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公開番号
2024115306
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023020929
出願日
2023-02-14
発明の名称
テープ貼付装置
出願人
東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類
B29C
70/38 20060101AFI20240819BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】処理剤が付与されたテープの先端部を貼付ヘッドとワークの間に送り込むことができるテープ貼付装置を提供する。
【解決手段】被貼付面5aに貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部9と、テープ搬送部9から搬送されるテープAを押圧しながら被貼付面5aに貼り付ける貼付ヘッドと10、テープ搬送部9と貼付ヘッド10の間に位置し、テープAの下面に処理剤Sを付与する処理剤付与部と、処理剤Sが付与されたテープAの下面に気体を吹き付けることによりテープ搬送部9から貼付ヘッド10へ搬送されるテープAを非接触状態で支持する気体吹付部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、
前記テープ搬送部から搬送されるテープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、
前記テープ搬送部と前記貼付ヘッドの間に位置し、テープの下面に処理剤を付与する処理剤付与部と、
前記処理剤が付与されたテープの下面に気体を吹き付けることにより前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープを非接触状態で支持する気体吹付部と、
を備えることを特徴とする、テープ貼付装置。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記気体吹付部は前記処理剤付与部を兼ね、スプレー状の前記処理剤をテープの下面に吹き付けることにより、テープの下面に前記処理剤を付与することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
テープをはさんで前記気体吹付部と対向するバックプレートをさらに有することを特徴とする、請求項1もしくは2に記載のテープ貼付装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維束を含むテープを被貼付面に貼り付けることによって繊維強化プラスチック(FRP)成形品などを製造するテープ貼付装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
炭素繊維などの繊維束をワークの被貼付面に貼り付けてゆくことで、所望の形状をした繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品が製造できることが知られている。
【0003】
FRP成形品の製法には、ATL(Auto Tape Layup)法、AFP(Auto Fiber Placement)法など種々の称呼があるが、これらの製法は厳密に区別されているものではない。本明細書においては、繊維束を押圧しながら被貼付面に貼り付けていく製法を総称してATL法と記し、その装置を繊維束貼付装置と記すこととする。
【0004】
特許文献1には、ATL法を実施する施工法が開示されている。この施工法では、図5に示すように一般的にプリプレグテープ、UDテープと呼ばれる、繊維束にあらかじめ樹脂を含浸させてテープ状に成形したもの(テープA)をATLヘッドのフィーダー101から貼付ヘッド102へ搬送し、加熱および加圧しながらワーク105の被貼付面105aへ貼り付けるテープ貼付装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-149729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示すようなテープ貼付装置において、被貼付面105aへのテープAの貼り付けに接着剤を用いる場合がある。その場合、被貼付面105aとテープAの間に接着剤Sが塗布されるよう、繊維束の被貼付面と対向する側の面、すなわち下面へ接着剤付与部103によって接着剤が付与される。
【0007】
ここで、図6に示すようにテープAの先端部が貼付ヘッド102に到達する前にテープAの自重によりテープAが垂れ下がった場合、貼付ヘッド102と被貼付面105aとの間にテープAを送り込むことができないおそれがあった。このようなテープAの垂れ下がりを抑えるために、図6に二点鎖線で示すように接着剤付与部103と貼付ヘッド102の間にテープガイド106を配置してテープAを下方から支持することも考えられる。しかし、テープAの下面に接着剤Sが付与されている場合、テープガイド106が接着剤Sに接触するため接着剤Sの均一な付与を乱すばかりかテープAとテープガイド106との擦れによりコンタミが発生し、被貼付面105aへのテープAの接着強度に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を鑑み、処理剤が付与されたテープの先端部を貼付ヘッドとワークの間に送り込むことができるテープ貼付装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のテープ貼付装置は、被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、前記テープ搬送部から搬送される前記テープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、前記テープ搬送部と前記貼付ヘッドの間に位置し、テープの下面に処理剤を付与する処理剤付与部と、前記処理剤が付与されたテープの下面に気体を吹き付けることにより前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープを非接触状態で支持する気体吹付部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
本発明のテープ貼付装置では、気体吹付部を有することにより、テープの垂れ下がりを抑えてテープの先端部を貼付ヘッドとワークの間に送り込むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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