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公開番号2024044537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150116
出願日2022-09-21
発明の名称液化ガスタンク
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240326BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】タンク本体内のポンプへの給電用ケーブルの配索、および前記ポンプの吊り上げ時における前記給電用ケーブルの回収を容易にする。
【解決手段】液化ガスタンク1は、液化水素LHを貯留するタンク本体10と、上端にバレル開口2Aを有し、タンク本体10を垂直方向に貫通するポンプバレル2と、タンク本体10内に設置され、ポンプバレル2を通して液化水素LHを外部へ払い出すポンプ3と、タンク本体10内のポンプ10を、ポンプバレル2内およびバレル開口2Aを通して外部に取り出すポンプ吊り上げ装置51と、ポンプバレル2のタンク本体10からの突出部分202の側方から分岐する分岐部4と、分岐部4からポンプバレル2を通して配索され、ポンプ3への給電用の電気ケーブル31と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを貯留するタンク本体と、
上端開口を有し、前記タンク本体を垂直方向に貫通するポンプバレルと、
前記タンク本体内に設置され、前記ポンプバレルを通して前記液化ガスを外部へ払い出すポンプと、
前記タンク本体内の前記ポンプを、前記ポンプバレル内および前記上端開口を通して外部に取り出す吊り上げ装置と、
前記ポンプバレルの前記タンク本体からの突出部分の側方から分岐する分岐部と、
前記分岐部から前記ポンプバレルを通して配索され、前記ポンプへの給電用の電気ケーブルと、を備える液化ガスタンク。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記タンク本体には、空気よりも比重の軽いガスの液化ガスが貯留され、
前記分岐部は、前記ポンプバレルからの分岐箇所から下方に垂下するように延び出すポケット部を含む、液化ガスタンク。
【請求項3】
請求項1に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記ポンプバレルは、前記突出部分の側壁に分岐開口を備え、
前記分岐部は、前記分岐開口に着脱が可能な基端開口と、当該基端開口とは反対側の先端開口とを備える、液化ガスタンク。
【請求項4】
請求項3に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記分岐部の前記先端開口を塞ぐように当該先端開口に着脱が可能な封止プレートを備え、
前記電気ケーブルの端部は、前記封止プレートに取り付けられている、液化ガスタンク。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記分岐部内の空間をパージするパージ機構を備える、液化ガスタンク。
【請求項6】
請求項4に記載の液化ガスタンクにおいて、
前記分岐部の前記先端開口の近傍、もしくは前記基端開口の近傍または前記ポンプバレルに配置されるパージガス供給ポートと、
前記分岐部の前記基端開口の近傍または前記ポンプバレル、もしくは前記先端開口の近傍に配置されるパージガス排出ポートと、を備える液化ガスタンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスを貯留するタンクに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液化水素や液化天然ガスなどの低温の液化ガスを貯留するタンクとして、多重殻構造を備えた平底タンクが知られている。この種のタンクは、タンク本体を垂直方向に貫通するポンプバレルと、前記タンク本体内に設置されるポンプとを備える。タンク本体内に貯留されている液化ガスは、前記ポンプの稼働により、前記ポンプバレルを通して外部へ払い出される。前記ポンプのメンテナンス時には、前記タンク本体内のポンプが前記ポンプバレルを通して吊り上げられる(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-69466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記ポンプには、給電用の電気ケーブルの付設を要する。一般に、前記ポンプは前記タンク本体内の底部付近に設置される。このため、タンク外部から前記タンク本体の底部へ前記電気ケーブルが配索され、当該電気ケーブルの終端部が前記ポンプに電気的に接続される。一方、前記メンテナンス時には、前記ポンプに付随して前記電気ケーブルも吊り上げられる。従って、前記ポンプの吊り上げも際に、適宜な手法で前記電気ケーブルを回収する必要がある。当該回収の作業がスムースに進まないと、前記ポンプの吊り上げに支障を来すことがある。
【0005】
本開示の目的は、タンク本体内のポンプへの給電用ケーブルの配索、および前記ポンプの吊り上げ時における前記給電用ケーブルの回収を容易に行うことができる液化ガスタンクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面に係る液化ガスタンクは、液化ガスを貯留するタンク本体と、上端開口を有し、前記タンク本体を垂直方向に貫通するポンプバレルと、前記タンク本体内に設置され、前記ポンプバレルを通して前記液化ガスを外部へ払い出すポンプと、前記タンク本体内の前記ポンプを、前記ポンプバレル内および前記上端開口を通して外部に取り出す吊り上げ装置と、前記ポンプバレルの前記タンク本体からの突出部分の側方から分岐する分岐部と、前記分岐部から前記ポンプバレルを通して配索され、前記ポンプへの給電用の電気ケーブルと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、タンク本体内のポンプへの給電用ケーブルの配索、および前記ポンプの吊り上げ時における前記給電用ケーブルの回収を容易に行える液化ガスタンクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の一実施形態に係る液化ガスタンクを概略的に示す断面図である。
図2は、上記液化ガスタンクの分岐部の拡大断面図である。
図3は、ポンプバレル内における電気ケーブルの結束状態を示す図である。
図4は、タンク本体からのポンプの吊り上げ状況および電気ケーブルの回収状況を示す、液化ガスタンクの断面図である。
図5は、タンク本体からのポンプの吊り上げ状況および電気ケーブルの回収状況を示す、液化ガスタンクの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本開示に係る液化ガスタンクの実施形態を詳細に説明する。本開示の液化ガスタンクは、低温の液化ガスを貯留する平底タンクである。貯留される液化ガスは、例えば液化水素、液体ヘリウム、液体窒素、液化天然ガス、液化石油ガスまたは液化アンモニア等である。
【0010】
[液化ガスタンクの全体構造]
図1は、本開示の一実施形態に係る液化ガスタンク1を概略的に示す断面図である。液化ガスタンク1は、極低温の液化水素LHを貯留するタンクであって地上据え置き式の多重殻構造を備えた平底タンクである。液化ガスタンク1は、液化水素LHを貯留するタンク本体10と、液化水素LHをタンク本体10から払い出すための構造体であるポンプバレル2と、タンク本体10内において液化水素LHに浸漬された状態で設置される潜没式のポンプ3と、ポンプバレル2から分岐する分岐部4と、ポンプバレル2を通してポンプ3を吊り上げるポンプ吊り上げ装置51とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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