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公開番号
2024014562
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-01
出願番号
2022117475
出願日
2022-07-22
発明の名称
ガスカートリッジ取り付け具
出願人
ミクニ総業株式会社
代理人
個人
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20240125BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】ガスカートリッジの交換回数が増えても従来よりもニードル部の先端が破損しにくいガスカートリッジ取り付け具を提供する。
【解決手段】小型のガスカートリッジ1の口部を保持するホルダ部2と、その中央に配置された先端が突起状の中空のニードル部3と、ニードル部3を介して入力された高圧ガスの圧力調整を行う圧力調整器5に接続可能な構造を有する取り付け部4とを備える。ガスカートリッジ1を回転させながら押し込むことによりその口部に穴を開けてニードル部の先端3aを挿入する結合手段を有し、ニードル部3をホルダ部2及び取り付け部4に対して回転可能に保持し、かつ、ニードル部3とホルダ部2及び取付け部4との間の気密性を保つことが可能な回転シール機構を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
小型のガスカートリッジの口部を保持するホルダ部と、
前記ホルダ部の中央に配置された先端が突起状の中空のニードル部と、
前記ニードル部に結合し、該ニードル部を介して前記ガスカートリッジから入力された高圧ガスの圧力調整を行う圧力調整器、又は前記高圧ガスの通路の開閉を行う開閉器の少なくとも一方に接続可能な構造を有する取り付け部と、
を有するガスカートリッジ取り付け具であって、
前記ガスカートリッジの口部は側面にネジ構造を有し、
前記ホルダ部に前記ガスカートリッジの口部を挿入して前記ガスカートリッジを回転させながら押し込むことにより前記口部の先端に穴を開けて前記ニードル部の先端を挿入し、前記高圧ガスを前記ニードル部に入力する結合手段を有し、
前記ニードル部を前記ホルダ部及び前記取り付け部に対して回転可能に保持し、かつ、前記ニードル部と前記ホルダ部及び前記取付け部との間の気密性を保つことが可能な回転シール機構を有することを特徴とするガスカートリッジ取り付け具。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記ニードル部と前記ホルダ部との間、及び前記ニードル部と前記取り付け部との間にそれぞれ気密性を保つためのシール部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載のガスカートリッジ取り付け具。
【請求項3】
前記ホルダ部は円筒状部分を有し、前記ニードル部は、前記ホルダ部の円筒状部分に収納される円筒状部分と、該ニードル部の円筒状部分の外周に設けた円環状の溝と、該溝にはめ込まれたリング状のシール材とを有し、該シール材が前記ホルダ部の円筒状部分の内周に密着することにより、前記ニードル部を前記ホルダ部に対して回転可能に保持し、かつ、前記ニードル部と前記ホルダ部との間の気密性を保ち、
前記取付け部の前記高圧ガスの入力側及び前記ニードル部の後端部は端面が平坦な円筒状部分を有し、前記取付け部の入力側の端面と前記ニードル部の前記後端部の端面との間に中央に穴の開いた平板状のシール材を挟んで保持することにより、前記ニードル部を前記取り付け部に対して回転可能に保持し、かつ、前記ニードル部と前記取り付け部との間の気密性を保つことを特徴とする請求項2に記載のガスカートリッジ取り付け具。
【請求項4】
前記ホルダ部と前記取り付け部はその間が気密性を保たれて一体として形成され、前記ニードル部と前記ホルダ部との間、又は前記ニードル部と前記取り付け部との間に気密性を保つためのシール部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載のガスカートリッジ取り付け具。
【請求項5】
前記取り付け部は、前記ガスカートリッジより出力された高圧ガスの圧力を調整する機能を有する圧力調整器に接続可能な構造を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガスカートリッジ取り付け具。
【請求項6】
前記取り付け部は、前記ガスカートリッジより出力された高圧ガスの通路を開閉する機能を有する開閉器に接続可能な構造を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガスカートリッジ取り付け具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容量が100ml以下の小型のガスカートリッジを様々な装置へ取り付けるときに使用するガスカートリッジ取り付け具に関し、特に、ガスカートリッジの口部の側面のネジ構造を利用し、ガスカートリッジを回転させながら押し込むことにより封止された口部に穴を開けて取り付けるガスカートリッジ取り付け具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
