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公開番号2024169903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086759
出願日2023-05-26
発明の名称車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類F21S 41/265 20180101AFI20241129BHJP(照明)
要約【課題】発光素子からの直射光を凸レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、自車ドライバーや対向車ドライバー等に違和感を与えてしまうのを効果的に抑制した上で、水平および斜めカットオフラインの左右方向の拡がりの自由度を高める。
【解決手段】凸レンズ12として、第1透光部12Aと第2透光部12Bとが、その上半部領域12Uおよび下半部領域12Lの各々において上下方向に並んだ状態で配置された構成とする。これにより、水平および斜めカットオフラインの左右方向の拡がりの自由度を高める。またこれにより、上半部領域12Uからの出射光による赤味と下半部領域12Lからの出射光による青味とを混色させて、白色に近い水平および斜めカットオフラインを形成可能とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
発光素子と凸レンズとを備え、上記発光素子からの直射光を上記凸レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記凸レンズは、上記水平カットオフラインを形成するための第1透光部と上記斜めカットオフラインを形成するための第2透光部とを備えており、
上記第1および第2透光部は、上記凸レンズの上半部領域および下半部領域の各々において上下方向に並んだ状態で配置されている、ことを特徴とする車両用灯具。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
上記上半部領域に配置された上記第1透光部と上記下半部領域に配置された上記第1透光部とが連続的に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記第1および第2透光部は、上記凸レンズの上半部領域および下半部領域の各々に複数組ずつ配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項4】
上記発光素子は、発光面の下端縁が水平方向に対して傾斜した方向に延びるように配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項5】
上記発光素子は、横長矩形状の発光面を有している、ことを特徴とする請求項4記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、発光素子と凸レンズとを備えた車両用灯具に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車両用灯具の構成として、発光素子からの直射光を凸レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されたものが知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具の凸レンズとして、その右半部領域からの出射光により水平カットオフラインを形成するとともに左半部領域からの出射光により斜めカットオフラインを形成するように構成されたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-9787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」に記載された灯具構成を採用することにより、単一の凸レンズからの出射光によって水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成することが可能となる。
【0006】
しかしながら、上記「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、その凸レンズが右半部領域と左半部領域とに領域分けされているので、右半部領域からの出射光によって形成される水平カットオフラインについては左方向への拡がりを十分に確保することが容易でなく、また、左半部領域からの出射光によって形成される斜めカットオフラインについては右方向への拡がりを十分に確保することが容易でない。
【0007】
これに対し、車両用灯具の凸レンズとして、その上半部領域からの出射光により水平カットオフライン(または斜めカットオフライン)を形成するとともに、その下半部領域からの出射光により斜めカットオフライン(または水平カットオフライン)を形成するように構成されたものとすれば、水平および斜めカットオフラインの各々の左右方向の拡がりの自由度を高めることが可能となる。
【0008】
しかしながら、このような構成を採用した場合には、発光素子からの直射光が凸レンズを透過する際に発生する分光現象によって、その上半部領域からの出射光により形成される水平カットオフライン(または斜めカットオフライン)は赤味を帯びたものとなり、また、その下半部領域からの出射光により形成される斜めカットオフライン(または水平カットオフライン)は青味を帯びたものとなる。したがって、これにより自車ドライバーや対向車ドライバー等に違和感を与えてしまうこととなる。
【0009】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子からの直射光を凸レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、自車ドライバーや対向車ドライバー等に違和感を与えてしまうのを効果的に抑制した上で、水平および斜めカットオフラインの左右方向の拡がりの自由度を高めることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、凸レンズの構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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