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公開番号
2024110070
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014418
出願日
2023-02-02
発明の名称
ヘッドランプ
出願人
スタンレー電気株式会社
代理人
主分類
F21S
41/663 20180101AFI20240807BHJP(照明)
要約
【課題】走行ビーム用ランプ光学系およびすれ違いビーム用ランプ光学系を備えた車両用灯具において、車両前方からの視認性を向上した車両用灯具を提供する。
【解決手段】
車体の左右方向の両側に対をなすように左右方向のそれぞれに走行ビーム用ランプ光学系とすれ違いビーム用ランプ光学系の両方を備えた第1ランプユニット41および第2ランプユニット42を備える。第1ランプユニット41および第2ランプユニット42において、投影レンズは光源側の後側投影レンズと前方側の投影レンズとを備える光学系であり、前方側の投影レンズは一体化されている。これによって、走行ビーム用ランプ光学系またはすれ違いビーム用ランプ光学系の一方の光学系の光が他方の光学系の前方側の投影レンズ内にも光が漏れることになり両方の光学系が同じランプユニットから照射される視認性を向上した小型のヘッドランプユニットとすることができる。
【選択図】 図10
特許請求の範囲
【請求項1】
車両前方に配置され、車体の左右方向の中心線を基準として左側に位置する左側ランプユニットと、右側に位置する右側ランプユニットを備えたヘッドランプであって、
前記左側ランプユニットおよび前記右側ランプユニットは、前記中心線側に位置する第1ランプユニットと、前記第1ランプユニットよりも前記中心線から離れている第2ランプユニットを備え、
前記第1ランプユニットには、走行ビーム用の配光パターンの一部を構成する走行ビーム用の第1走行ビーム光学系と、すれ違いビーム用の配光パターンの一部を構成するすれ違いビーム用の第1すれ違いビーム光学系とが隣接して配置されており、
前記第1走行ビーム光学系および前記第1すれ違いビーム光学系のそれぞれには、光源と、当該光源の前方に配置され当該光源から出射した光を車両前方に向かって照射する投影レンズとを備えており、
前記第1走行ビーム光学系の光源および前記第1すれ違いビーム光学系の光源は、第1の基板の同一表面上に並んで実装され、
前記第1走行ビーム光学系の投影レンズと前記第1すれ違いビーム光学系の投影レンズは、連なったレンズ体を備えており、
前記第2ランプユニットには、走行ビーム用の配光パターンの一部を構成する走行ビーム用の第2走行ビーム光学系と、すれ違いビーム用の配光パターンの一部を構成するすれ違いビーム用の第2すれ違いビーム光学系とが隣接して配置されており、
前記第2走行ビーム光学系および前記第2すれ違いビーム光学系のそれぞれには、光源と、当該光源の前方に配置され当該光源から出射した光を車両前方に向かって照射する投影レンズとを備えており、
前記第2走行ビーム光学系の光源および前記第2すれ違いビーム光学系の光源は、第2の基板の同一表面上に並んで実装され、
前記第2走行ビーム光学系の投影レンズと前記第2すれ違いビーム光学系の投影レンズは、連なったレンズ体を備えており、
前記第1ランプユニットおよび前記第2ランプユニットは、走行ビーム配光を照射する場合およびすれ違いビーム配光を照射する場合には、次の(A)または(B)のいずれかのように点灯して照射することを特徴とするヘッドランプ。
(A)走行ビーム配光を照射する場合には、
前記第2走行ビーム光学系が、走行ビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第1走行ビーム光学系が、前記第2走行ビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1走行ビーム光学系と前記第2走行ビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成し、
すれ違いビーム配光を照射する場合には、
前記第1すれ違いビーム光学系が、すれ違いビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第2すれ違いビーム光学系が、前記第1すれ違いビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1すれ違いビーム光学系と前記第2すれ違いビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成する、
(B)走行ビーム配光を照射する場合には、
前記第1走行ビーム光学系が、走行ビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第2走行ビーム光学系が、前記第1走行ビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1走行ビーム光学系と前記第2走行ビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成し、
すれ違いビーム配光を照射する場合には、
前記第2すれ違いビーム光学系が、すれ違いビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第1すれ違いビーム光学系が、前記第2すれ違いビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1すれ違いビーム光学系と前記第2すれ違いビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成する。