小型のガスカートリッジは、例えば、ビールなどの飲料容器中に炭酸ガス圧力を加えて飲料を注出する装置や、家庭用の炭酸水の製造器、携帯用の酸素吸入器、タイヤやライフジャケット等の携帯用の空気入れ、水槽用水草の育成装置、等様々な装置で利用されている。飲料用の用途例が特許文献1~3に示されている。
【0003】
小型のガスカートリッジを上記の装置に取り付けて用いる場合、その取り付け方は主として2つの方法がある。1つはガスカートリッジの口を装置側の取り付け具に密封して固定後、口部を開栓する方式であり、他の方法は、ガスカートリッジを回転させながら押し込むことにより中空のニードル等により封止された口部に穴を開けて取り付ける方式である。後者の方がより簡便にガスカートリッジの取り付け及び交換ができるので、多くの装置に使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-154375号公報
特開平8-207997号公報
特表2008-545931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、上記の中空のニードル等により穴を開ける方式のガスカートリッジの取り付け具の場合、ガスカートリッジを回転させながら突起状のニードル部の先端を押しつけてガスカートリッジの口部に穴を開けて挿入するので、ニードル部の先端には押し込む方向の応力以外に回転方向の応力がかかっていた。このニードル部の先端を捩じる応力のため、ガスカートリッジの交換回数が多くなるとニードル部の先端部が破損しやすくなり、同じ取り付け具を長期間使用することができなかった。
【0006】
本発明は、係る問題を解決するためになされたものであり、ガスカートリッジの交換回数が増えても従来よりもニードル部の先端が破損しにくいガスカートリッジ取り付け具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の観点では、本発明は、小型のガスカートリッジの口部を保持するホルダ部と、前記ホルダ部の中央に配置された先端が突起状の中空のニードル部と、前記ニードル部に結合し、該ニードル部を介して前記ガスカートリッジから入力された高圧ガスの圧力調整を行う圧力調整器、又は前記高圧ガスの通路の開閉を行う開閉器の少なくとも一方に接続可能な構造を有する取り付け部と、を有するガスカートリッジ取り付け具であって、前記ガスカートリッジの口部は側面にネジ構造を有し、前記ホルダ部に前記ガスカートリッジの口部を挿入して前記ガスカートリッジを回転させながら押し込むことにより前記口部の先端に穴を開けて前記ニードル部の先端を挿入し、前記高圧ガスを前記ニードル部に入力する結合手段を有し、前記ニードル部を前記ホルダ部及び前記取り付け部に対して回転可能に保持し、かつ、前記ニードル部と前記ホルダ部及び前記取付け部との間の気密性を保つことが可能な回転シール機構を有することを特徴とするガスカートリッジ取り付け具を提供する。
【0008】
本観点の発明のガスカートリッジ取り付け具は、上記のように、ホルダ部や取り付け部に対してニードル部が回転可能に保持されている。すなわち、ホルダ部に対してガスカートリッジの口部を回転しながら押し込む場合に、口部に接触したニードル部の先端は口部と共に回転するので、ニードル部の先端には回転方向の応力、すなわち、ニードル部の先端を捩じる応力がかからず、押し込む方向の応力のみがかかることになる。これにより、本発明のガスカートリッジ取り付け具では、ガスカートリッジの交換回数が増えても従来よりもニードル部の先端が破損しにくくなる。
【0009】
本発明では、ガスカートリッジに挿入されたニードル部に入力された高圧ガスが、途中で漏れることなく取り付け部から圧力調整器や開閉器を通して目的とする機器に導入されるために、ニードル部とホルダ部及び取付け部との間の気密性を保つことが必要である。このため、例えば、ゴムや弾力性のある樹脂で形成されたリング状や円筒状又は円環状のシール部材をニードル部とホルダ部及び取付け部との間に介在させる構成を取ることができる。これにより、ニードル部がホルダ部及び取付け部と独立に回転可能となる。また、ホルダ部と取り付け部をその間の気密性を保って一体として形成すれば、ニードル部は、ホルダ部又は取り付け部のいずれか一方との間にシール部材を配置すればよい。
【0010】
本発明の取り付け部は、ガスカートリッジの用途に応じて任意の構造を備えることができる。例えば、ビールなどの飲料容器中に炭酸ガス圧力を加えて飲料を注出する装置に用いる場合は、取り付け部の出力構造を、そのガスの圧力調整器の入力側に結合可能な構造とし、タイヤの空気入れ等に用いる場合は、取り付け部をそのガスの開閉器の入力側に一体化された構造とすることができる。なお、上記の開閉器には、全開と閉止の2値を選択するもののみでなく、高圧ガスの通路の大きさを変化させて全開から閉止の間の中間状態を保つものも含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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