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公開番号
2024110142
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014540
出願日
2023-02-02
発明の名称
フィーダ、及びフィーダ装着装置
出願人
株式会社FUJI
代理人
弁理士法人ネクスト
,
個人
,
個人
主分類
H05K
13/02 20060101AFI20240807BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】電力の供給を停止してから短い時間で供給を再開した場合にも、突入電流を制限できるフィーダ、及びフィーダ装着装置を提供すること。
【解決手段】本開示のフィーダ装着装置は、装着部にフィーダが装着されていない状態では第1レベルのセット信号を出力し、装着された状態では第2レベルのセット信号を出力する出力回路を備える。フィーダは、装着部に対する着脱を操作する操作部と、フィーダを装着部に装着した状態では出力回路に接続されセット信号を第1レベルから第2レベルにし、操作部の操作に応じてセット信号を第2レベルから第1レベルに切り替える切替回路と、電源線に接続され、電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、セット信号を入力し、セット信号が第2レベルから第1レベルに変更されたことに基づいて突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
フィーダ装着装置に着脱可能に装着されるフィーダであって、
前記フィーダ装着装置は、
前記フィーダを着脱可能な装着部と、
前記装着部に前記フィーダが装着されていない状態では第1レベルのセット信号を出力し、前記装着部に前記フィーダが装着された状態では前記第1レベルとは異なる第2レベルの前記セット信号を出力する出力回路と、
を備え、
前記フィーダは、
前記装着部に対する着脱を操作する操作部と、
前記フィーダを前記装着部に装着した状態では前記出力回路に接続され前記セット信号を前記第1レベルから前記第2レベルにし、前記操作部の操作に応じて前記セット信号を前記第2レベルから前記第1レベルに切り替える切替回路と、
前記フィーダを前記装着部に装着した状態で前記フィーダ装着装置から電力を供給される電源線と、
前記電源線に接続され、前記電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、
前記セット信号を入力し、前記セット信号が前記第2レベルから前記第1レベルに変更されたことに基づいて前記突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、
を備える、フィーダ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記装着部は、
前記フィーダを着脱可能なスロットを複数備え、
前記フィーダ装着装置は、
前記フィーダが装着されておらず前記セット信号が前記第1レベルである前記スロットについては電力の供給を停止し、前記フィーダが装着され前記セット信号が前記第2レベルである前記スロットについては前記スロットを介して前記フィーダに電力を供給する、請求項1に記載のフィーダ。
【請求項3】
前記フィーダは、
前記装着部に装着された際に前記フィーダをロックするロック機構を備え、
前記操作部は、
操作に応じて前記ロック機構のロックを解除する、請求項1又は請求項2に記載のフィーダ。
【請求項4】
前記突入電流制限回路は、
前記電源線に接続された抵抗素子と、
前記抵抗素子と並列に接続された第1半導体スイッチ素子と、
前記第1半導体スイッチ素子の駆動端子に接続されたRC回路と、
を有し、
前記コンデンサは、
前記RC回路のコンデンサである、請求項1又は請求項2に記載のフィーダ。
【請求項5】
前記放電回路は、
前記RC回路の前記コンデンサと並列に接続された第2半導体スイッチ素子を有し、前記第1レベルの前記セット信号を入力することに基づいて前記第2半導体スイッチ素子を導通させる、請求項4に記載のフィーダ。
【請求項6】
前記第1レベルは、
ハイレベルであり、
前記第2レベルは、
グランドレベルであり、
前記切替回路は、
前記セット信号が流れる信号線と、グランドとの間に接続されるスイッチを有し、前記操作部が操作されていない状態では前記信号線を前記グランドに接続し前記セット信号を前記第2レベルとし、前記操作部が操作されると前記信号線を前記グランドから切り離し前記セット信号を前記第1レベルにする、請求項1又は請求項2に記載のフィーダ。
【請求項7】
フィーダ装着装置に着脱可能に装着されるフィーダであって、
前記フィーダ装着装置は、
前記フィーダを着脱可能な装着部を備え、
前記フィーダは、
前記フィーダを前記装着部に装着した状態で前記フィーダ装着装置から電力を供給される電源線と、
前記電源線に接続され、前記電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、
前記電源線の電力値が所定閾値以下となったことに基づいてリセット信号を出力するリセット信号出力回路と、
前記リセット信号出力回路から前記リセット信号が入力されたことに基づいて前記突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、
を備える、フィーダ。
【請求項8】
フィーダを着脱可能に装着される装着部と、
前記装着部に前記フィーダが装着されていない状態では第1レベルのセット信号を出力し、前記装着部に前記フィーダが装着された状態では前記第1レベルとは異なる第2レベルの前記セット信号を出力する出力回路と、
前記フィーダを前記装着部に装着した状態で前記フィーダへ電力を供給する電源線と、
前記電源線に接続され、前記電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、
前記セット信号を入力し、前記セット信号が前記第2レベルから前記第1レベルに変更されたことに基づいて前記突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、