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【請求項2】
前記左側ランプユニットにおける、前記第1ランプユニットの前記第1走行ビーム光学系および前記第1すれ違いビーム光学系の配置と、前記第2ランプユニットの前記第2走行ビーム光学系および前記第2すれ違いビーム光学系の配置と、
前記右側ランプユニットにおける、前記第1ランプユニットの前記第1走行ビーム光学系および前記第1すれ違いビーム光学系の配置と、前記第2ランプユニットの前記第2走行ビーム光学系および前記第2すれ違いビーム光学系の配置とは、
前記中心線を基準として、左右対称とされている請求項1に記載のヘッドランプ。
【請求項3】
前記第1ランプユニットの前記第1走行ビーム光学系の投影レンズには、前記第1すれ違いビーム光学系の光源が点灯したときの漏れ光が入射し、且つ、前記第1すれ違いビーム光学系の投影レンズには、前記第1走行ビーム光学系の光源が点灯したときの漏れ光が入射するように、前記第1走行ビーム光学系と前記第1すれ違いビーム光学系とが隣接して配置されており、
前記第2ランプユニットの前記第2走行ビーム光学系の投影レンズには、前記第2すれ違いビーム光学系の光源が点灯したときの漏れ光が入射し、且つ、前記第2すれ違いビーム光学系の投影レンズには、前記第2走行ビーム光学系の光源が点灯したときの漏れ光が入射するように、前記第2走行ビーム光学系と前記第2すれ違いビーム光学系とが隣接して配置されている請求項2に記載のヘッドランプ。
【請求項4】
前記第1走行ビーム光学系、前記第1すれ違いビーム光学系、前記第2走行ビーム光学系および前記第2すれ違いビーム光学系は、それぞれの光学系の光源としてLEDを用いた直射型の光学系であり、
前記第1走行ビーム光学系の光源の水平方向の幅が、前記第1すれ違いビーム光学系の光源の水平方向の幅よりも狭い光源とされ、第1の基板の同一面側に搭載されており、
前記第2走行ビーム光学系の光源の水平方向の幅が、前記第2すれ違いビーム光学系の光源の水平方向の幅よりも広い光源とされ、第2の基板の同一面側に搭載されている請求項2または請求項3に記載のヘッドランプ。
【請求項5】
前記左側ランプユニットの前記第1の基板と前記右側ランプユニットの前記第2の基板が、同一の基板であり、
前記左側ランプユニットの前記第2の基板と前記右側ランプユニットの前記第1の基板が、同一の基板である請求項4に記載のヘッドランプ。
【請求項6】
前記第1の基板および前記第2の基板には、誤組防止構造が形成されている請求項5に記載のヘッドランプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具、特に走行ビームを照射する光学系と、すれ違いビームを照射する光学系のそれぞれを備えたヘッドランプアッセンブリを備えた車両用灯具に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両用前照灯(ヘッドランプ)には、車両の前方を相当程度にわたって照射する走行用前照灯と、他の交通を妨げないように車両の前方を照射するすれ違い用前照灯がある。走行用前照灯は走行ビームを照射し、すれ違い用前照灯はすれ違いビームを照射する。走行ビームとすれ違いビームを交互に出すように設計されており、1個のランプユニットから走行ビームおよびすれ違いビームを照射できる車両用灯具が実用化されている。また、走行ビームとすれ違いビームを同一のランプユニットから照射するのではなく、複数のランプユニットからの照射光を合成することで、走行ビームおよびすれ違いビームのそれぞれを照射する車両用前照灯も実用化されており、光源としてLED(発光ダイオード)を用いた車両用前照灯も提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の車両用前照灯は、LED等の半導体発光素子を用いた光源と光源の前方に配置された投影レンズを備え、光源からの直射光を投影レンズにより投影する直射型の自動二輪車用の前照灯を開示する。特許文献1の図6では、前照灯の灯室内にロービーム用光学系(同図の符号18A)及びハイビーム用光学系(同図の符号18B)をそれぞれ配置した2灯式とし、アウターレンズを通して車両前方を照射している。
【0004】
上記の2つのランプユニットを設けた前照灯は、ロービーム(すれ違いビーム)用光学系を車両中央側に配置し、外側寄りにハイビーム(走行ビーム)を用光学系配置している。それぞれの光学系は、ダイレクトプロジェクション型(直射型)の光学系で、投影レンズと、投影レンズの後方に配置されるLED光源を備え、ヒートシンクに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6142463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1の車両用前照灯では、車両中央側に配置したロービーム用光学系の光源を点灯したときにロービーム用の配光パターンを形成する。外側寄りに配置したハイビーム用光学系の光源を点灯したときにハイビーム用の配光パターンを形成するものとされている。何れか一方が選択的に点灯するように専用に設計されており、両方の光学系が同時に照明することはない。すなわち、いずれか一方の光学系が照射しているときに他方の光学系が同時に照明することはない。
【0007】
