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公開番号
2024160816
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2023076215
出願日
2023-05-02
発明の名称
保守装置、実装装置及び実装システム
出願人
株式会社FUJI
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
H05K
13/00 20060101AFI20241108BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】部品を供給するフィーダの保守作業をより効率的に実行する。
【解決手段】本開示の保守装置は、装着部に接続及び接続解除可能である接続部を備え部品を供給するフィーダと、接続部と接続可能な装着部を複数有し装着部に装着されたフィーダにより供給された部品を採取し対象物に実装処理する実装部を備えた実装装置に用いられる装置である。この保守装置は、装着部に接続及び接続解除可能である接続部と、装着部に装着されたフィーダが有する実装処理に関係する所定部位を保守する1種以上の保守部材を実装部が取り出し可能な状態で保持する保持部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
装着部に接続及び接続解除可能である接続部を備え部品を供給するフィーダと、前記接続部と接続可能な前記装着部を複数有し前記装着部に装着されたフィーダにより供給された部品を採取し対象物に実装処理する実装部を備えた実装装置に用いられる保守装置であって、
前記装着部に接続及び接続解除可能である接続部と、
前記装着部に装着されたフィーダが有する前記実装処理に関係する所定部位を保守する1種以上の保守部材を前記実装部が取り出し可能な状態で保持する保持部と、
を備えた保守装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記保守部材には、前記フィーダの所定部位にエアブローを行う1種以上のエアブロー用ノズル、及び前記フィーダの所定部位に当接し異物除去を行うフィーダ清掃用部材のうち1以上を含む、請求項1に記載の保守装置。
【請求項3】
前記所定部位には、前記フィーダの基準座標を示す基準部、前記フィーダの高さ方向の基準となる高さ測定部、部品を保持したベーステープを覆うカバーテープを剥離するテープガイドカッタのうち1以上を含む、請求項1又は2に記載の保守装置。
【請求項4】
前記保守装置は、前記フィーダと同様の外形を有する、請求項1又は2に記載の保守装置。
【請求項5】
前記保持部は、該保守装置の筐体の上面であって前記フィーダにおける部品採取位置を含む採取領域に該当する領域に配設されている、請求項1又は2に記載の保守装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の保守装置であって、
前記実装装置の実装部に装着され前記部品を採取する採取部材を保守する採取部材清掃用ブラシ、を備える保守装置。
【請求項7】
部品を供給するフィーダが備える接続部に接続及び接続解除可能である装着部と、
前記装着部に装着されたフィーダにより供給された部品を採取し対象物に実装処理する実装部と、
請求項1に記載の保守装置と、前記部品を供給するフィーダと、が前記装着部に装着されており、前記実装処理を実行する生産と生産との間に所定の隙間時間があるときには、前記保守装置に保持された前記保守部材を前記実装部に装着させ、該保守部材を用いて前記フィーダが有する実装処理に関係する所定部位に対して保守作業を実行させる制御部と、
を備えた実装装置。
【請求項8】
前記保守装置は、前記フィーダの所定部位にエアブローを行う1種以上のエアブロー用ノズル、及び前記フィーダの所定部位に当接し異物除去を行うフィーダ清掃用部材のうち1以上を前記保守部材として含み、
前記制御部は、以下に示す(1)~(6)の作業のいずれか1以上を実行させる、請求項7に記載の実装装置。
(1)前記エアブロー用ノズルを前記実装部に装着し、前記フィーダが有する前記フィーダの基準座標を示す基準部を前記所定部位としてエアブローさせる。
(2)前記フィーダ清掃用部材を前記実装部に装着し、前記フィーダが有する前記フィーダの基準座標を示す基準部を前記所定部位として異物除去させる。
(3)前記エアブロー用ノズルを前記実装部に装着し、前記フィーダが有する前記フィーダの高さ方向の基準となる高さ測定部を前記所定部位としてエアブローさせる。
(4)前記フィーダ清掃用部材を前記実装部に装着し、前記フィーダが有する前記フィーダの高さ方向の基準となる高さ測定部を前記所定部位として異物除去させる。
(5)前記エアブロー用ノズルを前記実装部に装着し、前記フィーダが有する部品を保持したベーステープを覆うカバーテープを剥離するテープガイドカッタを前記所定部位としてエアブローさせる。
(6)前記フィーダ清掃用部材を前記実装部に装着し、前記フィーダが有する部品を保持したベーステープを覆うカバーテープを剥離するテープガイドカッタを前記所定部位として異物除去させる。
【請求項9】
