決することを目的とするものであって、耐熱性、透明性、耐傷つき性、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供することを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5173803号公報
特開昭64-069625号公報
特開平08-183852号公報
特開平08-034846号公報
特開2002-117580号公報
特許第3768903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、耐熱性、透明性、耐傷つき性、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らはこの目的を達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する共重合ポリカ―ボネート樹脂と芳香族ポリカーボネート樹脂とを含む樹脂組成物が前記課題を解決できることを見出し本発明に到達した。すなわち、本発明は以下1~10項の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
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