また、それぞれの光学系の投影レンズは、1個の非球面レンズを用いて所定の配光を形成している。LED光源から上下方向および左右方向に放射状に出射した光を集光して所定の配光を形成するために投影レンズは上下方向および左右方向の両方に延びる入射面を設けており、投影レンズの外観寸法が大きく、特に天地方向(上下方向)を小さくした薄型の前照灯とすることが難しかった。また、天地を薄くして照明光の光度を高くした所定の配光を得るために複数のランプユニットによる合成配光にて形成しようとすると、ランプユニットを構成する部品の種類が増加する。
【0008】
こうした背景から、交通の安全に寄与するために車両用前照灯の点灯時の視認性を高め、モーターサイクルの被視認性を高めることが望まれている。また、多灯式の前照灯を構成するためランプユニットを構成する部品の種類を減じてコスト上昇を抑制した車両用前照灯が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る一態様は、以下の特徴を備えた車両用灯具(ヘッドランプ)である。
[1] 車両前方に配置され、車体の左右方向の中心線を基準として左側に位置する左側ランプユニットと、右側に位置する右側ランプユニットを備えたヘッドランプであって、
前記左側ランプユニットおよび前記右側ランプユニットは、前記中心線側に位置する第1ランプユニットと、前記第1ランプユニットよりも前記中心線から離れている第2ランプユニットを備え、
前記第1ランプユニットには、走行ビーム用の配光パターンの一部を構成する走行ビーム用の第1走行ビーム光学系と、すれ違いビーム用の配光パターンの一部を構成するすれ違いビーム用の第1すれ違いビーム光学系とが隣接して配置されており、
前記第1走行ビーム光学系および前記第1すれ違いビーム光学系のそれぞれには、光源と、当該光源の前方に配置され当該光源から出射した光を車両前方に向かって照射する投影レンズとを備えており、
前記第1走行ビーム光学系の光源および前記第1すれ違いビーム光学系の光源は、第1の基板の同一表面上に並んで実装され、
前記第1走行ビーム光学系の投影レンズと前記第1すれ違いビーム光学系の投影レンズは、連なったレンズ体を備えており、
前記第2ランプユニットには、走行ビーム用の配光パターンの一部を構成する走行ビーム用の第2走行ビーム光学系と、すれ違いビーム用の配光パターンの一部を構成するすれ違いビーム用の第2すれ違いビーム光学系とが隣接して配置されており、
前記第2走行ビーム光学系および前記第2すれ違いビーム光学系のそれぞれには、光源と、当該光源の前方に配置され当該光源から出射した光を車両前方に向かって照射する投影レンズとを備えており、
前記第2走行ビーム光学系の光源および前記第2すれ違いビーム光学系の光源は、第2の基板の同一表面上に並んで実装され、
前記第2走行ビーム光学系の投影レンズと前記第2すれ違いビーム光学系の投影レンズは、連なったレンズ体を備えており、
前記第1ランプユニットおよび前記第2ランプユニットは、走行ビーム配光を照射する場合およびすれ違いビーム配光を照射する場合には、次の(A)または(B)のいずれかのように点灯して照射することを特徴とするヘッドランプ。
(A)走行ビーム配光を照射する場合には、
前記第2走行ビーム光学系が、走行ビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第1走行ビーム光学系が、前記第2走行ビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1走行ビーム光学系と前記第2走行ビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成し、
すれ違いビーム配光を照射する場合には、
前記第1すれ違いビーム光学系が、すれ違いビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第2すれ違いビーム光学系が、前記第1すれ違いビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1すれ違いビーム光学系と前記第2すれ違いビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成する、
(B)走行ビーム配光を照射する場合には、
前記第1走行ビーム光学系が、走行ビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第2走行ビーム光学系が、前記第1走行ビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1走行ビーム光学系と前記第2走行ビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成し、
すれ違いビーム配光を照射する場合には、
前記第2すれ違いビーム光学系が、すれ違いビーム配光パターンの中心領域を照射するスポット配光を照射し、
前記第1すれ違いビーム光学系が、前記第2すれ違いビーム光学系が形成する配光パターンに比べて左右方向に広い領域を照射するワイド配光を照射し、
前記第1すれ違いビーム光学系と前記第2すれ違いビーム光学系が同時に照射して合成配光パターンを形成する。
【0010】
上記発明によれば、走行ビーム用光学系とすれ違いビーム用光学系とを隣接して配置し、両者の投影レンズの一部が連なったものとしている。それゆえ、走行ビーム用ランプ光学系が点灯したときおよびすれ違いビーム用ランプ光学系が点灯したときの何れの場合であっても、連なった投影レンズにより他方の光学系の投影レンズの照射発光面として外部から視認することができる。これによってモーターサイクルの被視認性をより一層高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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