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公開番号2025050502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159334
出願日2023-09-25
発明の名称メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびそれを用いた布帛
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類D01F 6/60 20060101AFI20250328BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】ポリマー自体が持つ黄色味が改善され、審美性および視覚性に優れた白色性の高いメタ型全芳香族ポリアミド繊維およびそれかなる布帛を提供すること。
【解決手段】分解温度が300℃以上であるスチルベン化合物を0.001wt%以上0.05wt%未満かつ酸化チタンを1.0wt%以上10.0wt%以下含有するメタ型全芳香族ポリアミド繊維によって得られる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メタ型全芳香族ポリアミド繊維の重量を基準として、分解温度が300℃以上であるスチルベン化合物を0.001wt%以上0.05wt%未満、かつ酸化チタンを1.0wt%以上10.0wt%以下含有することを特徴とするメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
ASTM E313-05(D65)に準拠したWhitenessの値が75~100である請求項1に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
【請求項3】
ISO2470-1に準拠したBrightnessの値が80~100である請求項1に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
【請求項4】
平均粒径0.1μm以上2.0μm以下の酸化チタンを含有する請求項1に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
【請求項5】
請求項1に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維を含む、布帛。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた白色性を有するメタ型全芳香族ポリアミド繊維に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸ジハライドとから製造される全芳香族ポリアミドが耐熱性及び難燃性に優れていることは周知であり、また、これらの全芳香族ポリアミドはアミド系極性溶媒に可溶であり、全芳香族ポリアミドを該溶媒に溶解した重合体溶液から乾式紡糸、湿式紡糸、半乾半湿式紡糸等の方法により繊維となし得ることもよく知られている。これら全芳香族ポリアミドのうち、ポリメタフェニレンイソフタルアミドで代表されるメタ型全芳香族ポリアミド(「メタアラミド」と称されることもある)の繊維は、耐熱・難燃性繊維として特に有用なものであり、これらの特性を発揮する分野、例えば、フィルター、電子部品等の産業用途や、耐熱性、防炎性、耐炎性が重視される防護衣等の防災安全衣料用途等に用いられている。最近では、産業用途のみならず、寝具、衣料、インテリア等の審美性や視覚性の求められる分野への用途が、急速に広がりつつある。しかしながら、従来のメタ型全芳香族ポリアミド繊維の色相は、少し黄色味を帯びており、審美性や視覚性の改善が期待されている。
【0003】
メタ型全芳香族ポリアミド繊維の黄色味を改善(白色性を有する)するため、蛍光染料を用いた染色方法が提案されている(特許文献1)。しかし、染色用のメタ型全芳香族ポリアミド繊維は物性が低い問題があり、蛍光染料を用いた方法では繊維の白色性が乏しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-252247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、優れた白色性を有するメタ型全芳香族ポリアミド繊維を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行い、スチルベン化合物と酸化チタンとを特定の範囲で含有させることにより、優れた白色性を有するメタ型全芳香族ポリアミド繊維が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の構成を有する。
[項1]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維の重量を基準として、分解温度が300℃以上であるスチルベン化合物を0.001wt%以上0.05wt%未満、かつ酸化チタンを1.0wt%以上10.0wt%以下含有することを特徴とするメタ型全芳香族ポリアミド繊維に関する。
【0008】
さらに本発明には好ましい態様として以下の構成も包含される。
[項2]
ASTM E313-05(D65)に準拠したWhitenessの値が75~100である項1に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
[項3]
ISO2470-1に準拠したBrightnessの値が80~100である項1または2に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
[項4]
平均粒径0.1μm以上2.0μm以下の酸化チタンを含有する項1~3のいずれかに記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維。
[項5]
項1~4に記載のメタ型全芳香族ポリアミド繊維を含む、布帛。
【発明の効果】
【0009】
本発明のメタ型全芳香族ポリアミド繊維は、白色性が改善された繊維である。そのため、該繊維をその構成成分とする布帛を製造すれば、ポリマー自体が持つ黄色味が改善され、審美性および視覚性に優れた白い難燃性布帛を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<メタ型全芳香族ポリアミド>
[メタ型全芳香族ポリアミドの構成]
本発明のメタ型全芳香族ポリアミドは、メタ型芳香族ジアミン成分とメタ型芳香族ジカルボン酸成分とから構成されるものであり、本発明の目的を損なわない範囲内で、パラ型等の他の共重合成分が共重合されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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