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公開番号
2025041006
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2023148048
出願日
2023-09-13
発明の名称
ポリエチレンナフタレート樹脂組成物およびその成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20250318BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐擦傷性に優れ、かつそれよりなる成形品が波長選択的な吸収特性を有し、薄肉部であっても吸収特性が維持されるポリエチレンナフタレート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)ポリエチレンナフタレート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ポリブチレンナフタレート樹脂(B成分)を1~30重量部および(C)色剤(C成分)を0.055~1.3重量部含有する樹脂組成物であって、波長400~700nmにおける厚さ1mmに成形した成形品の厚さ方向の光線透過率の平均値が1.5%以下、波長1050~1100nmにおける厚さ1mmに成形した成形品および厚さ2mmに成形した成形品の厚さ方向の光線透過率の平均値が共に80%以上であり、かつポリカーボネート樹脂を含まないことを特徴とするレーザー溶接用途を除く樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリエチレンナフタレート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ポリブチレンナフタレート樹脂(B成分)を1~30重量部および(C)色剤(C成分)を0.055~1.3重量部含有する樹脂組成物であって、波長400~700nmにおける厚さ1mmに成形した成形品の厚さ方向の光線透過率の平均値が1.5%以下、波長1050~1100nmにおける厚さ1mmに成形した成形品および厚さ2mmに成形した成形品の厚さ方向の光線透過率の平均値が共に80%以上であり、かつポリカーボネート樹脂を含まないことを特徴とする、レーザー溶接用途を除く樹脂組成物。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
C成分が、(C1)波長650nm未満に吸収極大を有する色剤(C1成分)および(C2)波長650~880nmに吸収極大を有する色剤(C2成分)からなる群より選ばれる少なくとも1種の色剤であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
C2成分がアントラキノン系色剤、フタロシアニン系色剤、ペリレン系色剤および複素環系色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の色剤であることを特徴とする請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
300℃、1.2kgの条件で測定したメルトボリュームフローレートが18.0cm
3
/10min未満であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項5】
示差走査熱量計を使用し、降温速度10℃/minで測定した降温結晶化ピークの面積が1.0J/g未満であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる成形品。
【請求項7】
赤外線センサーを覆うカバー材料である請求項6に記載の成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は耐擦傷性に優れ、かつそれよりなる成形品が波長選択的な吸収特性を有し、薄肉部であっても吸収特性が維持されるポリエチレンナフタレート樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、人件費の高騰や人手不足を補うために生産工程の自動化を図るシステムとしてファクトリー・オートメーションが着目されている。これは従来人が行っていた作業をロボットに置き換えることで工程を無人化するものであるが、これらロボットや各種装置の制御には各種センサーが必要不可欠であり、高精度のセンサーへの需要が高まっている。光を用いたセンサーの場合、センシングには波長800~1100nm付近の近赤外線が一般的に使用される。但し、赤外線によるセンシングを行う際、可視光~近赤外線の光がノイズとなるため、センシングに用いる波長領域を透過させ、それ以下の波長領域の透過をカットするカバー材が必要となる。カバー材としては、ガラスおよび樹脂が用いられ、樹脂では透明材であるアクリル樹脂およびポリカーボネート樹脂などが一般的に用いられている。一方で、これらの透明樹脂は耐擦傷性が低く、カバー材として外装に置かれた場合、使用に伴って表面が傷付き、外観や赤外線透過能が損なわれてセンサー精度が低下するという問題があった。
【0003】
波長選択制御樹脂に関する検討は過去にも実施されている。吸収波長帯の異なる色剤を複数併用することで可視光領域~一部の近赤外領域をカットする技術が開示されている。(特許文献1、2参照)しかしながらこれらの樹脂組成物はポリカーボネート樹脂を主成分としており、カバー材として用いる上での耐擦傷性が不十分である。他の透明樹脂のひとつにポリエチレンナフタレート樹脂が挙げられる。ポリエチレンナフタレート樹脂はポリエチレンテレフタレート樹脂に比べ静置場での結晶化速度が遅いため、射出成形により容易に透明な成形品が得られる特徴があり、透明射出成形品用途に用いられている。しかしながら、成形条件によっては成形品の薄肉部やゲート部において白化する場合があり、安定した透明性の確保に課題がある。成形品の白化を抑制する手段としては、ポリエチレンナフタレート樹脂にポリエーテルイミド樹脂を添加する方法が開示されている。(特許文献3参照)しかしながら、これらの樹脂組成物の波長選択制御および耐擦傷性に関する検討はなされていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-9222号公報
特許第6658942号公報
特開2021-152133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、耐擦傷性に優れ、かつそれよりなる成形品が波長選択的な吸収特性を有し、薄肉部であっても吸収特性が維持されるポリエチレンナフタレート樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成せんとして鋭意検討を重ねた結果、ポリエチレンナフタレート樹脂に、ポリブチレンナフタレート樹脂および色剤を特定量添加することにより、耐擦傷性に優れ、かつそれよりなる成形品が波長選択的な吸収特性を有し、薄肉部であっても吸収特性が維持されるポリエチレンナフタレート樹脂組成物を提供できることを見出し、上記課題を解決するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.(A)ポリエチレンナフタレート樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)ポリブチレンナフタレート樹脂(B成分)を1~30重量部および(C)色剤(C成分)を0.055~1.3重量部含有する樹脂組成物であって、波長400~700nmにおける厚さ1mmに成形した成形品の厚さ方向の光線透過率の平均値が1.5%以下、波長1050~1100nmにおける厚さ1mmに成形した成形品および厚さ2mmに成形した成形品の厚さ方向の光線透過率の平均値が共に80%以上であり、かつポリカーボネート樹脂を含まないことを特徴とするレーザー溶接用途を除く樹脂組成物。
2.C成分が、(C1)波長650nm未満に吸収極大を有する色剤(C1成分)および(C2)波長650~880nmに吸収極大を有する色剤(C2成分)からなる群より選ばれる少なくとも1種の色剤であることを特徴とする前項1に記載の樹脂組成物。
3.C2成分がアントラキノン系色剤、フタロシアニン系色剤、ペリレン系色剤および複素環系色剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の色剤であることを特徴とする前項2に記載の樹脂組成物。
4.300℃、1.2kgの条件で測定したメルトボリュームフローレートが18.0cm
3
/10min未満であることを特徴とする前項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
5.示差走査熱量計を使用し、降温速度10℃/minで測定した降温結晶化ピークの面積が1.0J/g未満であることを特徴とする前項1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
6.前項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる成形品。
7.赤外線センサーを覆うカバー材料である前項6に記載の成形品。
【発明の効果】
【0008】
本発明の樹脂組成物は耐擦傷性に優れ、かつそれよりなる成形品が波長選択的な吸収特性を有し、薄肉部であっても吸収特性が維持されるポリエチレンナフタレート樹脂組成物であるため、それよりなる成形品は、自動車、産業機械、家庭用電気機械、カメラ等に搭載される赤外線センサーを覆うカバー材料として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、更に本発明の詳細について説明する。
【0010】
<A成分について>
本発明のA成分であるポリエチレンナフタレート樹脂は、ナフタレンジカルボン酸および/またはナフタレンジカルボン酸のエステル形成誘導体を主とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするグリコール成分を用いて製造することができる。A成分としてポリエチレンナフタレート樹脂を用いることによって、高い耐擦傷性を付与することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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