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公開番号
2025037938
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2024205925,2020154549
出願日
2024-11-27,2020-09-15
発明の名称
抗カビ成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C09D
169/00 20060101AFI20250311BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】抗カビ性、透明性、耐熱性および成形性に優れたポリカーボネート樹脂を使用した抗カビ成形品を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される構成単位を含み、ガラス転移温度が40℃以上、150℃以下であるポリカーボネート樹脂が、成形品表面の少なくとも一部にコーティングされたことを特徴とする抗カビ成形品。
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(式(1)において、R
1
およびR
2
はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1~4の脂肪族炭化水素を表す。mは1~4、nは2~150である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表される構成単位を含み、ガラス転移温度が40℃以上、150℃以下であるポリカーボネート樹脂が、成形品表面の少なくとも一部にコーティングされたことを特徴とする抗カビ成形品。
JPEG
2025037938000012.jpg
26
82
(式(1)において、R
1
およびR
2
はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1~4の脂肪族炭化水素を表す。mは1~4、nは2~150である。)
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
ポリカーボネート樹脂は、下記式(2)で表される構成単位を更に含むポリカーボネート樹脂である請求項1に記載の抗カビ成形品。
JPEG
2025037938000013.jpg
27
81
【請求項3】
ポリカーボネート樹脂は、全構成単位100重量%に対して、前記式(1)で表される構成単位を1重量%以上、80重量%以下の割合で含む、請求項1または2に記載の抗カビ成形品。
【請求項4】
ポリカーボネート樹脂は、比粘度が0.15以上、1.5以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
【請求項5】
水接触角が60°以下である請求項1~4のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
【請求項6】
前記式(1)で表される構成単位が、下記式(3)で表される構成単位である請求項1~5のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
JPEG
2025037938000014.jpg
26
82
(式(3)において、R
3
は水素原子またはメチル基を表す。nは2~150である。)
【請求項7】
抗カビ成形品は、屋外照明用カバーやスマートメーターカバーなどの屋外設備用カバー、台所、風呂、トイレなどの水周りで使用される部材や住宅設備、冷蔵庫、エアコンなどの家電、ATM(現金自動預け払い機)、POS端末、携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット、包装材、壁紙、フィルター、スイッチ、日用品・生活用資材、衛生材、衣料品、車両用の防カビ成形品である請求項1~6のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
【請求項8】
抗カビ成形品を構成する部材の形状が、多孔質体、繊維、不織布、粒子、フィルム、シート、チューブまたは粉末である請求項1~7のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
【請求項9】
コーティングの膜厚が0.1μm~1mmである請求項1~8のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
【請求項10】
ポリカーボネート樹脂は、塗布法、スプレー法またはディップ法でコーティングされる請求項1~9のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗カビ成形品に関する。さらに詳しくは特定の構造を含有したポリカーボネート樹脂を使用した抗カビ成形品に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、衛生面や清潔志向の観点より、屋外設備用カバー、台所、風呂、トイレなどの水周りで使用される部材や住宅設備、冷蔵庫、エアコンなどの家電、医療機器、コンビ二エンスストアなどに設置されているATM(現金自動預け払い機)、POS端末、携帯電話、スマートフォンなどの外装に抗カビ性能を付与した材料が要求されている。素材に抗カビ性を付与する処方は、従来、様々な手法を用いて行われてきた。例えば、製造工程中に活性のある抗カビ物質を混合練り込むことによって製造する方法が一例として挙げられる。その中で、ポリカーボネート樹脂は、優れた耐熱性や耐衝撃性を有することから、電子機器、事務機、機械、自動車などに幅広く使用されてきた。ポリカーボネート(PC)樹脂に抗カビ性を付与する方法としては、メチルスルホニルテトラクロルピリジンを添加する方法(特許文献1)などが提案されている。しかし、これらの方法では高価な抗カビ剤を使用するため、一定の抗カビ性能を示すもののコスト高になるといった問題や使用中にブリードアウトし、抗カビ効果が徐々に損なわれる場合があった。
【0003】