前記保守装置は、前記実装装置の実装部に装着され前記部品を採取する採取部材を保守する採取部材清掃用ブラシ、を備え、
前記制御部は、前記実装部に装着された採取部材を前記採取部材清掃用ブラシに当接させて該採取部材に付着した異物を除去させる、請求項7又は8に記載の実装装置。
【請求項10】
請求項7又は8に記載の実装装置であって、
保守作業した前記フィーダの識別情報と保守作業内容とを保守作業情報として記憶する記憶部、を備え、
前記制御部は、前記保守作業を行ったあと、前記保守作業情報を前記記憶部に記憶させる、実装装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書では、保守装置、実装装置及び実装システムを開示する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、基板などの対象物に対して部品を実装する実装システムでは、実装装置の吸着ノズルを清掃するノズル清掃ユニットを移動型作業装置(ローダ)によって自動交換し、フィーダを装着する装着部にこのユニットをセットし、実装ヘッドに装着された吸着ノズルをこのユニットを用いて清掃するものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。この実装装置では、フィーダの自動交換に加えて、ノズル清掃ユニットを自動交換し、吸着ノズルの保守作業を実行できるから、吸着ノズルの保守作業をより効率よく実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/229910号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1では、吸着ノズルの清掃は考慮されていたが、他の実装処理に関する部材については十分考慮されているとはいえなかった。例えば、フィーダは、部品供給装置であるが、可動部分に異物が付着することや、この異物などが更に電気的接続に影響がある場合があるなど、フィーダに対しても保守作業の更なる効率化が求められていた。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、部品を供給するフィーダの保守作業をより効率的に実行することができる保守装置、実装装置及び実装システムを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で開示する保守装置、実装装置及び実装システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の保守装置は、
装着部に接続及び接続解除可能である接続部を備え部品を供給するフィーダと、前記接続部と接続可能な前記装着部を複数有し前記装着部に装着されたフィーダにより供給された部品を採取し対象物に実装処理する実装部を備えた実装装置に用いられる保守装置であって、
前記装着部に接続及び接続解除可能である接続部と、
前記装着部に装着されたフィーダが有する前記実装処理に関係する所定部位を保守する1種以上の保守部材を前記実装部が取り出し可能な状態で保持する保持部と、
を備えたものである。
【0008】
この保守装置は、実装装置において、フィーダが装着される複数ある装着部のいずれかにまず装着される。また、この保守装置は、フィーダが有する実装処理に関係する所定部位を保守する1種以上の保守部材を実装部によって取り出し可能な状態で保持している。このため、実装装置の実装部は、例えば、空き時間などに保守部材を取り出してフィーダの保守作業を実行することができる。したがって、この保守装置では、部品を供給するフィーダの保守作業をより効率的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実装システム10の一例を示す概略説明図。
実装装置15及びローダ18の構成の概略を示す説明図。
フィーダ60の一例を示す説明図。
フィーダ60のテープガイド65の一例を示す説明図。
保守装置80の一例を示す説明図。
記憶部23に記憶された保守作業情報25の一例を示す説明図。
保守作業処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
実装ヘッド32に保守部材83を取り付けて保守作業を行う説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本開示である実装システム10の一例を示す概略説明図である。図2は、実装装置15及び移動型作業装置であるローダ18の構成の概略を示す説明図である。図3は、フィーダ60の一例を示す説明図である。図4は、フィーダ60の上面に配設されたテープガイド65の一例を示す説明図である。図5は、保守装置80の一例を示す説明図である。図6は、実装装置15の記憶部23に記憶された保守作業情報25の一例を示す説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1~5に示した通りとする。なお、図3~5に示すように、フィーダ60及び保守装置80では、便宜的に接続部64,84側を前側とした。
(【0011】以降は省略されています)
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