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公開番号2024111852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023016499
出願日2023-02-07
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F01M 1/16 20060101AFI20240813BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】燃費の低下を抑制すると共にテンショナの内部の空気を排出する。
【解決手段】タイミングチェーンの張力を調整すると共にエンジンオイルの油圧によりダンパとして機能するテンショナを有し走行用の動力を出力するエンジンと、エンジンからの動力を用いてテンショナにエンジンオイルを供給するオイルポンプと、走行用の動力を入出力するモータと、を備える車両に用いられ、エンジンの間欠運転を伴って走行するようにエンジンとモータとを制御すると共に、オイルポンプを制御する車両の制御装置であって、エンジンの始動後は、エンジンを始動してからの経過時間が長いときには短いときに比して油圧が低くなるようにオイルポンプを制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
タイミングチェーンの張力を調整すると共にエンジンオイルの油圧によりダンパとして機能するテンショナを有し走行用の動力を出力するエンジンと、前記エンジンからの動力を用いて前記テンショナに前記エンジンオイルを供給するオイルポンプと、走行用の動力を入出力するモータと、を備える車両に用いられ、前記エンジンの間欠運転を伴って走行するように前記エンジンと前記モータとを制御すると共に、前記オイルポンプを制御する車両の制御装置であって、
前記エンジンの始動後は、前記エンジンを始動してからの経過時間が長いときには短いときに比して前記油圧が低くなるように前記オイルポンプを制御する
車両の制御装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1記載の車両の制御装置であって、
前記エンジンの始動後は、前記経過時間が第1時間を超えるまでは、前記油圧を所定油圧より高い第1油圧以上とし、前記経過時間が前記第1時間を超えたときから前記第1時間より長い第2時間が経過するまでは前記油圧を前記所定油圧より高く前記第1油圧より低い第2油圧とした後に、前記油圧を前記所定油圧とする
車両の制御装置。
【請求項3】
請求項2記載の車両の制御装置であって、
前記エンジンを始動したときの前記エンジンオイルの油温が低いときには、前記油温が高いときに比して、前記第1、第2時間を長くする
車両の制御装置。
【請求項4】
請求項2記載の車両の制御装置であって、
前記エンジンを所定時間以上継続して停止したときには、前記経過時間を値0にリセットする
車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の車両の制御装置としては、走行用の動力を出力するエンジンと、オイルポンプと、走行用の動力を入出力するモータと、を備える車両に用いられるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。エンジンは、タイミングチェーンの張力を調整すると共にエンジンオイルの油圧によりダンパとして機能するテンショナを備える。オイルポンプは、エンジンからの動力を用いてテンショナにエンジンオイルを供給する。この装置では、エンジンの間欠運転を伴って走行するようにエンジンとモータとを制御する。そして、エンジンオイルの油圧を、エンジンの運転を停止して走行している時間が規定時間以上であるときには、エンジンの運転を停止して走行している時間が規定時間未満のときに比して高い所定油圧になるようにオイルポンプを制御する。これにより、テンショナの内部の空気を迅速に排出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-71520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の車両の制御装置では、エンジンを始動した後は、テンショナの内部の空気量に拘わらず一律に所定油圧になるようにオイルポンプを制御している。テンショナの内部の空気量が少ないときには、油圧を低くしても十分に内部の空気を排出することができると考えられる。そのため、一律に油圧が高くすると、内部の空気量に対してオイルポンプの出力が過剰となり、オイルポンプの動力源であるエンジンの燃費が低下してしまう。
【0005】
本発明の車両の制御装置は、燃費の低下を抑制すると共にテンショナの内部の空気を排出することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の車両の制御装置は、
タイミングチェーンの張力を調整すると共にエンジンオイルの油圧によりダンパとして機能するテンショナを有し走行用の動力を出力するエンジンと、前記エンジンからの動力を用いて前記テンショナに前記エンジンオイルを供給するオイルポンプと、走行用の動力を入出力するモータと、を備える車両に用いられ、前記エンジンの間欠運転を伴って走行するように前記エンジンと前記モータとを制御すると共に、前記オイルポンプを制御する車両の制御装置であって、
前記エンジンの始動後は、前記エンジンを始動してからの経過時間が長いときには短いときに比して前記油圧が低くなるように前記オイルポンプを制御する
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の車両の制御装置では、エンジンの始動後は、エンジンを始動してからの経過時間が長いときには短いときに比して油圧が低くなるようにオイルポンプを制御する。テンショナの内部の空気は、エンジンを始動して油圧を作用させると徐々に抜けていく。そのため、エンジンを始動してからの経過時間が長いときには短いときに比して油圧が低くなるようにオイルポンプを制御することにより、燃費の低下を抑制しつつテンショナの内部の空気を排出できる。
【0009】
こうした本発明の車両の制御装置において、前記エンジンの始動後は、前記経過時間が第1時間を超えるまでは、前記油圧を所定油圧より高い第1油圧以上とし、前記経過時間が前記第1時間を超えたときから前記第1時間より長い第2時間が経過するまでは前記油圧を前記所定油圧より高く前記第1油圧より低い第2油圧とした後に、前記油圧を前記所定油圧としてもよい。こうすれば、経過時間が第1時間を超えるか否かに拘わらず油圧を継続して所定油圧とするものに比して、燃費の低下をより抑制できる。ここで、「所定油圧」としては、テンショナの内部に空気が混入していないときにテンショナのダンパ機能を充分に発揮できる油圧として予め定めた油圧としてもよい。
【0010】
この場合において、前記エンジンを始動したときの前記エンジンオイルの油温が低いときには、前記油温が高いときに比して、前記第1、第2時間を長くしてもよい。エンジンオイルの油温が低いときには、油温が高いときに比してエンジンオイルの粘度が高く、同一の油圧でテンショナの内部の空気を排出しづらい。したがって、エンジンを始動したときのエンジンオイルの油温が低いときには、油温が高いときに比して、第1、第2時間を長くすることにより、テンショナの内部の空気をより適正に排出できる。
(【0011】以降は省略されています)

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