TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024148232
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023061181
出願日
2023-04-05
発明の名称
リール回転装置
出願人
株式会社FUJI
代理人
弁理士法人 共立特許事務所
主分類
H05K
13/02 20060101AFI20241010BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】フィーダ外のモータを用いることなくキャリアテープをリールに巻き戻すこと。
【解決手段】リール回転装置は、キャリアテープが巻回されたリールを保持した状態で回転可能なリール保持部と、フィーダ本体に搭載され、リールから引き出されたキャリアテープを搬送する駆動力を発生するモータと、フィーダ本体に回転可能に支持され、リールから引き出されたキャリアテープに係合し、モータの発生した駆動力により回転してキャリアテープをリールから引き出す方向もしくはリールに巻き戻す方向に搬送するスプロケットと、モータからスプロケットまでの駆動経路とリール保持部とを接続し、モータの発生した駆動力をリール保持部に伝達する動力伝達部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
キャリアテープが巻回されたリールを保持した状態で回転可能なリール保持部と、
フィーダ本体に搭載され、前記リールから引き出された前記キャリアテープを搬送する駆動力を発生するモータと、
前記フィーダ本体に回転可能に支持され、前記リールから引き出された前記キャリアテープに係合し、前記モータの発生した前記駆動力により回転して前記キャリアテープを前記リールから引き出す方向もしくは前記リールに巻き戻す方向に搬送するスプロケットと、
前記モータから前記スプロケットまでの駆動経路と前記リール保持部とを接続し、前記モータの発生した前記駆動力を前記リール保持部に伝達する動力伝達部と、
を備える、リール回転装置。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記動力伝達部は、前記モータの発生した前記駆動力のうち前記キャリアテープを前記リールに巻き戻す戻し動力を前記リール保持部に伝達する一方で前記キャリアテープを前記リールから引き出す送り動力を前記リール保持部に伝達しないワンウェイクラッチを有する、請求項1に記載されたリール回転装置。
【請求項3】
前記動力伝達部は、前記モータの発生した前記駆動力のうち前記キャリアテープを前記リールに巻き戻す戻し動力により前記リール保持部に生じるトルクが所定トルク以下である場合に前記戻し動力を前記リール保持部に伝達する一方で前記トルクが前記所定トルクを超える場合に前記戻し動力を前記リール保持部に伝達しない空転式クラッチを有する、請求項1に記載されたリール回転装置。
【請求項4】
前記リール保持部は、前記フィーダ本体に回転可能に支持されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載されたリール回転装置。
【請求項5】
前記動力伝達部は、前記フィーダ本体を含むフィーダに組み込まれている、請求項4に記載されたリール回転装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、リール回転装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、部品装着機で使用されるキャリアテープが巻回されたリールを回転させるリール回転装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載のリール回転装置は、リールを回転可能に保持するリールホルダと、リールから引き出されたキャリアテープを搬送するフィーダと、リールを回転させるリール駆動機構と、を備えている。このリール駆動機構は、キャリアテープをリールから引き出す方向及びリールに巻き戻す方向に選択的にリールを駆動する機構である。
【0003】
リール駆動機構は、リールモータと、リールモータの発生する駆動力によりキャリアテープの巻き戻し方向に回転する駆動回転部材と、駆動回転部材の回転に従動して回転する従動回転部材と、を有している。特許文献1記載のリール回転装置において、リール駆動機構のリールモータ及び駆動回転部材は、フィーダとは別体の、フィーダが装着される部品装着機などに搭載されており、従動回転部材は、リールホルダに搭載されている。
【0004】
上記のリール駆動機構において、リールモータがキャリアテープをリールから引き出す駆動力を発生すると、リールがキャリアテープの引き出し方向に回転してキャリアテープがリールから引き出される。また、リールモータがキャリアテープをリールに巻き戻す駆動力を発生すると、リールがキャリアテープの巻き戻し方向に回転してキャリアテープがリールに巻き戻される。
【0005】
また、フィーダには、キャリアテープをリールから引き出す方向に搬送してそのキャリアテープに収納されている部品を所定供給位置まで供給するための駆動モータを内蔵するものが存在する(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載のフィーダは、フィーダモータと、フィーダモータに接続されると共にキャリアテープに係合するスプロケットと、を有する。スプロケットは、フィーダモータの発生した駆動力によりキャリアテープをリールから引き出す方向に回転し又はキャリアテープをリールに巻き戻す方向に回転する。
【0006】
更に、フィーダ内の回収リールを回転させるリール回転装置が知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2記載のリール回転装置は、フィーダに設けられてリールを回転可能に保持するリールホルダと、回収リールを回転させるリール駆動機構と、を備えている。リール駆動機構は、フィーダ外に配置された外部モータと、その外部モータと回収リールとを接続するギアやベルトなどの動力伝達部と、を有する。外部モータが駆動力を発生すると、キャリアテープに係合するスプロケットが回転してキャリアテープが引き出し方向に搬送されると共に、動力伝達部を介して回収リールが回転してキャリアテープの使用済テープが回収リールに回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2019/111344号
特開2019-075445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
部品装着機が生産している基板の機種が変更される場合など、フィーダに取り付けられた使用途中のリールをフィーダから取り外すうえでは、その取り外し前にキャリアテープを巻き戻してリールに巻回する必要があるが、前述のリール回転装置が無い場合には作業者がフィーダの巻き戻し動作に合わせてリールを手動で回転させる作業が発生する。それに対し特許文献1記載のリール回転装置では、フィーダで一旦リールから引き出されたキャリアテープを自動的に巻き戻してリールに巻回することが可能であるが、フィーダ外のリールモータを用いることが必要である。このため、フィーダが様々な運搬先に運搬されることを考慮すると、フィーダを部品装着機や外段取り装置に装着した状態でキャリアテープをリールに巻き戻すうえで、フィーダの運搬先ごとにリールモータを準備することが必要であり、システムの構成上の効率が悪い。
【0009】
また、特許文献2記載のリール回転装置は、フィーダ内のリールを回転させるものであるが、回転対象リールを、キャリアテープを供給リールから引き出した後の使用済テープを回収する回収リールとするものであり、予めキャリアテープを巻回して部品を所定供給位置まで供給するための供給リールとするものでない。更に、特許文献2記載のリール回転装置でも、キャリアテープを回転対象リールに巻回するためには、フィーダ外のモータを用いることが必要であるので、フィーダの運搬先ごとに外部モータを準備することが必要であり、システムの構成上の効率が悪い。
【0010】
本明細書は、フィーダ外のモータを用いることなくキャリアテープをリールに巻き戻すことが可能なリール回転装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る