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公開番号2024070744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181453
出願日2022-11-11
発明の名称圧力容器
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類F17C 11/00 20060101AFI20240516BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】口金と貯蔵材との相対回転を防止すること。
【解決手段】圧力容器は、内部空間が形成された筒状の容器本体と、容器本体の軸方向一端側に配置される第一口金と、容器本体の軸方向他端側に配置される第二口金と、内部空間内に配置され、軸方向一端部で第一口金に接続されると共に軸方向他端部で第二口金に接続されるシャフトと、容器本体の外面を覆う補強層と、シャフトの外面を覆うように内部空間に収容され、ガスを吸蔵可能でありかつ放出可能である貯蔵材と、を備える。シャフト及び貯蔵材は、互いに接して相対回転を規制する回り止め構造を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間が形成された筒状の容器本体と、
前記容器本体の軸方向一端側に配置される第一口金と、
前記容器本体の軸方向他端側に配置される第二口金と、
前記内部空間内に配置され、軸方向一端部で前記第一口金に接続されると共に軸方向他端部で前記第二口金に接続されるシャフトと、
前記容器本体の外面を覆う補強層と、
前記シャフトの外面を覆うように前記内部空間に収容され、ガスを吸蔵可能でありかつ放出可能である貯蔵材と、
を備え、
前記シャフト及び前記貯蔵材は、互いに接して相対回転を規制する回り止め構造を有する、圧力容器。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記補強層は、繊維状部材が前記容器本体の外面に巻回されることにより形成されている、請求項1に記載された圧力容器。
【請求項3】
前記貯蔵材は、前記シャフトが貫通する貫通孔を有し、
前記貯蔵材の前記貫通孔は、前記回り止め構造として、断面非円形に形成されており、
前記シャフトは、前記回り止め構造として、前記貯蔵材の前記貫通孔に嵌る断面非円形に形成されたシャフト嵌合部を有する、請求項1に記載された圧力容器。
【請求項4】
前記シャフトは、
前記第一口金に接続される第一シャフト分体と、
前記第一シャフト分体とは別体で形成され、前記第二口金に接続される第二シャフト分体と、
を有し、
前記第一シャフト分体と前記第二シャフト分体とは、互いに嵌合して相対回転不能に接続されている、請求項1に記載された圧力容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスを高圧で充填することが可能な圧力容器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両などに搭載されて水素ガスや天然ガスなどのガスを高圧で充填することが可能な圧力容器(例えば、特許文献1)が知られている。特許文献1記載の圧力容器は、ライナーなどの容器本体と、容器本体の軸方向両端側に配置された口金と、容器本体の外面を覆う補強層と、を有している。この補強層によれば、圧力容器の耐圧性を向上させることができる。
【0003】
補強層は、フィラメントワインディング(FW)法により繊維状部材が容器本体の外面に巻回されることにより、容器本体の外側に配置される。このFWは、軸方向両側の口金を軸回りに回転させ、その回転トルクを容器本体に伝達することが必要である。そこで、上記の特許文献1記載の圧力容器では、FW時に容器本体の変形や口金の空回りを防止するために、容器本体と口金との接続部分が多角形状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-167298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、容器本体の内部空間に貯蔵できるガス量を増やすうえでは、ガスを物理的又は化学的に吸蔵すると共に放出する水素吸蔵合金などの貯蔵材を容器本体の内部空間に収容することが有効である。しかし、この貯蔵材が口金側や容器本体側に固定されることなく単に容器本体内に配置されているだけであると、貯蔵材と口金側や容器本体側との相対回転が許容されることで、例えばFWに伴って口金が回転する時にその回転にかかわらず貯蔵材が回転せず、或いは、搭載車両の走行中の振動などに起因して口金や容器本体に対して貯蔵材が回転する事態が生じ得る。かかる事態が生じると、貯蔵材が口金や容器本体に接触して破損するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、口金と貯蔵材との相対回転を防止することが可能な圧力容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、内部空間が形成された筒状の容器本体と、前記容器本体の軸方向一端側に配置される第一口金と、前記容器本体の軸方向他端側に配置される第二口金と、前記内部空間内に配置され、軸方向一端部で前記第一口金に接続されると共に軸方向他端部で前記第二口金に接続されるシャフトと、前記容器本体の外面を覆う補強層と、前記シャフトの外面を覆うように前記内部空間に収容され、ガスを吸蔵可能でありかつ放出可能である貯蔵材と、を備え、前記シャフト及び前記貯蔵材は、互いに接して相対回転を規制する回り止め構造を有する、圧力容器である。
【0008】
この構成によれば、口金と貯蔵材との相対回転を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る圧力容器の斜視図である。
実施形態の圧力容器の断面図である。
実施形態の圧力容器の分解斜視図である。
実施形態の圧力容器を図2に示す直線IV-IVで切断した際の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1-図4を用いて、本発明に係る圧力容器の具体的な実施の形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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