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公開番号2024068426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2022178865
出願日2022-11-08
発明の名称粒状断熱材充填装置
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F17C 3/04 20060101AFI20240513BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】多重殻タンクの断熱空間に粒状断熱材を効率よく充填する。
【解決手段】粒状断熱材充填装置(1)は、液化ガスを貯蔵する多重殻タンク100内の断熱空間S1に粒状断熱材(P)を充填する装置であって、粒状断熱材(P)を収容する収容容器(2)と、収容容器(2)と多重殻タンク100とを接続し、収容容器(2)内の粒状断熱材(P)を断熱空間S1に導入可能な導入配管(3)と、導入配管(3)の流量を調整可能な流量調整弁31とを備える。導入配管(3)は、内部を流れる粒状断熱材を目視できる程度の透明性を有する透明管12を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを貯蔵する多重殻タンク内の断熱空間に粒状断熱材を充填する装置であって、
前記粒状断熱材を収容する収容容器と、
前記収容容器と前記多重殻タンクとを接続し、前記収容容器内の粒状断熱材を前記断熱空間に導入可能な導入配管と、
前記導入配管の流量を調整可能な流量調整弁とを備え、
前記導入配管は、内部を流れる粒状断熱材を目視できる程度の透明性を有する透明管を含む、粒状断熱材充填装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
請求項1に記載の粒状断熱材充填装置において、
前記流量調整弁は、前記透明管の上流側の近傍に設けられる、粒状断熱材充填装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の粒状断熱材充填装置において、
前記導入配管は、前記透明管と前記収容容器とを接続するとともに少なくとも一部が屈曲自在な可撓管からなる上流管を含む、粒状断熱材充填装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の粒状断熱材充填装置において、
前記透明管は、両端にフランジ部を有する合成樹脂製の管である、粒状断熱材充填装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスを貯蔵する多重殻タンク内の断熱空間に粒状断熱材を充填する装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液化水素や液化天然ガス(LNG)などの低温の液化ガスは、一般に、多重殻タンクの内部に貯蔵される。多重殻タンクは、内槽と、内槽を収容する外槽とを含むタンクである。液化ガスの保冷のため、内槽と外槽との間には所定厚みの断熱空間が形成される。また、当該断熱空間にはパーライト等の粒状断熱材が充填される。
【0003】
前記のような多重殻タンク内の断熱空間に粒状断熱材を充填する方法として、下記特許文献1に記載の工法が知られている。具体的に、この特許文献1に記載のパーライト充填工法は、パーライトを貯えるパーライトホッパと多重殻タンク(貯槽)とを配管で接続し、かつその状態で断熱空間内のガスを真空ポンプで吸引することにより、パーライトホッパ内にあるパーライトを前記配管を通じて断熱空間に充填するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平2-256999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1のように、パーライト等の粒状断熱材を配管を通じて多重殻タンクの断熱空間に充填する場合には、例えば充填作業の途中で配管内の圧力状態が変動する等により、当該配管内の粒状断熱材の流動が停滞することが起こり得る。粒状断熱材の流動が停滞すると、前記断熱空間に規定量の粒状断熱材を充填し終わるのに要する期間が延び、作業効率が悪化してしまう。
【0006】
本開示は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、多重殻タンクの断熱空間に粒状断熱材を効率よく充填することが可能な粒状断熱材充填装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためのものとして、本開示の一局面に係る粒状断熱材充填装置は、液化ガスを貯蔵する多重殻タンク内の断熱空間に粒状断熱材を充填する装置であって、前記粒状断熱材を収容する収容容器と、前記収容容器と前記多重殻タンクとを接続し、前記収容容器内の粒状断熱材を前記断熱空間に導入可能な導入配管と、前記導入配管の流量を調整可能な流量調整弁とを備え、前記導入配管は、内部を流れる粒状断熱材を目視できる程度の透明性を有する透明管を含むものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の粒状断熱材充填装置によれば、多重殻タンクの断熱空間に粒状断熱材を効率よく充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係るパーライト充填装置(粒状断熱材充填装置)の全体構成を示すシステム図である。
透明管の形状及びその取付構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[パーライト充填装置の構成]
以下、図面に基づいて、本開示の粒状断熱材充填装置の一実施形態について説明する。図1は、粒状断熱材充填装置の一例としてのパーライト充填装置1の全体構成を示すシステム図である。パーライト充填装置1は、多重殻タンク100内の断熱空間S1にパーライトPを充填する装置である。本実施形態において、多重殻タンク100は、低温の液化水素を貯蔵するための二重殻の球形タンクであり、液化水素の貯蔵空間S2を画成する球状のタンク内槽101と、タンク内槽101を収容する球状のタンク外槽102と、タンク外槽102を地盤上に支持する支柱103とを備える。断熱空間S1は、保冷のためにタンク内槽101とタンク外槽102との間に形成された所定厚みの空間である。パーライトPは、保冷効果を高めるために断熱空間S1に充填される粒状(粉状)の断熱材である。パーライト充填装置1は、多重殻タンク100の運用前、つまり貯蔵空間S2に液化水素が貯蔵される前に用意され、パーライトPを断熱空間S1に圧密状態で充填する用途に供される。
(【0011】以降は省略されています)

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