他方、近年、石油資源の枯渇の懸念や、地球温暖化を引き起こす空気中の二酸化炭素の増加の問題から、原料を石油に依存せず、また燃焼させても二酸化炭素を増加させないカーボンニュートラルが成り立つバイオマス資源が大きく注目を集めるようになり、ポリマーの分野においても、バイオマス資源から生産されるバイオマスプラスチックが盛んに開発されている。バイオマス資源を原料として使用し、かつ耐熱性が高い非晶性のポリカーボネート樹脂として、糖質から製造可能なエーテルジオール残基から得られる原料を用いたポリカーボネート樹脂が検討されている。特に、モノマーとしてイソソルビドを中心に用いてポリカーボネートに組み込むことが検討されてきた(特許文献2)。しかしながら、イソソルビドポリカーボネートにおける抗カビ性について、述べられた報告例はこれまで無かった。また、ポリエチレングリコールを原料としたPCも各種報告されているが、抗カビ性の改良を指向したものでなかった(特許文献3、4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-24886号公報
国際公開第2004/111106号
特開2011-241277号公報
特表2002-522584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、抗カビ性、透明性、耐熱性および成形性に優れたポリカーボネート樹脂を使用した抗カビ成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定の構造を含有し、特定の範囲にTgを有するポリカーボネート樹脂が、抗カビ性、透明性、耐熱性および成形性に優れることを見出し、本発明を完成した。本発明によれば、上記課題は下記発明により解決される。
【0007】
1.下記式(1)で表される構成単位を含み、ガラス転移温度が40℃以上、150℃以下であるポリカーボネート樹脂が、成形品表面の少なくとも一部にコーティングされたことを特徴とする抗カビ成形品。
JPEG
2025037938000001.jpg
26
82
(式(1)において、R
1
およびR
2
はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1~4の脂肪族炭化水素を表す。mは1~4、nは2~150である。)
2.ポリカーボネート樹脂は、下記式(2)で表される構成単位を更に含むポリカーボネート樹脂である前項1に記載の抗カビ成形品。
JPEG
2025037938000002.jpg
27
81
3.ポリカーボネート樹脂は、全構成単位100重量%に対して、前記式(1)で表される構成単位を1重量%以上、80重量%以下の割合で含む、前項1または2に記載の抗カビ成形品。
4.ポリカーボネート樹脂は、比粘度が0.15以上、1.5以下である前項1~3のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
5.水接触角が60°以下である前項1~4のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
6.前記式(1)で表される構成単位が下記式(3)で表される構成単位である前項1~5のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
JPEG
2025037938000003.jpg
26
82
(式(3)において、R
3
は水素原子またはメチル基を表す。nは2~150である。)
7.抗カビ成形品は、屋外照明用カバーやスマートメーターカバーなどの屋外設備用カバー、台所、風呂、トイレなどの水周りで使用される部材や住宅設備、冷蔵庫、エアコンなどの家電、ATM(現金自動預け払い機)、POS端末、携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット、包装材、壁紙、フィルター、スイッチ、日用品・生活用資材、衛生材、衣料品、車両用の抗カビ成形品である前項1~6のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
8.抗カビ成形品を構成する部材の形状が、多孔質体、繊維、不織布、粒子、フィルム、シート、チューブまたは粉末である前項1~7のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
9.コーティングの膜厚が0.1μm~1mmである前項1~8のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
10.ポリカーボネート樹脂は、塗布法、スプレー法またはディップ法でコーティングされる前項1~9のいずれか1項に記載の抗カビ成形品。
【発明の効果】
【0008】
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂を使用した抗カビ成形品は、抗カビ性、透明性、耐熱性および成形性に優れているため、屋外照明用カバーやスマートメーターカバーなどの屋外設備用カバー、台所、風呂、トイレなどの水周りで使用される部材や住宅設備、冷蔵庫、エアコンなどの家電、医療機器、コンビ二エンスストアなどに設置されているATM(現金自動預け払い機)、POS端末、携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット、各種包装材、壁紙、各種フィルター、各種スイッチ、日用品・生活用資材、衛生材、衣料品、車両関連の各種プラスチック部品をはじめとする様々な用途に幅広く用いることができ、その奏する産業上の効果は格別である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明で使用されるポリカーボネート樹脂における各成分、それらの配合割合、調整方法等について、順次具体的に説明する。
【0010】
<ポリカーボネート樹脂>
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、下記式(1)で表される構成単位を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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