TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024044535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150114
出願日2022-09-21
発明の名称液化ガスタンク
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240326BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】タンク本体からポンプを搬出する作業を容易化する。
【解決手段】液化ガスタンク1は、液化ガスを貯留するタンク本体10と、液化ガスを払い出すためにタンク本体10内に配置されたポンプ3と、ポンプ3を収容するとともに当該ポンプ3の収容位置から上方に延びてタンク本体10の外側へと至る筒状のポンプバレル2と、ポンプバレル2の下部に取り付けられた給電部74と、給電部74に一端が接続され、タンク本体10の外部から供給される電気を給電部74を介してポンプ3に送電する送電ケーブル71Aとを備える。ポンプ3は、給電部74と離接可能に接続されかつ接続状態において給電部74から電気を受電する受電部31aを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを貯留するタンク本体と、
前記液化ガスを払い出すために前記タンク本体内に配置されたポンプと、
前記ポンプを収容するとともに当該ポンプの収容位置から上方に延びて前記タンク本体の外側へと至る筒状のポンプバレルと、
前記ポンプバレルの下部に取り付けられた給電部と、
前記給電部に一端が接続され、前記タンク本体の外部から供給される電気を前記給電部を介して前記ポンプに送電する送電ケーブルとを備え、
前記ポンプは、前記給電部と離接可能に接続されかつ接続状態において前記給電部から電気を受電する受電部を有する、液化ガスタンク。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記給電部は、前記ポンプバレルの下部の周壁に取り付けられ、
前記受電部は、前記ポンプのケース側面に設けられる、液化ガスタンク。
【請求項3】
請求項1に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記給電部は、前記ポンプバレルの下端開口に対応する位置に取り付けられ、
前記受電部は、前記ポンプのケース下面に設けられる、液化ガスタンク。
【請求項4】
請求項1に記載の液化ガスタンクにおいて、
搬入時に前記ポンプバレル内を下降する前記ポンプの受電部を前記給電部に導くガイドが前記ポンプバレルの内壁に設けられる、液化ガスタンク。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記タンク本体の内外を連通するように前記タンク本体の屋根に接続された配管と、
前記タンク本体の外部に配置された電源部品とをさらに備え、
前記送電ケーブルは、前記配管の内部を通って前記電源部品と前記給電部とを互いに接続するように配索される、液化ガスタンク。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記タンク本体の外部から内部に導入されて前記給電部に接続される複数セットの前記送電ケーブルを備えた、液化ガスタンク。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記タンク本体の外部に配置されかつ前記ポンプの振動を計測する振動計と、
前記ポンプバレルの下部に取り付けられた信号伝達部と、
前記振動計と前記信号伝達部とを互いに接続する信号ケーブルとをさらに備え、
前記ポンプは、前記信号伝達部と離接可能に接続される信号発信部を有する、液化ガスタンク。
【請求項8】
請求項7に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記給電部が前記信号伝達部を兼ねるとともに、前記受電部が前記信号発信部を兼ねている、液化ガスタンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスを貯留する液化ガスタンクに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液化水素や液化天然ガスなどの液化ガスを貯留する液化ガスタンクには、タンク内の液化ガスを払い出すためのポンプが設けられる。タンク屋根を通じて液化ガスの払い出しを行う場合、ポンプはタンク内に配置され、タンク屋根を貫通する筒状のポンプバレルを通して液化ガスが外部に送り出される。
【0003】
ここで、例えば下記特許文献1に示されるように、タンク内のポンプをメンテナンス等のためにタンクから搬出する作業が行われる場合がある。具体的に、特許文献1では、タンク屋根上に設置されたウィンチを用いてポンプを吊り上げることにより、タンクからポンプバレルを通じてポンプを搬出することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-132619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上述した液化ガスタンクにおいては、タンク内のポンプに電気を送る送電ケーブルを用意する必要がある。送電ケーブルは、ポンプバレルの内部を通るように配索されてポンプに接続される。このため、前記のようなポンプの搬出時には、ポンプバレル内で吊り上げられるポンプと一緒に、当該ポンプに接続された送電ケーブルも吊り上げられることになる。このとき、ポンプの吊り上げに伴う送電ケーブルの弛みが大きくなると、送電ケーブルが絡まって損傷する可能性があるため、前記ポンプの吊り上げ時には、通常、当該吊り上げと並行して送電ケーブルを巻き取る作業が行われる。このことは、ウィンチ等の装置を用いてポンプを吊り上げる作業に加えて、送電ケーブルを巻き取る作業を行う必要があることを意味する。すなわち、送電ケーブルを直接ポンプに接続する従来の構造では、ポンプバレルを通じたポンプの搬出作業が煩雑になるという問題があった。
【0006】
本開示は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、タンク本体からポンプを搬出する作業を容易化することが可能な液化ガスタンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためのものとして、本開示の一局面に係る液化ガスタンクは、液化ガスを貯留するタンク本体と、前記液化ガスを払い出すために前記タンク本体内に配置されたポンプと、前記ポンプを収容するとともに当該ポンプの収容位置から上方に延びて前記タンク本体の外側へと至る筒状のポンプバレルと、前記ポンプバレルの下部に取り付けられた給電部と、前記給電部に一端が接続され、前記タンク本体の外部から供給される電気を前記給電部を介して前記ポンプに送電する送電ケーブルとを備え、前記ポンプは、前記給電部と離接可能に接続されかつ接続状態において前記給電部から電気を受電する受電部を有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の液化ガスタンクによれば、タンク本体からポンプを搬出する作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る液化ガスタンクの構造を示す概略図である。
ポンプバレル及びその周辺構造の詳細を示すための図1の一部拡大図である。
ポンプバレルの一部断面図である。
タンク本体からポンプを搬出する作業の手順を説明するための図2相当図である。
前記実施形態の変形例を説明するための図2相当図である。
前記実施形態の他の変形例を説明するための図2相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて、本開示の実施形態に係る液化ガスタンクを詳細に説明する。本開示の液化ガスタンクは、低温の液化ガスを貯留するタンクである。貯留される液化ガスは、例えば液化水素、液体ヘリウム、液体窒素、液化アンモニア、液化天然ガス又は液化石油ガス等である。とりわけ、本開示に係る液化ガスタンクは、液化水素を貯留するタンクとして好適である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許