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公開番号2025082020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195208
出願日2023-11-16
発明の名称ポリカーボネート樹脂およびそれからなる成形品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08G 64/12 20060101AFI20250521BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐傷付き性を有し、かつ耐熱性および成形性に優れたポリカーボネート樹脂およびそれからなる成形品を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される繰り返し単位(A)を含むポリカーボネート樹脂。
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式(1)中、Xは下記式(2)で表される。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025082020000015.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">69</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される繰り返し単位(A)を含むポリカーボネート樹脂。
JPEG
2025082020000012.jpg
28
79
(式(1)中、R

、R

、R

およびR

はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、芳香族基を含んでもよい炭素原子数1~9のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基、炭素原子数1~6のアルコキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基またはカルボキシル基を表し、Xは下記式(2)で表される。)
JPEG
2025082020000013.jpg
36
69
(式(2)中、R

は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表し、R

は炭素原子数9~20の置換基を有していてもよいアリール基で表される。)
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記式(2)のR

が置換基を有していてもよいナフチル基、フルオレニル基およびビフェニル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項3】
前記式(1)で表される繰り返し単位(A)がN-(1-ナフチル)フェノールフタレイニルビスフェノール、N-(2-ナフチル)フェノールフタレイニルビスフェノール、N-(2-フルオレニル)フェノールフタレイニルビスフェノール、N-(2-ビフェニル)フェノールフタレイニルビスフェノール、N-(3-ビフェニル)フェノールフタレイニルビスフェノール、N-(4-ビフェニル)フェノールフタレイニルビスフェノール、N-(2-(9,9-ジメチルフルオレニル))フェノールフタレイニルビスフェノールおよびN-(2-(9-フルオレノイル))フェノールフタレイニルビスフェノールからなる群より選ばれる少なくとも一つの化合物から誘導される繰り返し単位である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項4】
繰り返し単位(A)の含有割合が全繰り返し単位に対して5~100モル%の範囲である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項5】
ガラス転移温度が125~350℃の範囲である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項6】
ISO/TS 19278に準拠して測定された押し込み硬さが180~450(N/mm

)の範囲である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項7】
JIS K5600に準拠して、測定された鉛筆硬度がF以上である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂を射出成形してなる成形品。
【請求項9】
請求項1~7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂を押出成形してなるシートまたはフィルム。
【請求項10】
請求項8の成形品を用いた自動車内装部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐傷付き性、耐熱性および成形性に優れたポリカーボネート樹脂およびそれからなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性に優れていることから、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子機器の筐体、自動車内装・外装部品、建材、家具、楽器、雑貨類などの幅広い分野で使用されている。さらに、無機ガラスと比較し、比重が低く軽量化が可能であり、生産性に優れているため、自動車等の窓用途に使用されている。
【0003】
さらに、ポリカーボネート樹脂を用いたシートやフィルムは、コーティング処理、積層体、表面修飾等の付加的な二次加工を施すことにより、自動車内装の各種表示装置、保護用部品として広く使用されている。
【0004】
しかしながら、コーティング処理を施していないポリカーボネート樹脂は、JIS K5600-5-4に記載の塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第4節:引っかき硬度(鉛筆法)に準拠して測定した鉛筆硬度が2B程度に過ぎず、塗装レス材料として、表面に傷が付きやすいことが課題といえる。
【0005】
そこで、表面硬度の高い共重合ポリカーボネート樹脂(例えば、特許文献1)を用いることが知られている。また、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパンを構成単位とするポリカーボネートやコポリカーボネートとする方法が記載されている(例えば、特許文献2~6)。該ポリカーボネート樹脂は、表面硬度は向上するが、ポリカーボネート樹脂と比べて耐熱性が劣ることが課題である。
【0006】
さらに、特許文献7にはN-フェニルフェノールフタレイニルビスフェノールを構成単位とするポリカーボネート樹脂が、電子写真感光体のバインダー樹脂として耐摩耗性に優れる旨記載されている。しかしながら、耐傷付き性を上昇させるために剛直な構造を持つ構成単位を導入するとガラス転移温度が高くなり成形性が低下することから、N-フェニルフェノールフタレイニルビスフェノールは構成単位として高い比率で導入できないという課題がある。
【0007】
そこで、本発明はかかる課題を解決することを目的とするものであって、耐傷付き性、耐熱性および成形性に優れたポリカーボネート樹脂及びそれからなる成形品を提供することを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5173803号公報
特開昭64-069625号公報
特開平08-183852号公報
特開平08-034846号公報
特開2002-117580号公報
特許第3768903号公報
特許第3297469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、耐傷付き性を有し、かつ耐熱性および成形性に優れたポリカーボネート樹脂およびそれからなる成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らはこの目的を達成として鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有するポリカ―ボネート樹脂が前記課題を解決できることを見出し本発明に到達した。すなわち、本発明は以下1~11項の通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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