TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024115399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023021075
出願日2023-02-14
発明の名称レセプタクル用のキャップ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240819BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】簡単な構造をもってレセプタクルと充填ノズルとの固着を防止できるレセプタクル用のキャップを提供する。
【解決手段】レセプタクル用のキャップ10は、燃料ガスの充填ノズルと接続するレセプタクル20に着脱可能に設けられている。キャップ10は、レセプタクル20の開口部25を塞ぐ頂板部11と、レセプタクル20の外周壁に沿って延びるスカート部12と、少なくともスカート部12の内周壁に設けられた液体吸収部13とを備える。液体吸収部13は、キャップ10がレセプタクル20に装着される状態においてレセプタクル20の外周壁と接触するように配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
燃料ガスの充填ノズルと接続するレセプタクルに着脱可能に設けられたレセプタクル用のキャップであって、
前記レセプタクルの開口部を塞ぐ頂板部と、
前記レセプタクルの外周壁に沿って延びるスカート部と、
少なくとも前記スカート部の内周壁に設けられた液体吸収部と、
を備え、
前記液体吸収部は、前記キャップが前記レセプタクルに装着される状態において前記レセプタクルの外周壁と接触するように配置されていることを特徴とするレセプタクル用のキャップ。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
燃料ガスの充填ノズルと接続するレセプタクルに着脱可能に設けられたレセプタクル用のキャップであって、
前記レセプタクルの開口部を塞ぐ頂板部と、
前記レセプタクルの外周壁に沿って延びるスカート部と、
前記スカート部の内周壁に設けられたゴム製又は樹脂製の周状突起部と、
を備え、
前記周状突起部は、前記キャップが前記レセプタクルに装着される状態において前記レセプタクルの外周壁に当接するように配置されていることを特徴とするレセプタクル用のキャップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レセプタクル用のキャップに関し、特に燃料ガスの充填ノズルと接続するレセプタクルに着脱可能に設けられたキャップに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池を搭載する車両が実用化されつつある。この種の車両は、燃料ガスを貯蔵するタンクと、タンクと接続されるとともに燃料ガスの充填口として構成されたレセプタクルとを備えている。そして、タンクに燃料ガスを充填する際に、レセプタクルをガスステーション側に設けられた充填ノズルと接続し、充填ノズル及びレセプタクルを経由してガスステーション側の燃料ガスをタンクに供給する。
【0003】
例えば水素ガスを充填する場合、ISO(International Organization for Standardization)やSAE(Society of Automotive Engineers)などの充填規格に従い、-40℃の高圧水素ガスを充填する必要がある。この場合、レセプタクルが低温の水素により冷却されるため、充填終了時に、レセプタクルの外周壁に結露が生じる。レセプタクルが結露した状態でキャップをレセプタクルに装着すると、結露した水分が残るので、次の充填時に再び低温の水素ガスに冷却されて凍結してしまう。この凍結に起因し、充填ノズルがレセプタクルと固着する問題が発生する。特にレース等の急速充填や充填間隔が短いほど、レセプタクルと充填ノズルとの固着の問題が顕著になる。
【0004】
上述の問題を解決するために、様々な技術が工夫されている。例えば下記特許文献1に記載のように、キャップの内側に不活性ガスを供給して、レセプタクルでの結露の発生を防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-168890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、不活性ガスを供給する機構を設ける必要があるので、構造が複雑になる問題が新たに生じる。
【0007】
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、簡単な構造をもってレセプタクルと充填ノズルとの固着を防止できるレセプタクル用のキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るレセプタクル用のキャップは、燃料ガスの充填ノズルと接続するレセプタクルに着脱可能に設けられたレセプタクル用のキャップであって、前記レセプタクルの開口部を塞ぐ頂板部と、前記レセプタクルの外周壁に沿って延びるスカート部と、少なくとも前記スカート部の内周壁に設けられた液体吸収部と、を備え、前記液体吸収部は、前記キャップが前記レセプタクルに装着される状態において前記レセプタクルの外周壁と接触するように配置されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るレセプタクル用のキャップでは、少なくともスカート部の内周壁に設けられた液体吸収部は、キャップがレセプタクルに装着される状態においてレセプタクルの外周壁と接触するように配置されている。このため、燃料ガスの充填でレセプタクルの外周壁に結露が生じた場合、あるいはレセプタクルの外周壁に油などの液体が付着した場合、キャップがレセプタクルに装着されると、これらの液体が液体吸収部と接触して液体吸収部に吸収される。これによって、次のガス充填時にはレセプタクルの外周壁に液体が残らない。従って、液体の残留による凍結を抑制し、凍結によるレセプタクルと充填ノズルとの固着を防止することができる。また、従来のように不活性ガスを供給する機構を設ける場合と比べて、構造が簡単である。更に、液体吸収部がレセプタクルの外周壁と接触するので、仮にレセプタクルの外周壁にゴミ等の異物が付着した場合、キャップをレセプタクルから外す際に、異物が液体吸収部によって除去される。その結果、異物の付着によるレセプタクルと充填ノズルとの接続への影響を防止することができる。
【0010】
また、本発明に係るレセプタクル用のキャップは、燃料ガスの充填ノズルと接続するレセプタクルに着脱可能に設けられたレセプタクル用のキャップであって、前記レセプタクルの開口部を塞ぐ頂板部と、前記レセプタクルの外周壁に沿って延びるスカート部と、前記スカート部の内周壁に設けられたゴム製又は樹脂製の周状突起部と、を備え、前記周状突起部は、前記キャップが前記レセプタクルに装着される状態において前記レセプタクルの外周壁に当接するように配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
タンク
7か月前
武蔵医研株式会社
圧力調整装置
3か月前
個人
高齢者用スプレー缶残留ガス抜き具
10日前
大阪瓦斯株式会社
ガス監視システム
11日前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
2か月前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
2か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
5か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
5か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
1か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
5か月前
川崎重工業株式会社
平底円筒タンク
11日前
トヨタ自動車株式会社
タンク
11日前
株式会社ハイドロネクスト
水素活用システム
21日前
トヨタ自動車株式会社
カードル
6か月前
株式会社タツノ
校正装置
1か月前
昭和産業株式会社
検視配管
3か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
4か月前
川崎重工業株式会社
粒状断熱材充填装置
4か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
1か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填方法
7か月前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
28日前
ミクニ総業株式会社
ガスカートリッジ取り付け具
7か月前
トヨタ自動車株式会社
貯蔵モジュール
3か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
3か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
3か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
4か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
3か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
4か月前
トヨタ自動車株式会社
ガス供給システム
4か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク支持構造体
3日前
トヨタ自動車株式会社
ガス供給システム
2か月前
株式会社FTS
圧力容器
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
5か月前
続きを見る