を備える、フィーダ装着装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品を供給するフィーダ、及びフィーダを装着可能なフィーダ装着装置の技術に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、フィーダから供給された部品を基板に装着する部品装着装置について種々提案されている。下記特許文献1には、フィーダを取り付ける場合に、部品装着装置からフィーダに流れる突入電流を制限する突入電流制限回路について記載されている。フィーダを取り付けるフィーダベースに電力が供給された状態で、フィーダベースに新たなフィーダを取り付けると、突入電流が流れることにより、フィーダを接続するコネクタや、フィーダの駆動回路等に搭載された素子が損傷する虞がある。特許文献1の突入電流制限回路は、この突入電流を小さくして流れるように制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-9473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1の突入電流制限回路は、部品装着装置からフィーダに電力を供給する電源線に接続された抵抗と、その抵抗と並列に接続されるスイッチと、スイッチを励磁するリレーとを備えている。フィーダベースにフィーダを取り付けた際に発生した突入電流は、突入電流制限回路の抵抗により制限される。そして、突入電流が流れた後に遅れてリレーが励磁されスイッチを閉じることで、突入電流が発生した後の通常の値の電流がスイッチを介してフィーダ側へ流れる。
【0005】
ところで、フィーダにエラーが発生した場合など、フィーダに供給する電力を一時的に停止することで、フィーダに蓄えられた電荷等を放電してリセットすることができる。このようなリセット動作など、電力の供給の停止と供給の再開が短時間で切り替えられた場合、上記した突入電流制限回路では、リレーの復帰時間などによっては、再度発生した突入電流を適切に制限できない虞があった。
【0006】
本開示は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、電力の供給を停止してから短い時間で供給を再開した場合にも、突入電流を制限できるフィーダ、及びフィーダ装着装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書は、フィーダ装着装置に着脱可能に装着されるフィーダであって、前記フィーダ装着装置は、前記フィーダを着脱可能な装着部と、前記装着部に前記フィーダが装着されていない状態では第1レベルのセット信号を出力し、前記装着部に前記フィーダが装着された状態では前記第1レベルとは異なる第2レベルの前記セット信号を出力する出力回路と、を備え、前記フィーダは、前記装着部に対する着脱を操作する操作部と、前記フィーダを前記装着部に装着した状態では前記出力回路に接続され前記セット信号を前記第1レベルから前記第2レベルにし、前記操作部の操作に応じて前記セット信号を前記第2レベルから前記第1レベルに切り替える切替回路と、前記フィーダを前記装着部に装着した状態で前記フィーダ装着装置から電力を供給される電源線と、前記電源線に接続され、前記電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、前記セット信号を入力し、前
記セット信号が前記第2レベルから前記第1レベルに変更されたことに基づいて前記突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、を備える、フィーダを開示する。
【0008】
また、本明細書は、フィーダ装着装置に着脱可能に装着されるフィーダであって、前記フィーダ装着装置は、前記フィーダを着脱可能な装着部を備え、前記フィーダは、前記フィーダを前記装着部に装着した状態で前記フィーダ装着装置から電力を供給される電源線と、前記電源線に接続され、前記電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、前記電源線の電力値が所定閾値以下となったことに基づいてリセット信号を出力するリセット信号出力回路と、前記リセット信号出力回路から前記リセット信号が入力されたことに基づいて前記突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、を備える、フィーダを開示する。
【0009】
また、本明細書は、フィーダを着脱可能に装着される装着部と、前記装着部に前記フィーダが装着されていない状態では第1レベルのセット信号を出力し、前記装着部に前記フィーダが装着された状態では前記第1レベルとは異なる第2レベルの前記セット信号を出力する出力回路と、前記フィーダを前記装着部に装着した状態で前記フィーダへ電力を供給する電源線と、前記電源線に接続され、前記電源線を流れる突入電流を制限する突入電流制限回路と、前記セット信号を入力し、前記セット信号が前記第2レベルから前記第1レベルに変更されたことに基づいて前記突入電流制限回路のコンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路と、を備える、フィーダ装着装置を開示する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、フィーダの着脱が行われると、フィーダ装着装置とフィーダの接続、及び切断が短い時間で発生した場合、フィーダ装着装置からフィーダへの電力の供給の停止と再開が短い時間で発生する。これに対し、放電回路は、セット信号やリセット信号に基づいて突入電流制限回路のコンデンサを放電する。これにより、前回の接続時にコンデンサに蓄電された電荷等を放電することができる。その結果、短い時間で再度接続され突入電流が発生する前に、コンデンサが放電された初期状態に突入電流制限回路を戻すことができ、突入電流を適切に制限することができる。従って、電力の供給を停止してから短い時間で供給を再開した場合にも、突入電流を制限することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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